三毛猫ミッケの贈り物〜借金返済の為に兄妹で錬金術始めました〜

閑話. ミッケの約束(簡易版)

##このお話は、閑話. ミッケの約束を読み飛ばした人向けの簡易あらすじです。


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　100年前、実体の無かった我は、ちょっとした気まぐれから、一匹の三毛猫、ミッケと知り合った。

　いつも同じ窓辺に居るミッケを可哀想に思い、ある日、我の力で外に出してやった。

　しかし、外の世界に慣れていない家猫は、馬車に跳ねられて大怪我を負ってしまったのだ。

「家に帰りたい、帰りたい」と動けない身体で鳴くミッケを救う為に、我はミッケと一つになった。

　こうして、普通の猫は普通じゃなくなり、ミッケは無事に飼い主の所へ帰ることが出来たのだが、しかし、普通の猫ミッケの魂には我との共存は負荷が大きかった。
　ミッケの魂は、次第に弱っていったのだ。

　最後に、ミッケは我に、自分の代わりにリナちゃん(当時の飼い主。ティルミオ達のひいおばあちゃん)を側で見守ってあげてと言い残して、天に還って行ったのだった。

　そしてそれから100年。

　あの日した約束を、ミッケとなった我は、今でもずっと、守っていたのだった。