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目覚め
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ここはどこだ。それよりもなぜ私はこのような所で寝ている。
「よかった起きてくれて。死んでるのかと思いましたよー」
顔を上げると少女がホッとした様子で私を見ていた。どうやらこの子が私を起こしてくれたらしい。てか死んでるって。最近の若い子の冗談はよく分からない。
「気分とか大丈夫ですか?」
「あぁ大丈夫です。起こしてくれてありがとうございます」
礼を言うときに首を上下に一回振った。すると私の体は一瞬固まった。ある物が視界に入ったからだ。起こしてくれた少女は少し不思議そうな顔をした。
「どうしたんですか?驚いた顔をして」
私は理由を言おうかためらった。なにせ私が驚いている理由が少女に生えている尻尾なのだから。だが、もしかするとコスプレか何かでつけているだけかもしれない。少女に真面目に尋ねてしまうと私が恥をかく。なので私はできるだけ恥をかかない言い方で理由を喋った。
「いやー、あなたが付けている尻尾がよくできており一瞬本物かと思ったんですよー」
私は笑いながら言った。だいたい褒めておけば相手は悪い気分にはならない。咄嗟にこの判断ができた自分を心の中で褒める。しかし少女が言った言葉私の予想とはまったく違った。
「尻尾?本物ですけど?」
私は再び体が固まった。また若者なりの冗談か。それとも本当に、いやそんなことはありえない。そうだこれは尻尾があるキャラになりきっているのだ。そう私が結論付けた。だがしかし少女はまたもや私の予想とは違う発言をした。
「あなたにも生えていますよね?尻尾」
私は再(略)私は急いで立ち上がり、私のお尻らへんを見た。
「ほら、やっぱりありましたね」
確かに私のお尻と背中の間らへんには尻尾が生えていた。私は生きてきた中で1番頭をフル回転させ一つの結論にいたった。
私は異世界にきたのだ。私も中学生の頃はそのような場所に行きたいと考えた事がある。おそらく昨日何かが原因でめまいが起き、そのまま私はぽっくり逝ってしまったのだろう。これで森で寝ていた件と尻尾の件は解決する。
-グゥ~~~-
私のお腹がなった。一気にいろんなことを考えてお腹が空いたようだ。
「あのー良かったからうちでご飯食べます?」
どうやら少女の家はステーキ専門のレストランをやっておりその買い出しに行っていた途中で私を見つけたらしい。
「ここであったのも何かの縁ですしぜひ来てください!」
少女は笑顔で私を見つめた。私も空腹でレストランへ行きたいのはやまやまなのだが、一つ問題がある。
「ありがたいのですが、私実はお肉が食べられないんですよ」
異世界にきたからといってお肉が食べられるようになったわけではなさそうだ。その証拠にこんなに空腹でもステーキを食べたいとは感じないのだ。
「お肉が食べられない?」
彼女が不思議そうな顔をした。
「この国は肉食動物しか住んでいないはずですが?」
私は再(略)
「よかった起きてくれて。死んでるのかと思いましたよー」
顔を上げると少女がホッとした様子で私を見ていた。どうやらこの子が私を起こしてくれたらしい。てか死んでるって。最近の若い子の冗談はよく分からない。
「気分とか大丈夫ですか?」
「あぁ大丈夫です。起こしてくれてありがとうございます」
礼を言うときに首を上下に一回振った。すると私の体は一瞬固まった。ある物が視界に入ったからだ。起こしてくれた少女は少し不思議そうな顔をした。
「どうしたんですか?驚いた顔をして」
私は理由を言おうかためらった。なにせ私が驚いている理由が少女に生えている尻尾なのだから。だが、もしかするとコスプレか何かでつけているだけかもしれない。少女に真面目に尋ねてしまうと私が恥をかく。なので私はできるだけ恥をかかない言い方で理由を喋った。
「いやー、あなたが付けている尻尾がよくできており一瞬本物かと思ったんですよー」
私は笑いながら言った。だいたい褒めておけば相手は悪い気分にはならない。咄嗟にこの判断ができた自分を心の中で褒める。しかし少女が言った言葉私の予想とはまったく違った。
「尻尾?本物ですけど?」
私は再び体が固まった。また若者なりの冗談か。それとも本当に、いやそんなことはありえない。そうだこれは尻尾があるキャラになりきっているのだ。そう私が結論付けた。だがしかし少女はまたもや私の予想とは違う発言をした。
「あなたにも生えていますよね?尻尾」
私は再(略)私は急いで立ち上がり、私のお尻らへんを見た。
「ほら、やっぱりありましたね」
確かに私のお尻と背中の間らへんには尻尾が生えていた。私は生きてきた中で1番頭をフル回転させ一つの結論にいたった。
私は異世界にきたのだ。私も中学生の頃はそのような場所に行きたいと考えた事がある。おそらく昨日何かが原因でめまいが起き、そのまま私はぽっくり逝ってしまったのだろう。これで森で寝ていた件と尻尾の件は解決する。
-グゥ~~~-
私のお腹がなった。一気にいろんなことを考えてお腹が空いたようだ。
「あのー良かったからうちでご飯食べます?」
どうやら少女の家はステーキ専門のレストランをやっておりその買い出しに行っていた途中で私を見つけたらしい。
「ここであったのも何かの縁ですしぜひ来てください!」
少女は笑顔で私を見つめた。私も空腹でレストランへ行きたいのはやまやまなのだが、一つ問題がある。
「ありがたいのですが、私実はお肉が食べられないんですよ」
異世界にきたからといってお肉が食べられるようになったわけではなさそうだ。その証拠にこんなに空腹でもステーキを食べたいとは感じないのだ。
「お肉が食べられない?」
彼女が不思議そうな顔をした。
「この国は肉食動物しか住んでいないはずですが?」
私は再(略)
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