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第四章 世界の片隅で生きる者たち
290 楽しいクッキングタイム
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まずは市場の親父に聞いた一般的なおやつを作ってみるか。
作り方もやたら簡単だったし、今回いろいろ大変だった勇者たちにも楽しんでもらえそうだ。
俺はまず鍋に水を汲んでいい具合にあたたまったストーブの天板に乗せた。
片隅には水を入れたポットも乗せておく。
この大部屋には続き部屋として水回りがまとまった部屋がついている。
なかでも一番驚いたのはレバーをひねるといつでも水が出てくる水道だ。
ミホムの王都にも似たようなものはあるが、水場として外に設置してあった。
この国では屋内にそれぞれ設置してあるとのことで、安宿のはずのここにも部屋ごとにあるのだ。
いつでも好きなときに好きなだけ水が使えるのはすごい。
なんと便所にもついていて用を足したら水を出して流せる。贅沢だな。
俺たちは水をいつでも出せる魔道具を持っているから水に困ることはなくなったが、そんな特殊な物を必要とせず誰もが利用出来るのが凄い。
「今からちょっとしたおやつを作るが、誰か手伝ってくれるか?」
俺がそう呼びかけると、勇者が勢いよく手を挙げた。
お前がそう来ることはわかっていたさ。今更驚いたりしない。
ほかには聖女とメルリルが申し出てくれた。
フォルテも何故か立候補したが、「無理だから」という俺の言葉にがっかりして俺の頭に乗り、髪を引っ張り出す。
「フォルテ、やめろ! 食わせないぞ!」
「キュ~」
「いいじゃないか食べるだけで、楽だろ」
「キュッ」
仕方ないから譲ってやるというフォルテを放置して、俺は市場で買った粉と水を同じぐらいの分量で混ぜ合わせる。
「その粉は? 小麦粉とは違いますね」
メルリルが興味深そうに聞いた。
「ああ、タカキビという穀物を挽いたものらしい。偉い連中は家畜の餌だと言って食わないが、庶民は主食やおやつでよく食べるんだと」
「ほう、家畜にも人間にも十分に行き渡るということは、土地を選ばずに栽培出来るのかな」
俺の説明に勇者が為政者の視点からの疑問を漏らす。
貴族や偉い連中が嫌いだとは言っているが、本来は王の側近志望だったのだからそういうことが気になるんだろうな。
そんなことを思いながら水で練っていたタカキビ粉が適度な硬さになったところで少しちぎって手のなかでコロコロと丸める。
「アルフ、ミュリア、メルリル、みんなきれいに手を洗って来たな?」
「おう!」
「はい」
「はい!」
それぞれの返事にうなずいて、今丸めたばかりの団子を見せた。
「じゃあ、それぞれこんな風に丸めて団子を作ってくれ」
「任せろ!」
勇者が自信満々にタカキビ粉を練ったものをちぎり丸めて行く。
「まて、それじゃあ大きすぎる」
「大きいほうが食い出があるだろ」
「大きいとなかに火が通らずに生になるぞ。美味いおやつを食べたかったらもっと小さく丸めろ」
「……わかった」
残念そうに余分な分を除けて小さく丸め始める勇者の様子をじっと見ていた聖女は、一つうなずくと、自分もそっとちぎってみる。
「ミュリアはもうちょっと増やしてみよう」
「あ、はい」
俺が注意すると、ちょっと赤くなってもう少し増やす。
一方メルリルは普段の料理下手でおどおどしている様子とは違って、自信を持ってきれいに丸めている。
「メルリルは上手だな」
「ふふっ。これとはちょっと違うけれど、子どもの頃同じようにお団子を丸めていたから。すごく懐かしいの」
すごくうれしそうだ。
その顔を見れただけでも作ってよかったな。
やがて全てのタカキビ粉を練ったものが団子に変わった。
「よし、一個ずつ丁寧に沸騰している鍋のなかに入れていくぞ。湯に手を近づけすぎてやけどするなよ」
「……わかった」
勇者、お前むちゃくちゃ慎重だが、魔物と戦う以上に緊張してないか? なんでだ?
そんなこんなで鍋に投入された団子が茹で上がるのを待つ。
待っている間にポットで沸かしていた湯で茶を淹れるか。
今日の茶は市場で勧められた苦味と甘味が同時に感じられるというものだ。
疲れたときに飲むと美味いと言っていたっけな。
市場には茶道具も売っていて、茶葉を濾す網状の受けがあったので買ってみた。
俺は茶のなかにある程度茶葉があるほうが好きなんだが、みんなが茶を飲んだあとのカップには葉が残っているんだよな。
どうせ食わないなら濾してやったほうがいいだろうと思ったのだ。
全員のカップを並べて茶を淹れる。
注ぐときにこの茶漉しを使うと茶葉を残すのと残さないのが分けられるから便利だな。
そして茶を配り終わった頃に団子もちょうどいい感じに出来上がっていた。
「もう食えるのか?」
勇者が今にも手を出しそうになっている。
「待て、冷やすから。このままだと熱すぎてやけどするからな」
そんな勇者を制しながら、鍋から一個一個スプーンで掬って水を張った容器に移した。
そしてある程度熱を取ったら皿に盛って蜂蜜と豆粉をかける。
「よし、食べていいぞ」
「やった! ええっと、俺が作ったのは……これだ!」
「わ、わたくしのは……あ、ありました」
勇者と聖女は自分たちが丸めたものを探して食べているようだ。
懐かしいな、俺もガキの頃あんなんだったよな。
「これはなかなか美味しいですね。やわらかくで弾力があって甘い。いくらでも食べられそうです」
聖騎士が遠慮がちに摘みながら言った。
「まぁたくさん作ったからすぐに食い尽くしてしまうということは……ないと思うんだがな」
肩に乗って催促するフォルテに食わしてやりながら、どんどん減っていく団子を見つめる。
「あ、テスタ! それは俺が大きさの限界に挑戦した団子だぞ!」
「じゃあわたしが毒味をしてあげるわ。生だとお腹を壊すからね」
「いらん! あああっ!」
子どもか?
「ほら、こっちのもわりと大きいぞ」
「それは二番目に大きく作ったやつだ」
俺から注意されない限界を見極めて大きく作っていたんだな。
どうりで勇者の団子を作る手が遅いと思っていた。
勇者は二番目の団子で妥協したのか、また取られないように素早く口に放り込んだ。
「うん、美味い!」
「自分で作った食い物は美味いよな。手順をきっちり覚えて今度は自分だけで作ってみればいい。これは簡単だしな」
俺がそう言うと、勇者はパッと笑顔を浮かべた。
「いいのか? 今度は俺が一人で作ってやるぞ!」
「勇者さま、わたくしも、あの……」
「あ、ああ、ミュリアもいっしょに作るか?」
「はい!」
うんうん、最近殺伐としていたから、こういうほのぼのとした光景はいいな。
人さらいとか、皇帝になるために勇者を利用する皇女とか、当分関わりたくないぞ。
=============================
今回のおやつは約束されし英雄の食べ物「KIBI☆団子」でした。
作り方もやたら簡単だったし、今回いろいろ大変だった勇者たちにも楽しんでもらえそうだ。
俺はまず鍋に水を汲んでいい具合にあたたまったストーブの天板に乗せた。
片隅には水を入れたポットも乗せておく。
この大部屋には続き部屋として水回りがまとまった部屋がついている。
なかでも一番驚いたのはレバーをひねるといつでも水が出てくる水道だ。
ミホムの王都にも似たようなものはあるが、水場として外に設置してあった。
この国では屋内にそれぞれ設置してあるとのことで、安宿のはずのここにも部屋ごとにあるのだ。
いつでも好きなときに好きなだけ水が使えるのはすごい。
なんと便所にもついていて用を足したら水を出して流せる。贅沢だな。
俺たちは水をいつでも出せる魔道具を持っているから水に困ることはなくなったが、そんな特殊な物を必要とせず誰もが利用出来るのが凄い。
「今からちょっとしたおやつを作るが、誰か手伝ってくれるか?」
俺がそう呼びかけると、勇者が勢いよく手を挙げた。
お前がそう来ることはわかっていたさ。今更驚いたりしない。
ほかには聖女とメルリルが申し出てくれた。
フォルテも何故か立候補したが、「無理だから」という俺の言葉にがっかりして俺の頭に乗り、髪を引っ張り出す。
「フォルテ、やめろ! 食わせないぞ!」
「キュ~」
「いいじゃないか食べるだけで、楽だろ」
「キュッ」
仕方ないから譲ってやるというフォルテを放置して、俺は市場で買った粉と水を同じぐらいの分量で混ぜ合わせる。
「その粉は? 小麦粉とは違いますね」
メルリルが興味深そうに聞いた。
「ああ、タカキビという穀物を挽いたものらしい。偉い連中は家畜の餌だと言って食わないが、庶民は主食やおやつでよく食べるんだと」
「ほう、家畜にも人間にも十分に行き渡るということは、土地を選ばずに栽培出来るのかな」
俺の説明に勇者が為政者の視点からの疑問を漏らす。
貴族や偉い連中が嫌いだとは言っているが、本来は王の側近志望だったのだからそういうことが気になるんだろうな。
そんなことを思いながら水で練っていたタカキビ粉が適度な硬さになったところで少しちぎって手のなかでコロコロと丸める。
「アルフ、ミュリア、メルリル、みんなきれいに手を洗って来たな?」
「おう!」
「はい」
「はい!」
それぞれの返事にうなずいて、今丸めたばかりの団子を見せた。
「じゃあ、それぞれこんな風に丸めて団子を作ってくれ」
「任せろ!」
勇者が自信満々にタカキビ粉を練ったものをちぎり丸めて行く。
「まて、それじゃあ大きすぎる」
「大きいほうが食い出があるだろ」
「大きいとなかに火が通らずに生になるぞ。美味いおやつを食べたかったらもっと小さく丸めろ」
「……わかった」
残念そうに余分な分を除けて小さく丸め始める勇者の様子をじっと見ていた聖女は、一つうなずくと、自分もそっとちぎってみる。
「ミュリアはもうちょっと増やしてみよう」
「あ、はい」
俺が注意すると、ちょっと赤くなってもう少し増やす。
一方メルリルは普段の料理下手でおどおどしている様子とは違って、自信を持ってきれいに丸めている。
「メルリルは上手だな」
「ふふっ。これとはちょっと違うけれど、子どもの頃同じようにお団子を丸めていたから。すごく懐かしいの」
すごくうれしそうだ。
その顔を見れただけでも作ってよかったな。
やがて全てのタカキビ粉を練ったものが団子に変わった。
「よし、一個ずつ丁寧に沸騰している鍋のなかに入れていくぞ。湯に手を近づけすぎてやけどするなよ」
「……わかった」
勇者、お前むちゃくちゃ慎重だが、魔物と戦う以上に緊張してないか? なんでだ?
そんなこんなで鍋に投入された団子が茹で上がるのを待つ。
待っている間にポットで沸かしていた湯で茶を淹れるか。
今日の茶は市場で勧められた苦味と甘味が同時に感じられるというものだ。
疲れたときに飲むと美味いと言っていたっけな。
市場には茶道具も売っていて、茶葉を濾す網状の受けがあったので買ってみた。
俺は茶のなかにある程度茶葉があるほうが好きなんだが、みんなが茶を飲んだあとのカップには葉が残っているんだよな。
どうせ食わないなら濾してやったほうがいいだろうと思ったのだ。
全員のカップを並べて茶を淹れる。
注ぐときにこの茶漉しを使うと茶葉を残すのと残さないのが分けられるから便利だな。
そして茶を配り終わった頃に団子もちょうどいい感じに出来上がっていた。
「もう食えるのか?」
勇者が今にも手を出しそうになっている。
「待て、冷やすから。このままだと熱すぎてやけどするからな」
そんな勇者を制しながら、鍋から一個一個スプーンで掬って水を張った容器に移した。
そしてある程度熱を取ったら皿に盛って蜂蜜と豆粉をかける。
「よし、食べていいぞ」
「やった! ええっと、俺が作ったのは……これだ!」
「わ、わたくしのは……あ、ありました」
勇者と聖女は自分たちが丸めたものを探して食べているようだ。
懐かしいな、俺もガキの頃あんなんだったよな。
「これはなかなか美味しいですね。やわらかくで弾力があって甘い。いくらでも食べられそうです」
聖騎士が遠慮がちに摘みながら言った。
「まぁたくさん作ったからすぐに食い尽くしてしまうということは……ないと思うんだがな」
肩に乗って催促するフォルテに食わしてやりながら、どんどん減っていく団子を見つめる。
「あ、テスタ! それは俺が大きさの限界に挑戦した団子だぞ!」
「じゃあわたしが毒味をしてあげるわ。生だとお腹を壊すからね」
「いらん! あああっ!」
子どもか?
「ほら、こっちのもわりと大きいぞ」
「それは二番目に大きく作ったやつだ」
俺から注意されない限界を見極めて大きく作っていたんだな。
どうりで勇者の団子を作る手が遅いと思っていた。
勇者は二番目の団子で妥協したのか、また取られないように素早く口に放り込んだ。
「うん、美味い!」
「自分で作った食い物は美味いよな。手順をきっちり覚えて今度は自分だけで作ってみればいい。これは簡単だしな」
俺がそう言うと、勇者はパッと笑顔を浮かべた。
「いいのか? 今度は俺が一人で作ってやるぞ!」
「勇者さま、わたくしも、あの……」
「あ、ああ、ミュリアもいっしょに作るか?」
「はい!」
うんうん、最近殺伐としていたから、こういうほのぼのとした光景はいいな。
人さらいとか、皇帝になるために勇者を利用する皇女とか、当分関わりたくないぞ。
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今回のおやつは約束されし英雄の食べ物「KIBI☆団子」でした。
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