魔人に就職しました。

ミネラル・ウィンター

文字の大きさ
上 下
20 / 51
第1章 First contact

第19話 魅了

しおりを挟む

 カケルはひざまづいたアンデッド達に対して事情聴取じじょうちょうしゅを行っていた。結局アンデッド達の中にカケルと話せるアンデッドは居なかった。そのため今回も小さいジャックを呼び出し、通訳してもらっている。

「で、何でこの村を襲ってたんだ?」

 カケルがアンデッド達に問いかけるが帰ってくる答えはうめき声のようなもの。これは魔物には言葉に聞こえるのかも知れないが、残念ながらカケルはそうは聞こえない。そこですかさず小さいジャックが通訳を行ってくれる。

「魔人サマ。ドウヤラコノモノ達ハアヤツラレテイタヨウデス」

あやつられていた・・?今は操られてないのか?」

「魔人サマヲ一目見タ時ニ目ガ覚メタヨウデス」

 自分にそんな効果があったとは・・・。一体魔物から俺はどう見えているのか?と疑問に思うカケル。だがその話はまた別の時に掘り下げよう。今はこのアンデッド達だ。

「操られていたというのはやっぱり魔法、か?」

「コノアンデッド達の証言ショウゲンヲ聞ク限リデハ魔法カト」

 魔物を操る魔法。そんなものがあるのか。カケルは一気に不安になった。
 何故なら、村の魔物が操られてしまったら・・・。と想像してしまったからだ。
 もしジャックが操られてしまったら・・・
 もしリックが操られてしまったら・・・
 彼らだけではない。パブルが、グレムが、村にいる皆が操られてしまったら・・・
 もしもマサムネが操られてしまったら・・・
 最悪を考えてしまい、思わず殺気が漏れそうになる。だがジャックが「魔人サマ?」と声を掛けてくれた事でハッとなり、カケルは瞬時に頭を振りその嫌なイメージを消滅させた。

「お前らを操った犯人はわかるか?」

「人間ノ少女ノヨウナ人物ダッタト言ッテイマス」

「少女?」

 少女。つまり子供。
 子供がアンデッドの大群を使って村を襲わせている?しかしイタズラにしては度が過ぎてる行いだ。実際に死人も出ている。それほどこの村の住人に恨みでも持っていたのだろうか。
 少女だと聞いてカケルが犯人の動機どうきについて考えていると―――

「お前!そこのお前!!何者だ!」

 少女ような子供特有の高く、幼さが残るような声が聞こえて来た。
 カケルは声のした方向を見てみる。
 そこには黒い服を着た空を飛ぶ少女がこちらを睨み付けていた。 




 カケルが村を襲うアンデッド達に接触する少し前。
 村の近くの岩影いわかげに1人の人物が身をひそめていた。

「順調だな」

 彼女は名前は"ジュディア"。
 彼女は手には透き通った透明の水晶玉があり、それをながめながら嬉しそうに微笑んでいる。その水晶をよく見てみると、中心にはの炎の様なものがある。そしてそれはほんの少しずつだが大きくなっている。

「ふふっ」

 彼女は水晶の黒い炎が大きくなっているのを見て、思わず微笑む。余程嬉しいのかその後、鼻歌まで歌いだす。
 これを誰かが見たら、キレイな水晶に見とれて鼻歌を歌っている可愛い少女にしか見えないだろう。 

(ククク。怯えろ、恐怖しろ。そうすれば普通に死んだ時より多くの"魔の力マリス"が溜まる。村人が逃げようが問題ない。人間と違って疲労のないアンデッドは止まることはないからな。すぐに追いつく。さらにこのこの村の近くに他の村はない。奴らに逃げ場などないさ)

 彼女の作戦通りに事が進み、思わずクククと笑い声がもれてしまう。
 だがその浮かれた状態は突然、終わりを告げた。

「ん?どうした?」

 先ほどまで順調に大きくなっていた水晶の炎だが、だんだんとその成長がゆっくりになりやがて止まったのだ。見間違いかと思い、目をこすって改めて見ても成長が止まっている。どれだけ目を凝らして水晶を見ても大きくなることはなかった。

(一体なにが起きた!?アンデッドが村人を全て殺したのか?いや、それなら村人の人数からしてもっと炎が大きくならないとおかしい。なら村人に逃げられたか?いや、あの村の自警団程度ではろくな時間稼ぎにもならないハズだ。だとしたら・・・私のアンデッドの軍に何かあったとでもいうのか!?)

 自分のアンデッド達に何かあったのなら自分で様子を見に行くしかない。彼女はすぐに魔法を唱える。

「《飛行/フライ・アップ》!もうっ、せっかく順調だったのに!一体なんなんだ!」

 ぶつぶつと文句を言いながら彼女は自分のアンデッドの軍勢の元に全速力で飛んで行った。
 彼女が隠れていた場所はドカセン村からさほど離れていない。
 その為すぐに村が見えて、自分のアンデッド達に起きている異常を見ることが出来た。

(なっ!?一体なにが起きている!何故、私のアンデッド達があの男に跪ついている!?あの男は一体なんなんだ!!)

 その光景を見たジュディアは混乱していた。
 何故か自分のアンデッド達が、1人の男に対して跪ついてるという驚きの光景。
 様々な考えが頭の中で浮かんでは消えていく。
 そして彼女はたまらずその男を睨み、声を荒らげて質問した。

「お前!そこのお前!!何者だ!」

 男は飛んでいる彼女を見上げる形で両者の目が合う。

「お前こそなんだ?」

 男は彼女を見つけると返事を質問で返してきた。だが、こちらから聞いといてあれだが、彼女は男の質問に答える気は全くなかった。自分の事を、魔王教の事を、魔王教自分達の企みを知られる訳にはいかないのだ。

「答える気がないのなら結構!アンデッドども!その男を殺せ!」

 彼女の言葉がアンデッド達に伝わる。だが、アンデッド達は全く動かない。男の前で跪ついてる状態からピクリともしない。

「ちっ!《死者限定誘惑/アンデッド・テンプテーション》!その男を殺せ!!」

 こちらの言うことを一切聞かなくなったアンデッド達に対して魔法を使用する。
 "《死者限定誘惑/アンデッド・テンプテーション》"これはアンデッド系の魔物を魅了みりょうし自身にしたがわせる事ができる、が使用できる魔法だ。
 彼女はこの魔法を用いてアンデッドの軍勢ぐんぜいを操り、この村を襲撃したのだ。

 現在のジュディアの練度ではこの《死者限定誘惑/アンデッド・テンプテーション》で操る事が出来るアンデッドは中位まで。上位のアンデッド以外は全てのアンデッドを魅了できる。
 彼女もいずれ上位のアンデッドを操りたいと思っているが、なにせ上位のアンデッドは中位のアンデッドよりも個体が少ない。それに加え強さが一定ではないため今のジュディアの練度では上位のアンデッドを操る事は出来ない。
 その為この場に連れて来たのはほとんどが下位のアンデッド。中位のアンデッドもいくらか含まれているが問題ないハズである。この魔法は上位以下のアンデッドを全て魅了する。

 するハズ・・・なのだが・・・。

「な、何故言うことを聞かん!?」

 アンデッド達は一向に動こうとはしない。
 男の前で跪ついたままだ。ジュディアはその事に驚きを隠せない。
 実は彼女の魔法はアンデッド達にしっかり掛かっていた。掛かっていたのだが、彼女では今のアンデッド達を魅了みりょうしきれなかった。それだけだ。

 1人の男がいるとしよう。男の前に世界で一番美しい女性が現れる。そしてその後、世界で10番目だか、20番目だかの美しい女性が現れる。
 その後に男にこう質問する。先ほど現れた2名の女性どちらか一方と付き合えます、どちらを選びますか?、と。
 この場合その男はどちらを選ぶか。
 それは当然、最初に見た世界で一番美しい女性だろう。一部例外を除けば皆同じことを言うだろう。

 つまりはそういう事だ。アンデッド達はすでに従えるべき最高の人物に出会っている。運命の出会いをしたのだ。
 その心は固く決まっており、そんじょそこらの者が魔法やらなんやらで化粧けしょうして誘惑ゆうわくした所でくつがえる事は決してないのだ。

「くっ!こんなはずではっ!」

 こんなはずではなかった。もしこの場所にこんなイレギュラーがいなければ今頃、作戦は成功して魔の力マリスが溜まった水晶を他の仲間に見せびらかしていた所だろう。
 悔しさが込み上げる。

(クソッ!やつが何かしたのか!こうなったら私が自分で戦い、奴を倒すしかない。剣をぶら下げている所を見るとおそらく戦士タイプ。ならこのまま上空から魔法で一方的にいたぶってやればいいだけだ。例え奴が魔法の使える魔法戦士だったとしても、空を飛べる私はいくらでも距離を離せる。遠距離戦で私が負ける事は―――)

 しかしここから考える暇はなかった

「お前が今回の犯人か」

「・・・え」

 ジュディアは今、魔法を使って高さ20m辺りにの所で浮遊ふゆうしているのだ。そこには足場なんて物は存在しない空中だ。そんな状況で何故後ろから声がするのか。その事を考えてしまった為に反応が遅れた。まぁ遅れなかったからといってどうにかなる訳ではないのだが。

「ぐわっ」

 男は片手でジュディアの首根っこをがっしりと掴み、そのまま地上へと引きずり下ろした。

「よっと、お前達を操っていた犯人はこいつか?」

 男は首根っこをもったまま、まるでぬいぐるみでも持っているかのようにジュディアをアンデッド達の前に差し出した。

「オァァ」

「ソノヨウデス」

 うめき声しか出せないアンデッドに続いて、小さい木が肯定こうていした。

(なっ、こいつはトレント!?小さいが確かにトレントだ。森の番人が何故こんな所に!)

 今だ首を捕まれているジュディアがトレントの存在に驚く。
 見た所このトレントもこの男に支配されているようだ。一体この男はどれだけの魔物を支配しているのか・・・。
 自分と男の力の差を思い知ったジュディアはすぐにここから逃げる事だけを考える。
 幸い男は彼女をどうするか悩んでいる様だ。男の口から報告という言葉が出たためこの男も何らかの組織に所属している可能性がある。大方今回の件をどう報告するか迷っているのだろう。

(逃げるならこいつがのんきに悩んでいる今しかない。こんな所で使いたくなかったがやむを得ない!)
 
 彼女は自分の腹にある印に魔力を集中させた。彼女の腹には奇妙なマークが書かれていた。
 これは"術式じゅつしき"と呼ばれるものだ。体に魔法を込めたマークを刻む事で込めた魔法を詠唱なしで、任意のタイミングで発動させることが出来る。だがその魔法の発動は一度きり。一度発動すればその術式は機能を失ってしまう。さらに一度術式を体に刻むと、再び術式を刻む事はできない。
 しかし彼女はそのリスクを負ってでもこの場から逃げ出す道を選んだ。
 彼女の腹に刻まれた術式が光る。服の中で光っているため男に気が付かれることはない。
 そして術式が起動する。次の瞬間、彼女はその場から消え去った。

「なに・・・!?あー、また魔法か?」

「・・・イエ転移系ノ魔法ダトハ思イマスガ、詠唱ガ聞コエマセンデシタ。恐ラク、マジックアイテム類イカト」

「そんなのもあるのか・・・ちょっと魔法って便利すぎじゃないか?」

 男は犯人に逃げられたというのに呑気のんきに小さいトレントと話していた。

「犯人には逃げられてしまったが、仕方ない。次の機会にするか。それよりこいつらをどうするかだな」

 その後しばらくして1人のハンターが避難した村人に安全だという事を説明し、村に人が戻った。そして驚くべきことに村人が村に戻った時には、アンデッドの骨一本もなかったという。




「どうしたのだ、ジュディア。緊急きんきゅう招集しょうしゅうとは・・・よほど作戦が上手く行ったのか?」

 薄暗い部屋の中で8人の男女が集まっている。
 その8人の中で、余裕がない人物が1人。この緊急召集を行ったジュディアである。
 彼女1人だけが余裕のない、暗い表情をしていた。

「・・・まずは結果を言おう。作戦は失敗した」

「なに!?」

 ジュディアが重そうに口を開き発言した。
 そして彼女から放たれた言葉に周りは驚きを隠せないでいた。

「ははっ!あれだけのアンデッドを率いて失敗とか!何をどうしたら失敗できんのさー!」

 1人女性がジュディアをバカにする。
 だが、バカにしていた彼女もジュディアの次の言葉を聞いて黙ってしまう。

「アンデッドの軍か・・・それはうばわれてしまったよ」

「は、はぁ!?」

 いつもならお互いに嫌味を言うハズだがジュディアにはそんな気力は残っていなかった。
 ジュディアは驚いた周りの反応を無視して話を続けた。

「それに、使いきりの術式まで使ってしまった。大損だ」

「ま、まて一体何があったというのだ!」

 1人の男が、この場にいる誰もが聞きたい疑問を口にだした。

「もちろん何があったかは話す。これは私だけの問題ではないからな」

 そしてジュディアは一呼吸おいてから全てを話した。
 何が起こったのか、何をされたのか。
 全て事実の通りに話した。

「話はわかった。しかし、その話は本当か?」

「残念ながら本当だ。そもそもこの場で私が嘘をつく理由がないだろ」

「確かにそうだけど、その話が本当だとするとその男は・・・」

「ああ、そうだ。奴は恐らく、我々より優れた魔物使いだ」

 その後始まった緊急会議は様々な意見が飛び交いいつもより長く続いた。

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います

霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。 得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。 しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。 傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。 基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。 が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。

sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。 目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。 「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」 これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。 なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

ウルティメイド〜クビになった『元』究極メイドは、素材があれば何でも作れるクラフト系スキルで商売をして生計を立てていく〜

西館亮太
ファンタジー
「お前は今日でクビだ。」 主に突然そう宣告された究極と称されるメイドの『アミナ』。 生まれてこの方、主人の世話しかした事の無かった彼女はクビを言い渡された後、自分を陥れたメイドに魔物の巣食う島に転送されてしまう。 その大陸は、街の外に出れば魔物に襲われる危険性を伴う非常に危険な土地だった。 だがそのまま死ぬ訳にもいかず、彼女は己の必要のないスキルだと思い込んでいた、素材と知識とイメージがあればどんな物でも作れる『究極創造』を使い、『物作り屋』として冒険者や街の住人相手に商売することにした。 しかし街に到着するなり、外の世界を知らない彼女のコミュ障が露呈したり、意外と知らない事もあったりと、悩みながら自身は究極なんかでは無かったと自覚する。 そこから始まる、依頼者達とのいざこざや、素材収集の中で起こる騒動に彼女は次々と巻き込まれていく事になる。 これは、彼女が本当の究極になるまでのお話である。 ※かなり冗長です。 説明口調も多いのでそれを加味した上でお楽しみ頂けたら幸いです

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

30年待たされた異世界転移

明之 想
ファンタジー
 気づけば異世界にいた10歳のぼく。 「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」  こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。  右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。  でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。  あの日見た夢の続きを信じて。  ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!  くじけそうになっても努力を続け。  そうして、30年が経過。  ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。  しかも、20歳も若返った姿で。  異世界と日本の2つの世界で、  20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

処理中です...