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第60話

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頭領と戦闘員は、押しの強い錦小路の誘いから、逃れることはできなかった。錦小路は、誘いを渋る頭領と戦闘員を強引に誘おうと頭領の腕をつかんで、ミニシャンパンタワーの場所に誘導しようとした。

しぶしぶ、頭領と戦闘員は、ミニシャンパンタワーの用意されている場所に錦小路に誘われるまま参加することになった。錦小路は「さあ、あなた方も、ミニシャンパンタワーにチャレンジしましょうよ!」と言って、気の進まない頭領と戦闘員の背中を押した。

健は、頭領を見つけるなり「あっ!社長さんじゃないですか!偶然ですね!一緒にミニシャンパンタワーをやりましょう!」と声を掛けた。

頭領は「あっ!健君じゃないか!奇遇だねえ!じゃあ、ワシたちも参加させてもらうよ!」

健は「はい!」

頭領は、健に偶然、会ったように誤魔化ごまかした。我ながら、名演技だと思った。

ミニシャンパンタワーが始まった。1番上に錦小路が流し、2番目、3番目をエコーズ4人が流し、嫌々だったが、4番目に頭領と戦闘員が流した。シャンパンは上から下へと流れていった。川の流れのように、とても美しかった。

頭領は、やったことがないミニシャンパンタワーだったが、実際に、やってみると結構、面白かった。戦闘員も、こんな遊びがあるのかと驚いた。

頭領は錦小路に「初めてなので、躊躇ちゅうちょしましたが、こんな楽しいものだとは思いませんでした!心が洗われたようです!誘っていただいて、本当によかったです!ありがとうございます!」

戦闘員も「ありがとうございます!今日は、社長頭領に同伴してよかったです!感謝します!」

錦小路は「いいってことですよ!俺からのスモールプレゼントですよ!もうすっかりお友達です!」

錦小路は頭領と戦闘員に喜ばれて、有頂天だった。

錦小路、健たち4人、頭領と戦闘員は、すっかり上機嫌になり、7人は、意気投合し、和気あいあいとなった。全員で、お互いハイタッチをして、満面の笑顔になっていた。ここでは、エコーズもデビルグリードも存在していなかった。

錦小路に頭領は「ありがとうございます!こんな楽しいことは、生まれて初めてです!」と感激した。

錦小路は「勧めてよかったよ!俺も、喜んでもらって、うれしいよ!」

この後、錦小路や健たち4人と頭領と戦闘員は、すっかり友達の気分のようになり、友達の輪ができていた。
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