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第四章 世界の片隅で生きる者たち
312 首なし騎士
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帝都を出発して旧街道をやや南寄りに東に進み、夕刻近くに小さな農業集落に到着した。
地図によるとアリカ湖町というらしい。
大きな農園が一つの町になっているという感じの町の造りで、地主である町長の大きな屋敷を中心に、倉庫と畜舎、農民の住居が囲い地のなかに固まっている。
柵の外は見渡す限りが農地だ。
我が故郷であるミホム王国には農地が極端に少ないため、こういった大規模農地を見ると一種の感動がある。
時期的にはもう刈り入れも終わり、農地は冬用の野菜とハーブをポツポツと作っているという感じだった。
この町の住人は実に人懐っこかった。
帝国の民からすると少し異様な出で立ちの俺たちを、好奇心に溢れた目で見ながらもあまり警戒心を持たず、冒険者と言うとその冒険の内容を聞きたがるという感じで、特に子どもたちがいっぱい集まって来た。
その状態で宿泊場所を聞いてみたら、旅人は町長宅に泊まるのが習わしとのことで、ワイワイと囲まれながらの移動となったのである。
「宿賃は払うので一晩頼む」
「はい。ご用意させていただきます」
町長は俺たちを囲む町民を家に帰らせると、丁寧に対応してくれた。
ここまではありがたいばかりの話だったが、俺たちを冒険者と知ってからは少々風向きが変わる。
どうやら依頼したいことがあるらしいのだ。
何か困ったことになっているということだ。厄介事かな?
「まずはおくつろぎくださいね」
旅人に宿を提供しているというだけあって、家人に案内された来客用の部屋は広く、通常の寝台の上に収納式の寝台が壁に設置してあり、一部屋に四人泊まれるようになっていた。
そこで俺たちは男女で部屋を分けて三人ずつ、いや、男部屋は三人と一羽だな。まぁそんな感じで宿泊することとなった。
「師匠、依頼とは何かな? のんびりした町に見えるが問題があるということか」
「表面だけ見てもわからないことはあるさ。余計なことは考えずにまずは相手の話を聞くことにしよう」
「わかった」
町長からの依頼の詳しい話は夕食後となった。
振る舞われた食事は新鮮な肉、卵、野菜がたっぷり使われていて、全員が無言で食べてしまったほど美味かった。
勇者など汁物を二度もおかわりして俺に睨まれたぐらいだ。
勇者よ、お前自分が客だという自覚があるのか?
この町は豊かな農地のようだから俺たちの食い扶持が負担になるようなことはないだろうが、それでも程度というものがある。
「はっはっは、いやいや、自分たちの作ったものを美味しいと言ってたくさん食べていただけるのはなによりですよ。どんどん食べてくだされ」
「ありがとうございます」
「おお、ありがとう。ごちそうさまだ、町長殿」
俺が頭を下げると勇者も礼を言った。
前から思っていたが、勇者は庶民の食べるもののほうが贅を尽くした食事よりも好きなようだ。
特にあたたかいものを喜ぶ傾向がある。
「それで、依頼というのは?」
聖騎士が町長を促す。
「はい。実はここ何年か夜になると街道を早馬が走ると町の者が言うのです。首のない騎士が走り抜けて行くと」
「首なし騎士、か」
ガタンという何かを落とした音に目をやると、モンクが茶の入ったカップを取り落としたところだった。
「どうした?」
「な、なんでもないわ」
……まぁいいか。
「それが始まったのが正確に何年前かわかるか? その時期に起こった問題が発生するような出来事に心当たりとか」
俺は問題点を絞り込もうと町長に質問した。
「理由については心当たりがあります。五年ほど前まではこちらの街道が主要な道でしたから、騎士さま方による魔払いの儀式が毎年行われていたのです。しかし新しい街道が出来てからはこちらでは行われなくなってしまって」
「魔払いの儀式?」
俺が首をかしげると、聖騎士が説明してくれた。
「騎士の魔法に聖光というものがあるのですが、これを使うと使った方向の魔力を散らすことが出来るのです。集団でこの魔法を使うことで、魔力が必要以上に溜まるのを防ぐ効果があります。騎士隊は儀式として隊列を組んでこの魔払いを行うことがあります」
「ほう、そんなものがあるんだ」
騎士の魔法も独特だな。
「つまり騎士たちが旧街道の保全をやらなくなったんで魔力が溜まって怪しいものが現れるようになったってことだな。ほかの魔物は大丈夫なのか?」
「はい。魔物に関しては国が補助金を出してくださるので、調査依頼を定期的に出しています」
「そうか。その辺の事情は変わらないんだな」
ミホムでも冒険者の主要な仕事は魔物の調査だからな。
「とりあえず今夜にでも確認してみるか」
ガタンと、また音がして、見るとモンクが椅子から転げ落ちていた。
何やってるんだ。
……あ、そう言えば、こいつ幽霊が苦手だったか。
その首なし騎士が幽霊と決まった訳ではないが、仕方ないな。
「女性たちは無理に来ることはないぞ。そもそも大勢でぞろぞろ確認しに行くようなものじゃないしな。ゆっくり寝るのも冒険者には大切なことだ」
「私は行く。どういう性質のものか確認するのは得意だから」
俺の言葉にメルリルがすぐに反応した。
モンクの様子はあまり気にしていないようだ。
まぁメルリルは巫女だし、精霊とか幽霊に近い存在なんだろうし、専門家と言えば専門家だな。
「俺も行くぞ!」
勇者が勇んで立ち上がる。
うん、知ってた。
「では、私もご一緒しましょう。相手は騎士姿ということですし、何かわかるかもしれません」
なるほど聖騎士は元騎士団だから騎士については専門家だ。
勇者とは違い納得の理由である。
「わ、わたくし、は……」
「ミュリアは、一緒に残ろう? 今回は調査だけでしょ。ダスターの言う通りみんなでゾロゾロ行く必要ないわよ」
「そう……かな」
モンクよ、自分が残ることは決定事項なのだな。
そして聖女を巻き込むつもりか。
まぁいいが。
「じゃあ決定だな。町長さん、どのぐらいの時間に出るかわかるか?」
「目撃されるのはだいたい夜明け前の一番暗い時間です。周囲が白み始めると共に姿が消えるのだとか」
「わかった。それじゃあ調査してみる」
「ありがとうございます。調査料としては宿代ということでどうでしょうか? もし解決までしてくださったら改めて銀貨三枚ほどでいかがですか? 少ないようなら食料をさしあげます」
俺が請け負うと、あからさまにホッとしたように町長が頭を下げた。
そして、依頼料の話を始める。
通常とは逆だが、今回は宿泊ついでの話なのでこの流れとなった形だ。
「あ、いや、それなら、金よりも全部食料でお願い出来ないだろうか? 出来れば携帯しやすい保存食が欲しい」
俺は迷宮踏破用の食料を調達したかったので、金ではなく全部を食料でお願いすることにした。
通常に店で購入するよりも品質のいいものをたくさん手に入れることが出来る可能性が高い。
結果的に金をもらうよりも得になると考えたのである。
「おお、それでよろしいので? それならとっておきの食料をご用意させていただきます」
話はまとまった。
後はその首なし騎士とやらの問題を解決するだけだな。
地図によるとアリカ湖町というらしい。
大きな農園が一つの町になっているという感じの町の造りで、地主である町長の大きな屋敷を中心に、倉庫と畜舎、農民の住居が囲い地のなかに固まっている。
柵の外は見渡す限りが農地だ。
我が故郷であるミホム王国には農地が極端に少ないため、こういった大規模農地を見ると一種の感動がある。
時期的にはもう刈り入れも終わり、農地は冬用の野菜とハーブをポツポツと作っているという感じだった。
この町の住人は実に人懐っこかった。
帝国の民からすると少し異様な出で立ちの俺たちを、好奇心に溢れた目で見ながらもあまり警戒心を持たず、冒険者と言うとその冒険の内容を聞きたがるという感じで、特に子どもたちがいっぱい集まって来た。
その状態で宿泊場所を聞いてみたら、旅人は町長宅に泊まるのが習わしとのことで、ワイワイと囲まれながらの移動となったのである。
「宿賃は払うので一晩頼む」
「はい。ご用意させていただきます」
町長は俺たちを囲む町民を家に帰らせると、丁寧に対応してくれた。
ここまではありがたいばかりの話だったが、俺たちを冒険者と知ってからは少々風向きが変わる。
どうやら依頼したいことがあるらしいのだ。
何か困ったことになっているということだ。厄介事かな?
「まずはおくつろぎくださいね」
旅人に宿を提供しているというだけあって、家人に案内された来客用の部屋は広く、通常の寝台の上に収納式の寝台が壁に設置してあり、一部屋に四人泊まれるようになっていた。
そこで俺たちは男女で部屋を分けて三人ずつ、いや、男部屋は三人と一羽だな。まぁそんな感じで宿泊することとなった。
「師匠、依頼とは何かな? のんびりした町に見えるが問題があるということか」
「表面だけ見てもわからないことはあるさ。余計なことは考えずにまずは相手の話を聞くことにしよう」
「わかった」
町長からの依頼の詳しい話は夕食後となった。
振る舞われた食事は新鮮な肉、卵、野菜がたっぷり使われていて、全員が無言で食べてしまったほど美味かった。
勇者など汁物を二度もおかわりして俺に睨まれたぐらいだ。
勇者よ、お前自分が客だという自覚があるのか?
この町は豊かな農地のようだから俺たちの食い扶持が負担になるようなことはないだろうが、それでも程度というものがある。
「はっはっは、いやいや、自分たちの作ったものを美味しいと言ってたくさん食べていただけるのはなによりですよ。どんどん食べてくだされ」
「ありがとうございます」
「おお、ありがとう。ごちそうさまだ、町長殿」
俺が頭を下げると勇者も礼を言った。
前から思っていたが、勇者は庶民の食べるもののほうが贅を尽くした食事よりも好きなようだ。
特にあたたかいものを喜ぶ傾向がある。
「それで、依頼というのは?」
聖騎士が町長を促す。
「はい。実はここ何年か夜になると街道を早馬が走ると町の者が言うのです。首のない騎士が走り抜けて行くと」
「首なし騎士、か」
ガタンという何かを落とした音に目をやると、モンクが茶の入ったカップを取り落としたところだった。
「どうした?」
「な、なんでもないわ」
……まぁいいか。
「それが始まったのが正確に何年前かわかるか? その時期に起こった問題が発生するような出来事に心当たりとか」
俺は問題点を絞り込もうと町長に質問した。
「理由については心当たりがあります。五年ほど前まではこちらの街道が主要な道でしたから、騎士さま方による魔払いの儀式が毎年行われていたのです。しかし新しい街道が出来てからはこちらでは行われなくなってしまって」
「魔払いの儀式?」
俺が首をかしげると、聖騎士が説明してくれた。
「騎士の魔法に聖光というものがあるのですが、これを使うと使った方向の魔力を散らすことが出来るのです。集団でこの魔法を使うことで、魔力が必要以上に溜まるのを防ぐ効果があります。騎士隊は儀式として隊列を組んでこの魔払いを行うことがあります」
「ほう、そんなものがあるんだ」
騎士の魔法も独特だな。
「つまり騎士たちが旧街道の保全をやらなくなったんで魔力が溜まって怪しいものが現れるようになったってことだな。ほかの魔物は大丈夫なのか?」
「はい。魔物に関しては国が補助金を出してくださるので、調査依頼を定期的に出しています」
「そうか。その辺の事情は変わらないんだな」
ミホムでも冒険者の主要な仕事は魔物の調査だからな。
「とりあえず今夜にでも確認してみるか」
ガタンと、また音がして、見るとモンクが椅子から転げ落ちていた。
何やってるんだ。
……あ、そう言えば、こいつ幽霊が苦手だったか。
その首なし騎士が幽霊と決まった訳ではないが、仕方ないな。
「女性たちは無理に来ることはないぞ。そもそも大勢でぞろぞろ確認しに行くようなものじゃないしな。ゆっくり寝るのも冒険者には大切なことだ」
「私は行く。どういう性質のものか確認するのは得意だから」
俺の言葉にメルリルがすぐに反応した。
モンクの様子はあまり気にしていないようだ。
まぁメルリルは巫女だし、精霊とか幽霊に近い存在なんだろうし、専門家と言えば専門家だな。
「俺も行くぞ!」
勇者が勇んで立ち上がる。
うん、知ってた。
「では、私もご一緒しましょう。相手は騎士姿ということですし、何かわかるかもしれません」
なるほど聖騎士は元騎士団だから騎士については専門家だ。
勇者とは違い納得の理由である。
「わ、わたくし、は……」
「ミュリアは、一緒に残ろう? 今回は調査だけでしょ。ダスターの言う通りみんなでゾロゾロ行く必要ないわよ」
「そう……かな」
モンクよ、自分が残ることは決定事項なのだな。
そして聖女を巻き込むつもりか。
まぁいいが。
「じゃあ決定だな。町長さん、どのぐらいの時間に出るかわかるか?」
「目撃されるのはだいたい夜明け前の一番暗い時間です。周囲が白み始めると共に姿が消えるのだとか」
「わかった。それじゃあ調査してみる」
「ありがとうございます。調査料としては宿代ということでどうでしょうか? もし解決までしてくださったら改めて銀貨三枚ほどでいかがですか? 少ないようなら食料をさしあげます」
俺が請け負うと、あからさまにホッとしたように町長が頭を下げた。
そして、依頼料の話を始める。
通常とは逆だが、今回は宿泊ついでの話なのでこの流れとなった形だ。
「あ、いや、それなら、金よりも全部食料でお願い出来ないだろうか? 出来れば携帯しやすい保存食が欲しい」
俺は迷宮踏破用の食料を調達したかったので、金ではなく全部を食料でお願いすることにした。
通常に店で購入するよりも品質のいいものをたくさん手に入れることが出来る可能性が高い。
結果的に金をもらうよりも得になると考えたのである。
「おお、それでよろしいので? それならとっておきの食料をご用意させていただきます」
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