上 下
25 / 93

第24話

しおりを挟む
しばらくして、頭領と戦闘員に焼きおにぎりと牛皿が2皿ずつ運ばれてきた。運んできたのは千鶴だった。

いつも通り、暗く事務的に「お待たせしました。注文の品物です。」と言って、テーブルに置いた。

頭領は「ありがとうね!千鶴ちゃん!」と言って、愛想笑いをした。

千鶴は「いいえ。どういたしまして。いつも、ありがとうございます。」と言って、お愛想を無理につくろったようだった。

千鶴が頭領の連れの戦闘員が包帯を巻いているのを見て、やっと尋ねた。「どうしたんですか?その怪我。」

頭領が楓梨の時のように質問に対して同じ答えを言った。「転んで怪我をしたんだよ。」

千鶴が「まあ。気を付けてください。お大事にしてください・・・。」と言って、厨房に行った。

戦闘員が「あの千鶴、やっぱり近づくとビビりますね!案内する時は、気付かないで、今頃、包帯のことを聞くなんて、気付きが遅すぎますよね!というより、暇つぶしに、聞いたような気もしますね!敵でも楓梨さんは、とっても可愛くて、気が利いて、本当に女神様のようですね!」と褒め称えた。

頭領が「それは言えてる!楓梨と千鶴では、月とすっぽん!あの千鶴のために、戦闘員増員のために、バイト代も大損害になった!おのれ、千鶴!」と吐き捨てるようだった。

頭領は自分の計画が失敗したのを千鶴のせいだと思い込んでいた。

頭領は千鶴の運んできた料理を食べた。焼きおにぎりは、こんがりと焼かれて醬油味の香りがする。牛皿は牛丼の煮込んだような、こってりとした感じの皿だった。

頭領は「うまいな!千鶴が運んできた料理でも、やはりうまい!」と褒めた。

戦闘員も「うまいですね!焼きおにぎりと牛皿!」

頭領と戦闘員は、今日もまた料理を堪能していた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ガラスの世代

大西啓太
ライト文芸
日常生活の中で思うがままに書いた詩集。ギタリストがギターのリフやギターソロのフレーズやメロディを思いつくように。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活

XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

おばあちゃんのお惣菜

コリモ
ライト文芸
小さな町の商店街に面した一軒のお惣菜屋さん【おたふく】 近くに大きなスーパーができて商店街はシャッター通りと言われているが、いまだに続けている。 さて今日のお客さんは?

男女比の狂った世界で愛を振りまく

キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。 その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。 直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。 生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。 デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。 本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。 ※カクヨムにも掲載中の作品です。

今日の授業は保健体育

にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり) 僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。 その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。 ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。

処理中です...