おせんべいやさん

黒木箱 末宝

文字の大きさ
上 下
2 / 2

あげおせんべい

しおりを挟む
「そうだ、あげおせんべいをつくろう!」

 しょくにんくんは、べつのおいしいおせんべいをつくりはじめました。

 おなべにあぶらをそそぎます。

 トポトポ、トポトポ。

 おなべにあぶらがたくさんいれたら、つづいてひをつけます。

 カチカチ、カチチチ、ボッ!

 そうしてしばらくすると、あぶらがアチアチになり、あげもののじゅんびができました。

「しずかに、ゆっくり……」

 おせんべいをゆっくりあぶらへいれていきます。

 ジュワッ!  ゴワゴワ!  パチパチパチパチ!

 おせんべいがあぶらであかっていきます。

「うーん、いいかおり!」

 そうしてあがったおせんべいを、ひとつひとつていねいに取り出し、よぶんなあぶらをとるため、あみにのせていきます。

 カタン、カタン。

「あじは……やっぱりしょうゆだね!」

 そうして、しょくにんくんはあげたおせんべいをしょうゆなつけていきました。

 チャプチャプ、ポタポタ。

「うーん、ほかのあじもたべたいな……そうだ、おしおにしよう!」

 そういうと、しょくにんくんはおしおのはいったつぼをとると、あげおせんべいにふりかけていきました。

 パラパラ、サラサラ。

「よし、かんせい!」

 そして、しょくにんくんはだいじなしごとをはじめます。

 それは、あじみです。

「パリパリ、サクサク……あー、おいしい!」

 こうして、あたらしいおせんべいをつくったしょくにんくんは、おみせにおせんべいたちをならべました。

 おひとついかが?
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

ネコちゃんと赤ちゃん

黒木箱 末宝
絵本
ネコちゃんのおうちに、あかちゃんがやってきました。

どんぐりのふゆじたく

kei
絵本
どんぐりが探していたものはなんでしょうか?

どっかいっちゃった

よこいみさと
絵本
探し物のお話。

おもちのうた

よこいみさと
絵本
お餅のお話。

つたわるから

ringochan
絵本
つらい思いをしている人や、そのまわりの人達にむけてかきました。

いたずらてんしとうれしいのほし

戸波ミナト
絵本
いたずらてんしはうっかり弓矢でサンタさんをうちおとしてしまいました。 サンタさんは冬の国にプレゼントを届けに行くとちゅうです。 いたずらてんしはいたずらのおわびにプレゼントくばりをてつだいます。

ぼくのママは、なぜびょうきなの?

くろねこ
絵本
このおはなしは、しゅじんこうのなーくんとなーくんのおかあさんの おはなしになります。 病気の描写がありますので、お子様には少し難しいかもしれません。

丘の上のじゃが次郎

天仕事屋(てしごとや)
絵本
丘の上のじゃがいも畑のじゃが次郎は今日も退屈をしていました。 良いか悪いかじゃなく、今のその場所にとっては何が幸せで嬉しいかというお話。

処理中です...