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誇りある仕事
5:誰にも言えない国家の危機
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大変だなぁ・・・。
今時は、成人式を迎える頃には親は定年なんてザラではあるけれど・・・。
カランカランと喫茶店「マリィ」に新たなお客さんが。
「いらっしゃい、縁ちゃん」
マスターが迎えてくれた。
「どぅもー、マスター。飛鳥ちゃん、お元気ぃ?」
小さく手を振っての入店。しかも、やけに馴れ馴れしい。
突然の珍客に、伶桜は縁から背を向けるようにして電話を続けた。
「あっ、丁度良かったわ。彼女と一緒に私の部屋へ来て」
それだけ告げると、アリエスは一方的に電話を切ってしまった。
「え?私の部屋?だって?彼女と?彼女って誰だよ?」
訳が分らない。
すると。
背後で着信音。
「何なのよ?このメール。木本・伶桜?あのクズ芸人がこの店にいるの!?」
世間の冷たい風は背後から激しく吹き付けてきました。
「あの・・縁ちゃん。彼はここに・・」
非常に気まずそうに、マスターが伶桜の方へと手で示した。
「あら!ヤダ。アナタ木本・伶桜?そんな顔を隠すようなマネをしているから、私、ついつい口が滑っちゃって」
気付かなかったとはいえ、この状況で謝罪の一言も無い。
彼女からは、心底クズ人間と認識されているのが現在進行形でハッキリした。
「それよりも、木本・伶桜!飛鳥とは、どういう関係なのよ?アナタと一緒に部屋へ来てくれって、たった今メールが来たわよ」「えぇッ!!」
大きく驚いて見せたのは、マスターの方だった。
「れ、伶桜くん?君、ウチの飛鳥と知り合いだったの?」
訊ねられても、マスターに娘がいた事は、たった今知ったばかりだ。
「い、いえ。飛鳥って子には、まるで心当たりが無いんですけど」
それしか返答できないし、しようが無い。
「じゃあ、飛鳥ちゃん、アンタのファンなのかしらね?良い趣味とは思わないけど、とにかく付いてきて」
縁に手を取られて引っ張られてゆく。
これから遅めの食事をしようというのに。
縁に2階へと引っ張って来られた伶桜は、気が気でならない。
2階の、とある部屋の前に立つと、縁がノックをした。
「飛鳥ちゃん、木本・伶桜を連れて来たわよ」
さっきから気にはなっていたが、どうしてフルネームで呼ばれなければならない?
すると、ガチャリと中からドアが開いた。
「来てくれたのね。入って」
低血圧なのか?飛鳥という少女の声には力がこもって無かった。
招かれて入った女子高生の部屋は!
何と!
部屋中に何やらメモ書きされた付箋が貼りまくられ、PCディスプレイが5つも点灯している。
男性としての意見を述べたい。
この部屋、女の子らしさのカケラすら無い!
その女子らしさのカケラも無い部屋の主は・・・。
家の中だというのにニット帽を被った、細身の女の子。ロングヘアーがニット帽から覗いている。
ひきこもりと心配されている割には、不潔な印象は受けない。さすがは女の子といったところか。
まぁ化粧っ気が無いのは若さ故という事にしておこう。
「何?女の子をジロジロ見ているのよ」
睨みながら注意をしてきたのは、同行してきた縁の方だった。
「あ、飛鳥さん?どうして俺を部屋になんか・・・」
訊ねようものなら。
「鈍いんですね、レオさん。この声を聴いて、誰だか察して下さいよ。だから、さっきメールじゃなくて電話したのに」
電話?
「え?じゃあ、君がアリエス?社長なのか?」
指差して訊ねようものなら、その指を即座に叩き落とされた。「上司を指差すな!」
まさか、ネットでしかやり取りをしていなかったアリエス社長が、自宅から数分も離れていない場所に住んでいたなんて。
驚きは止まない。
「この際だから自己紹介しておくわ。私の名前は本名・飛鳥。色気もクソも無い、つまんねー部屋に住んでいると思われるかもしれないけれど、一応ハッカーとしても活動しているからね」
見た目よりも実用性を優先させた部屋というワケ。
ああ、なるほど。さっき引き摺っていたのはこの大型液晶ディスプレイね・・・。ベッドからだと近過ぎて目を悪くしそうだ。
それにしても。
見透かされていたのか・・・この引きこもり女子高生、なかなか侮れない。
「で、彼女は峠・縁。見た目と違ってとても頼りになる現役女子大生で、私の家庭教師サマよ。そんで、"バルゴ”と紹介しておけば、あとはご理解頂けるわよね」
人様をクズ人間呼ばわりしてくれた、この女子大生は、同じタイラントホースの、左手が回転ノコギリになっているAP”流血”の操縦者という訳だ。
やたらハイテンションで、仕事中は近づきたくない相手であったが、こうやって面と向かってクズ人間扱いされると、心の底から仲良くしたいとは思わない。
「よろしくぅ~」
馴れ馴れしく握手を求めてきたので、仕方無く握手をした。
「よろしく、です」
返せば、「有名人との握手が、あの木本・伶桜とはねぇ・・・」本人を前に、残念そうに言うな!
悔しく思うも、口には出さない。
この手の女は、後で何を発信されるか、分ったものじゃない。
「俺たちを呼んだ理由は何だ?」
味気ないにせよ、仮にもここは女子高生の部屋。
階下に父親がいる以上、長居はしたくない。
「まずは、この画面を見て欲しいの」
言って開いたサイトページは、明らかに闇サイトのものだった。
サイト名は『救世主』。
どこかの宗教団体か?
おかしな書き込みが羅列しているが、スクロールしても、目を惹くものは一切見当たらない。
「ただの賑やかし?」
縁が訊ねると、飛鳥はキーを叩き始めてサイトページを切り替えた。どうやら真のページに移るには、何らかの手順があるようだ。
すると、別のページが開かれた。
サイト名は『救世主』のまま。しかし!
サイト名の下に小さく『復讐・請負います』のメッセージが表記されているではないか。
「復讐請負サイトだったのか・・・」
呟くと。
「違う。これはただの書き込みスレッドで、ここのサイト主が復讐を請け負うワケじゃない。だから」
またキーを叩くと、依頼ページが開かれ、画面一杯にタイトルが並んだ。
あまりの依頼の多さに、2人は唖然としたまま画面を凝視していた。
「復讐ハローワークってワケね」
縁の例えに、飛鳥は頷いて見せた。
試しに一つのタイトルをクリックしてみる。と。
☆元カノがしつこいので、誰か彼女に言い寄ってくれない。そして俺の事を忘れさせてくれない?アイツ、優しくされたらイチコロだから、頼むワ☆
「読んだだけで胸くそ悪くなる依頼だけど、これでもまだマシな方で、平気で殺しとか一般的にに伏せ字になってしまう依頼とかあるからね。その分、危険手当みたいに報酬もバカ高いけど」
世の中の闇をまざまざと見せつけられたような気がした。
「で、私が気になったのは、このタイトル」
言って開いたページは。
☆☆首相襲撃計画☆☆
「なっ!」「何なのよ、コレ」
二人揃って驚きを隠せない。
だが、それ以上に驚きの事実を、飛鳥は口にした。
「すでにタイトルだけが残っていて、内容は表示できなくなっているのよ。わかる?この意味。すでに請け負ったヤツがいるって事。だから、どうしたら良いのか?二人に相談したい」
「相談も何も、さっさと警察に通報しろよ」「そうそう。悪い事を言わないから、警察に通報しなさいよ」
二人の意見は合致した。
が。
「それはできないよ。そもそも、このサイトは普通に開くことはできないから、ハッキングを重ねて無理矢理開いたものだから、警察に通報なんかしたら、私がハッキングを繰り返していた事がバレてしまう」
二重の意味で見つけてはならないものを見つけてしまった状況。
例えるならば、置き引き犯が時限爆弾の入ったバッグを置き引きしてしまったようなものだ。
社長がハッカーだった事にも驚いたが、まさか事前に首相襲撃計画を察知してしまうとは。
どうしたものか?
伶桜たちは難しい局面に立ち会う事になった。
今時は、成人式を迎える頃には親は定年なんてザラではあるけれど・・・。
カランカランと喫茶店「マリィ」に新たなお客さんが。
「いらっしゃい、縁ちゃん」
マスターが迎えてくれた。
「どぅもー、マスター。飛鳥ちゃん、お元気ぃ?」
小さく手を振っての入店。しかも、やけに馴れ馴れしい。
突然の珍客に、伶桜は縁から背を向けるようにして電話を続けた。
「あっ、丁度良かったわ。彼女と一緒に私の部屋へ来て」
それだけ告げると、アリエスは一方的に電話を切ってしまった。
「え?私の部屋?だって?彼女と?彼女って誰だよ?」
訳が分らない。
すると。
背後で着信音。
「何なのよ?このメール。木本・伶桜?あのクズ芸人がこの店にいるの!?」
世間の冷たい風は背後から激しく吹き付けてきました。
「あの・・縁ちゃん。彼はここに・・」
非常に気まずそうに、マスターが伶桜の方へと手で示した。
「あら!ヤダ。アナタ木本・伶桜?そんな顔を隠すようなマネをしているから、私、ついつい口が滑っちゃって」
気付かなかったとはいえ、この状況で謝罪の一言も無い。
彼女からは、心底クズ人間と認識されているのが現在進行形でハッキリした。
「それよりも、木本・伶桜!飛鳥とは、どういう関係なのよ?アナタと一緒に部屋へ来てくれって、たった今メールが来たわよ」「えぇッ!!」
大きく驚いて見せたのは、マスターの方だった。
「れ、伶桜くん?君、ウチの飛鳥と知り合いだったの?」
訊ねられても、マスターに娘がいた事は、たった今知ったばかりだ。
「い、いえ。飛鳥って子には、まるで心当たりが無いんですけど」
それしか返答できないし、しようが無い。
「じゃあ、飛鳥ちゃん、アンタのファンなのかしらね?良い趣味とは思わないけど、とにかく付いてきて」
縁に手を取られて引っ張られてゆく。
これから遅めの食事をしようというのに。
縁に2階へと引っ張って来られた伶桜は、気が気でならない。
2階の、とある部屋の前に立つと、縁がノックをした。
「飛鳥ちゃん、木本・伶桜を連れて来たわよ」
さっきから気にはなっていたが、どうしてフルネームで呼ばれなければならない?
すると、ガチャリと中からドアが開いた。
「来てくれたのね。入って」
低血圧なのか?飛鳥という少女の声には力がこもって無かった。
招かれて入った女子高生の部屋は!
何と!
部屋中に何やらメモ書きされた付箋が貼りまくられ、PCディスプレイが5つも点灯している。
男性としての意見を述べたい。
この部屋、女の子らしさのカケラすら無い!
その女子らしさのカケラも無い部屋の主は・・・。
家の中だというのにニット帽を被った、細身の女の子。ロングヘアーがニット帽から覗いている。
ひきこもりと心配されている割には、不潔な印象は受けない。さすがは女の子といったところか。
まぁ化粧っ気が無いのは若さ故という事にしておこう。
「何?女の子をジロジロ見ているのよ」
睨みながら注意をしてきたのは、同行してきた縁の方だった。
「あ、飛鳥さん?どうして俺を部屋になんか・・・」
訊ねようものなら。
「鈍いんですね、レオさん。この声を聴いて、誰だか察して下さいよ。だから、さっきメールじゃなくて電話したのに」
電話?
「え?じゃあ、君がアリエス?社長なのか?」
指差して訊ねようものなら、その指を即座に叩き落とされた。「上司を指差すな!」
まさか、ネットでしかやり取りをしていなかったアリエス社長が、自宅から数分も離れていない場所に住んでいたなんて。
驚きは止まない。
「この際だから自己紹介しておくわ。私の名前は本名・飛鳥。色気もクソも無い、つまんねー部屋に住んでいると思われるかもしれないけれど、一応ハッカーとしても活動しているからね」
見た目よりも実用性を優先させた部屋というワケ。
ああ、なるほど。さっき引き摺っていたのはこの大型液晶ディスプレイね・・・。ベッドからだと近過ぎて目を悪くしそうだ。
それにしても。
見透かされていたのか・・・この引きこもり女子高生、なかなか侮れない。
「で、彼女は峠・縁。見た目と違ってとても頼りになる現役女子大生で、私の家庭教師サマよ。そんで、"バルゴ”と紹介しておけば、あとはご理解頂けるわよね」
人様をクズ人間呼ばわりしてくれた、この女子大生は、同じタイラントホースの、左手が回転ノコギリになっているAP”流血”の操縦者という訳だ。
やたらハイテンションで、仕事中は近づきたくない相手であったが、こうやって面と向かってクズ人間扱いされると、心の底から仲良くしたいとは思わない。
「よろしくぅ~」
馴れ馴れしく握手を求めてきたので、仕方無く握手をした。
「よろしく、です」
返せば、「有名人との握手が、あの木本・伶桜とはねぇ・・・」本人を前に、残念そうに言うな!
悔しく思うも、口には出さない。
この手の女は、後で何を発信されるか、分ったものじゃない。
「俺たちを呼んだ理由は何だ?」
味気ないにせよ、仮にもここは女子高生の部屋。
階下に父親がいる以上、長居はしたくない。
「まずは、この画面を見て欲しいの」
言って開いたサイトページは、明らかに闇サイトのものだった。
サイト名は『救世主』。
どこかの宗教団体か?
おかしな書き込みが羅列しているが、スクロールしても、目を惹くものは一切見当たらない。
「ただの賑やかし?」
縁が訊ねると、飛鳥はキーを叩き始めてサイトページを切り替えた。どうやら真のページに移るには、何らかの手順があるようだ。
すると、別のページが開かれた。
サイト名は『救世主』のまま。しかし!
サイト名の下に小さく『復讐・請負います』のメッセージが表記されているではないか。
「復讐請負サイトだったのか・・・」
呟くと。
「違う。これはただの書き込みスレッドで、ここのサイト主が復讐を請け負うワケじゃない。だから」
またキーを叩くと、依頼ページが開かれ、画面一杯にタイトルが並んだ。
あまりの依頼の多さに、2人は唖然としたまま画面を凝視していた。
「復讐ハローワークってワケね」
縁の例えに、飛鳥は頷いて見せた。
試しに一つのタイトルをクリックしてみる。と。
☆元カノがしつこいので、誰か彼女に言い寄ってくれない。そして俺の事を忘れさせてくれない?アイツ、優しくされたらイチコロだから、頼むワ☆
「読んだだけで胸くそ悪くなる依頼だけど、これでもまだマシな方で、平気で殺しとか一般的にに伏せ字になってしまう依頼とかあるからね。その分、危険手当みたいに報酬もバカ高いけど」
世の中の闇をまざまざと見せつけられたような気がした。
「で、私が気になったのは、このタイトル」
言って開いたページは。
☆☆首相襲撃計画☆☆
「なっ!」「何なのよ、コレ」
二人揃って驚きを隠せない。
だが、それ以上に驚きの事実を、飛鳥は口にした。
「すでにタイトルだけが残っていて、内容は表示できなくなっているのよ。わかる?この意味。すでに請け負ったヤツがいるって事。だから、どうしたら良いのか?二人に相談したい」
「相談も何も、さっさと警察に通報しろよ」「そうそう。悪い事を言わないから、警察に通報しなさいよ」
二人の意見は合致した。
が。
「それはできないよ。そもそも、このサイトは普通に開くことはできないから、ハッキングを重ねて無理矢理開いたものだから、警察に通報なんかしたら、私がハッキングを繰り返していた事がバレてしまう」
二重の意味で見つけてはならないものを見つけてしまった状況。
例えるならば、置き引き犯が時限爆弾の入ったバッグを置き引きしてしまったようなものだ。
社長がハッカーだった事にも驚いたが、まさか事前に首相襲撃計画を察知してしまうとは。
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