嫁いびり

Lie

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嫁いびり

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その日、日本ではちょっとした騒ぎになっていた
人気女優、白井七海の某テレビ番組の生放送での衝撃告白
「あの、私、その、夫のお義母さんから、嫁いびりを受けているんです...」
「もう、本当に、辛くて...」と泣く姿が全国に映った



「おい、嫁いびりって...本当か?」
「うん。ごめんなさい、お義母さんが怖くて、話せなくて...」
「信じられないけど、お前が泣くくらいなら本当なんだろうな」
「ちょっと待っててくれ。お袋と電話で話してくる」



「もしもし?直也?」
「...もしもし、お袋?生放送見ただろ?お前、嫁いびりしてたんだな」
「違う、私していないわ!!そんなの七海さんの嘘よ!」
「お袋、素直に認めろよ!!七海がどんなに苦しかったのか、分からないのか!?」
「七海が生放送で泣いていたの見ただろ、それだけ苦しかったんだよ!」
「それなのに、認めもしないで挙げ句の果て嘘だって!?お袋がそんな奴だとは思わなかった」
「もう、絶縁だ!お袋の顔なんか見たくない。七海にも会わせないから」



「お袋と話してきた。ごめんな...今まで気が付かなくて」
「苦しかったよな、辛かったよな。もうお袋とは縁を切るから、もう大丈夫だ。ここももう引っ越そう、いつお袋が来るか分からないし」
「ごめん、直也。ありがとう...」
「私なんかの為に、そこまでしてくれて本当にありがとう。」



そして、引っ越しをし電話番号も変えて何日か経ったある日

「はい、もしもし」
「あ、七海さん!あなたどういうつもりなの!?」
「あなたのせいで家族も近所の人も私の事をシカトするし、もうめちゃくちゃよ!!」
「なんで!






...なんであんな嘘をついたの!!」

「私は七海さんに何もしていないわ!料理だって教えたし、いろいろ買ってあげたり...」
「私は七海さんに嫁いびりなんかしていないわ!なんでそんな嘘を」
「・・・」
「七海さん!答えなさい!!」


「...うるさいな」
「え?」
「うるさいですよ」
「七海、さん?」
「お義母さん、私の演技、どうでした?結構いい演技できたと思うんですよね」
「泣き真似もみんな騙せちゃって。本当、あの時は笑いを堪えるのに必死でしたよ」
「あんなにうまく騙せるなんて、やっぱり私って女優の才能あるんだなーって再認識しましたし」
「いい練習になりました。お義母さん、ありがとうございました」
「七海さん、あなた...」
「あ、この事みんなに言っても無駄ですよ?あなたの言う事なんか誰も信じませんよ」
「ただの一般人のおばさんなんかより、人気美人女優の私の方を信じますよ」
「家族どころか国民全員が私の味方です。残念でした」
「自分の演技を試す為に、ただそれだけの為に私を利用したの?」
「ただ、それだけの為に、私がこんなにひどい目に合っているの?」
「...ひどいわ!!」
「そんなの知りませんよ。お義母さんがどうなろうとそんな事関係ありません」
「せいぜい信頼回復、頑張って下さいね。ま、無理だと思いますけど」
「それでは、失礼します」
「あ、ちょ、なな」


「あー面白かった!次はどんなシナリオで演技しようかな」
「今度はもっと面白いの考えようっと」




すみません。眠かったのもあって、パパっとろくに考えずに書いてしまいました
ほとんど会話文だし、話も面白くもなんともない変なショートショートが出来上がってしまいました...
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