出戻り公爵令嬢の閨指導

綾瀬 りょう

文字の大きさ
上 下
13 / 14

※初めては勘違いと共に消え去りました

しおりを挟む

 鍛え抜かれた肉体は、私が押し返そうとしてもびくともしなくて、私はベッドとオズワルドに挟まれていた。閨指導役をすると決心をしたけど、こんな形で抱かれるつもりはなかった。
「……はう、オズワルドぉ……」
 何度も何度も唇を重ねられ、その合間に会話を試みようとするけど、オズワルドは呼吸をする間しかくれない!!
「なんだ、旦那様とは一つになってるんだろう?キスだけでそんなに蕩ける顔をするなんて」
 オズワルドの瞳の奥には熱がこもり、ゴツゴツとした指で、胸の先端を高速に弾いたり、摘んだりとまるでおもちゃを見つけたかのようだ。
「違うのぉ……っ、ダメェそれ以上つままないで」
 先端が固くなっているのを自分でも感じる。オズワルドの顔は私の首筋を舌で舐めたり、唇で噛み付いたりしている。
 快楽に頭が考えることを放棄し始めている。股の間に、何か伝う感触がするけど何も感じないフリをした。これ以上感じちゃダメなのに、刺激に素直に体は反応してしまっている。
「これだけで、濡れるんだ……」
 顔を上げたオズワルドが、胸を揉んでいない方の手で私の秘部に触れる。クチュクチュと卑猥な音が部屋の中に響く。ゴツゴツとした指が濡れている箇所の切れ目に指をそい、一本だけ何かが入り込んできた。
「あん…あっ、だめぇ、きちゃう、何か、きちゃうぅぅぅ」
 つままれていた胸の刺激だけじゃなく、同時にいじられしかも、音までも私が抱かれたいと願っていた人の腕の中にいるんだと思い知らされる。
「もっと声、聞かせてくれ」
 耳元でオズワルドの声がして、お腹がキュウっと締め付けられる感じがしたと思うと、ドバッと何かが溢れた気がした。
「ハァハァ……」
 何?私の体は一体どうしちゃったの?勘違いをしているオズワルドと話をしたいのに、頭が動かない。
 少し前にキスをした。デートもして、心も繋がっていきたいと思っただけなのに。
 オズワルドは胸をもんでいた手で私の顔を優しくなぞり、卑猥な音を立てていた指を自分の口に咥えた。
「キャロルの味がする……これは俺だけのものだ」
「おずわるど、さまぁ」
 ぼおっとする頭。濡れている箇所を拭き取りたいと思いながらも、もう一度お腹が熱くなる感覚を味わいたくなってしまう。
 獣のような瞳のオズワルド。乙女を彼に捧げられるなら私は本望かもしれない。だって抱かれることを諦めていた人だもの。
「キャロル、そんな甘い声を出すなら、気持ちい時の声も聞かせてくれ……」
 そういうと、オズワルドは優しく触れるだけのキスを数回してから、舌を出し私の口を開こうとする。私の口の中で動き回るものが大好きで、簡単に入り口を開いてしまう。
 自分と相手の唇の境目がわからなくなる。キスがこんなに気持ちいいものだとは知らなかった。このまま抱かれてしまっていいのかな。
 でも、私が処女だと知ったら、閨指導役は降りることになるし、オズワルドと交わる機会を無くしてしまう。純潔でないからこそ、未亡人の自分だから今抱かれようとしている。貴族令嬢で十代で嫁いでいるのに男を知らないなんて後妻に迎えられたときに嫌がられてしまう。
 オズワルドに嫁げることはないのだから、今は彼を受け入れてしまうのもいいのかもしれない。
__母国に戻って幸せになってね。
 知らない土地で、第三妃としてどうしていいか分からなかった私に優しくしてくれた二人が別れ際にかけてくれた言葉。
 心が繋がっていなくても、体だけでも繋がりたいと躍起になっている私を見たらどう思うかな。
 唇を離し、オズワルドが顎を摘んだ。
「……俺とシてるのに、誰のことを考えている?まさか」
「オズワルド様で私をいっぱいにしてください」
 両手を広げる。初めては痛いと聞いているから怖くないわけじゃないけど。
 この機を逃したらいけないような気がした。
 ゴリっと、私の濡れている場所に棒がぶつかった気がした。
 何もしていないのに、それはスルリと私の体の中に入り込んできた。
「もう、逃がさないからな……思ったよりきついな」
「ハウっ、ん……」
 ずんずんずんと押し進んでくる棒に、私は声を抑えられなかった。痛い。でもここで痛がったら処女だとバレちゃう。
「久しぶり、だからです」
「そうだな、久しぶりだなぁ!!!」
 オズワルドの声に力が入り、私の股の間にぐいっと押し込んで、引いてと部屋の中には今度、パンパンという音が響く。
「あ、あ、ああああああああああああ」
 ここの部屋には私とオズワルドが「一つ」になってるから、一人の人間しか存在しないのかと思うと、お腹のなかったがまたキュウっとした。
「っ、急に閉めるな、出る」
「はぁん♡」
 ピュっと私の中に何か当たった感じがしたけどそれを考える間もなく、意識は途絶えてしまった。



「キャロル?」
 無理やりに押し込んだ、気はしていた。濡れていたけど俺のを入れたのは初めてだったから、すんなり入らなかった。
 思った以上にキャロルの中は狭くて、でも奇声を聞いていると腰を動かすのが止められなかった。
 初めて繋がるときはロマンチックにと考えていたのに、思いっきり旦那様に嫉妬してしまった。未亡人として国に帰ってきたのだから他の男性を知っていて当たり前なのに。
 寝ているキャロルの秘部から溢れ出る俺の液体を拭こうとそこを見たら、鮮血があった。
「え……?」
 キャロルは、未亡人。
 閨指導役は経験者であるべき。そして王族には乙女以外が嫁いだ場合、血統がと騒がれキャロルを妃に据えることを忌避されていた。大国の者と通じているかもしれないとも。その辺は、色々クリアにできるのに。
「まじ、え、俺好き勝手動いた……」
 乙女であるのなら、キャロルが俺の妻になるのは問題ないのでは?
 白い結婚だったのだとしたら、どうしてそれを俺に言ってくれなかったんだ?!?!
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

勘違い令嬢の心の声

にのまえ
恋愛
僕の婚約者 シンシアの心の声が聞こえた。 シア、それは君の勘違いだ。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

赤ずきんちゃんと狼獣人の甘々な初夜

真木
ファンタジー
純真な赤ずきんちゃんが狼獣人にみつかって、ぱくっと食べられちゃう、そんな甘々な初夜の物語。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。

石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。 自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。 そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。 好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。 この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。 扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。

【掌編集】今までお世話になりました旦那様もお元気で〜妻の残していった離婚受理証明書を握りしめイケメン公爵は涙と鼻水を垂らす

まほりろ
恋愛
新婚初夜に「君を愛してないし、これからも愛するつもりはない」と言ってしまった公爵。  彼は今まで、天才、美男子、完璧な貴公子、ポーカーフェイスが似合う氷の公爵などと言われもてはやされてきた。  しかし新婚初夜に暴言を吐いた女性が、初恋の人で、命の恩人で、伝説の聖女で、妖精の愛し子であったことを知り意気消沈している。  彼の手には元妻が置いていった「離婚受理証明書」が握られていた……。  他掌編七作品収録。 ※無断転載を禁止します。 ※朗読動画の無断配信も禁止します 「Copyright(C)2023-まほりろ/若松咲良」  某小説サイトに投稿した掌編八作品をこちらに転載しました。 【収録作品】 ①「今までお世話になりました旦那様もお元気で〜ポーカーフェイスの似合う天才貴公子と称された公爵は、妻の残していった離婚受理証明書を握りしめ涙と鼻水を垂らす」 ②「何をされてもやり返せない臆病な公爵令嬢は、王太子に竜の生贄にされ壊れる。能ある鷹と天才美少女は爪を隠す」 ③「運命的な出会いからの即日プロポーズ。婚約破棄された天才錬金術師は新しい恋に生きる!」 ④「4月1日10時30分喫茶店ルナ、婚約者は遅れてやってきた〜新聞は星座占いを見る為だけにある訳ではない」 ⑤「『お姉様はズルい!』が口癖の双子の弟が現世の婚約者! 前世では弟を立てる事を親に強要され馬鹿の振りをしていましたが、現世では奴とは他人なので天才として実力を充分に発揮したいと思います!」 ⑥「婚約破棄をしたいと彼は言った。契約書とおふだにご用心」 ⑦「伯爵家に半世紀仕えた老メイドは伯爵親子の罠にハマり無一文で追放される。老メイドを助けたのはポーカーフェイスの美女でした」 ⑧「お客様の中に褒め褒めの感想を書ける方はいらっしゃいませんか? 天才美文感想書きVS普通の少女がえんぴつで書いた感想!」

皇帝陛下は身ごもった寵姫を再愛する

真木
恋愛
燐砂宮が雪景色に覆われる頃、佳南は紫貴帝の御子を身ごもった。子の未来に不安を抱く佳南だったが、皇帝の溺愛は日に日に増して……。※「燐砂宮の秘めごと」のエピローグですが、単体でも読めます。

妻の遺品を整理していたら

家紋武範
恋愛
妻の遺品整理。 片づけていくとそこには彼女の名前が記入済みの離婚届があった。

処理中です...