Star Ocean 1章 〜誇り高き血統の鎖〜

2話 冒険の地図

僕は悩んでいた。
このまま、父を見捨てるか
アーノルドのおとぎ話にのるか
聞いた感じ、街の医者では治せそうにないし
そう考えてるうちにそんなことを考えている自分が恥ずかしくなった。
考えていると、お腹が減ったので食堂へ向かうことにした。
途中、階段から落ちそうになったが、動揺のせいだろう。
そこに着くとテーブルに誰も飲んでいないコーヒーカップが置いてあった。
実はうちではこんなことは少なくない、休憩時間に追われた執事たちが急いで仕事に戻るのでよく残されるのだ。
そのコーヒーを口に入れようとした瞬間あることに気がついた。
妙な匂いがしたのだ。コーヒー豆の違いとかそんなんじゃあない。もっとはっきりと違うと確信したのだカップの底を見ると液体に溶けきっていない謎の粉が沈んでいた。


それから警察に通報した結果、ここらじゃ取れない薬草から作られた、毒だそうだ。
症状が似ているので父もこれを飲んでしまったのだろう。
だが、液体に溶けにくい毒だし、カップはまだ熱かったので、屋敷の誰かが入れたというより「最初」から入っていたと警察は考えている。
それを聞いた時、全身が熱くなった。
初めて、誰かを救いたくなった！
直ぐにアーノルドの部屋へ向かった。
「アーノルド！」
僕がそう言うとアーノルド一瞬ビクッとした様子でこちらを向いた。
「どうなさいましたか？」
「俺…行くよ！少しでも可能性があるなら行く価値はあると思うんだ！」
もう頭は真っ白だった。
後先も考えずに突っ込んでいった。
アーノルドに地図を渡され、道を知った。
目指すは「Star Ocean」