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第26話

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スマホを切った頭領はバイト戦闘員5名と、いつでも小料理屋の周辺に到着した。当たり前だが、この時の頭領もバイト戦闘員たちも普通の服装で現れた。この戦闘員5人は先日の千鶴の反撃で、あちこち、あざができたり、傷テープを巻いていた。他のバイト戦闘員は、まだ回復できていなかったので欠席した。増員したバイト戦闘員は一応、前回の戦闘だけの契約だった。なので、契約は解除された。

頭領が健に「楓梨ちゃんの大切な腕時計がなくなったらしいね。連れに聞いたよ。一大事!ワシらも探すからね!」

健は「ありがとうございます!助かります!心強いです!」と言って、助けてもらうことにした。

続けて、健は頭領に「どうしたんですか?みなさん、怪我をしていますね。」

頭領が「全員、工事現場で転んだんだよ!」と一応、適当にごまかした。

健は「いつものお連れの方も怪我されてましたね。楓梨ちゃんから聞きました。みなさん、お怪我しているのに、申し訳ありませんが、探すのをお願いします!」と言ってお願いした。

頭領は、いつもの戦闘員と打ち合わせ通り、楓梨の腕時計を探し始めた。

頭領は、変身アイテムの腕時計を見つけて、改造しようと企んでいた。

しかし、なかなか見つからなかった。

しばらくしてから、千鶴が大きな声で「ああー!あったー!」と叫んだ。

頭領が“なんだと!?ちくしょう!”と思わず大きな声を出しそうになった。

いつもの戦闘員が「頭領!ここは、抑えて、抑えてください!」と、なだめるように落ち着かせた。

楓梨が千鶴の見つけた腕時計を手にして大喜びした。そして、同時に大きな声で言った。「やったー!見つけてくれて千鶴ちゃん、ありがとう!お土産にもらった大事な腕時計だったから、うれしいよ!」

見つけた千鶴も喜んで2人で舞い上がっていた。健と阿蘭も喜んでいた。

頭領は、「そんなー・・・。」と落胆した。またしてもガッカリしていた。変身用の腕時計ではなく、お土産の腕時計だった。
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