71 / 109
第二部
27. 空回りするロクサーヌ1
しおりを挟む
ガーデンパーティーから二週間ほどが過ぎたある日の昼下がり、マグリットはアイリーシャから個人的に呼び出しを受けてマイヨール邸を訪れていた。
従兄妹会では無く彼女個人からのお誘いは最近は全く無かったので、何かあったのかと少し不安に思いながら慣れ親しんだ従兄妹の屋敷の玄関ホールへと足を踏み入れると、どうやら丁度先客が帰るところみたいで、一人の公子が階段を降りてきた所だった。
彼はマグリットの姿を見ると、柔かに会釈をしたので、マグリットの方も慌てて会釈を返した。
特に会話をすることもなく、二人はそのまますれ違ったのだが、マグリットは何処かで会った事がある様な気がしたこの公子が誰なのか思い出せなかった。
「リーシャ、今そこですれ違った方はどなた?」
「あぁ、あのお方はお兄様のお友達で、グラマー侯爵家のウィルフレッド様よ。」
2階に上がって直ぐに有るマイヨール家のサロンの前で出迎えてくれたアイリーシャに、マグリットは先程の男性の事が気になって、彼について訊ねてみた。
この男性について、絶対に知っている気がするのだ。
けれどもアイリーシャにその名前を教えて貰っても、マグリットはピンと来なかったのだった。
(記憶違い……?でも絶対に何処かで会っている気がするわ。)
何故こんなに気になるのか自分でも分からないが、マグリットは何かがずっと引っかかっていた。
思い出せそうで思い出せない、なんとももどかしい気分だった。
「そういえば、マグリットは初めてでしたわね。あのお方は……」
そんな怪訝な様子のマグリットを見て、アイリーシャが追加で何かを言いかけたその時だった。
「遅いですわ!マグリット・レルウィン!」
少し空いていたサロンの扉から勢いよく声がかけられて、アイリーシャの話は遮られてしまったのだった。
「ロクサーヌ様?!」
この場に居るとは思っても見なかった人物に、マグリットは思わず大きな声を出してしまった。
アイリーシャとロクサーヌが個人的に仲良くしている事など今まで無かったので、彼女がここに居るなどと思っても見なかったのだ。
これはどういう事なのかと、マグリットは困惑しながらチラリとアイリーシャの方を見ると、彼女はいつもと変わらず穏やかな様子でマグリットとロクサーヌを引き合わせたのだった。
「えぇ、そうなの。ロクサーヌ様がマグリットとお話ししたいって言うので、お呼びしたのよ。」
「あら、そうなんですの?私とお話を……?」
アイリーシャの説明に、マグリットは小首を傾げながらロクサーヌの方を見遣った。彼女から自分に一体何の話があるのか、皆目検討がつかないのだ。
するとロクサーヌは、背筋をピンと伸ばして難しい顔をしてマグリットを見つめ返すと、大真面目に無茶苦茶な事を言い出したのだった。
「マグリット様にご忠告がありますの。良いですこと、貴女、私のお兄様から最近手紙やら贈り物やらが届いているようですが決して勘違いなさらないことね。お兄様は貴女のことなんて、これっぽっちも好きではないのだから。」
「……私は喧嘩を売られているのかしら?」
あまりの事に、マグリットは一瞬言葉を失った。確かに彼女の兄で有るヴィクトールからはあのガーデンパーティー以降、贈り物やらお誘いやら、様々な接触があったのだが、だからと言って、ロクサーヌにこのように傲慢な物言いをされる謂れは無いのだ。
「マグリット落ち着いて。ロクサーヌ様も、伝え方が悪いですわよ!」
二人の間に険悪な空気を感じて、アイリーシャは慌てて間を取りなした。
何故ロクサーヌがマグリットとの会話を望んだのかと言うと、兄で有るヴィクトールが企んでいる計画にマグリットが利用されないようにとの親切心からだったのに、どうも彼女は伝え方が下手なのだ。
「お兄様が貴女にアプローチをしているのは家の為……ううん、お兄様ご自身の為ですわ。そこを誤解なさらないように。とにかく、間に受けて貴女に何の得も有りませんわ。」
「私に得が無いかと言ったら、そんな事はないでしょう?ヴィクトール様は、ノルモンド公爵家の嫡男で、次期公爵なのだから。」
貴族の婚姻なんて家同士の結び付きを強める手段となるのが殆どだ。
だからマグリットも、ヴィクトールが自分に近付くのはそう言った意図があっての事だと思っているし、逆に考えれば、格上の公爵家と繋がりが持てるのはマグリットのレルウィン侯爵家にとっても悪い話では無いのだ。
それをマグリットが望んでいるかはまた別の話だが、どうにもロクサーヌの言い方がイラッとしたので彼女もつい、ロクサーヌと張り合ってしまったのだ。
するとロクサーヌは、マグリットからの反感が予想外だったのか、急に不安げにしどろもどろになって、それでも彼女を自分の兄から遠ざけようと、説得になっていない説得を続けたのだった。
「そ……それはそうですけど、でも、駄目なのです。マグリット様がお兄様を受け入れてしまったら、貴女もきっと、良く無い事に巻き込まれてしまいますわ!」
「……良く無い事……?一体何に巻き込まれると言うの??」
ロクサーヌの態度に訝しがりながら、マグリットは彼女が漏らした言葉を拾ったが、これだけでは何の事だか全く分からない。
彼女は一体何が目的なのだろうか。
不信感ばかりが募って意図が何一つ分からない事にマグリットは戸惑っていたが、しかしロクサーヌは、それでも本意を明かさなかった。
滅多やたらな事は他の人に言うべきでは無い。そう手紙に書かれていたから。
「いっ……言えませんわ……!!マキシム様も滅多な事を他人に言わない方が良いって言ってましたし……」
ロクサーヌは頑なに、マキシムからの忠告を守ってヴィクトールが企んでいる(とロクサーヌが思い込んでいる)国家転覆計画について明かさなかったのだが、けれどもその所為で、自分でも気づかない内に他の余計な情報を、ついうっかり漏らしてしまったのだった。
従兄妹会では無く彼女個人からのお誘いは最近は全く無かったので、何かあったのかと少し不安に思いながら慣れ親しんだ従兄妹の屋敷の玄関ホールへと足を踏み入れると、どうやら丁度先客が帰るところみたいで、一人の公子が階段を降りてきた所だった。
彼はマグリットの姿を見ると、柔かに会釈をしたので、マグリットの方も慌てて会釈を返した。
特に会話をすることもなく、二人はそのまますれ違ったのだが、マグリットは何処かで会った事がある様な気がしたこの公子が誰なのか思い出せなかった。
「リーシャ、今そこですれ違った方はどなた?」
「あぁ、あのお方はお兄様のお友達で、グラマー侯爵家のウィルフレッド様よ。」
2階に上がって直ぐに有るマイヨール家のサロンの前で出迎えてくれたアイリーシャに、マグリットは先程の男性の事が気になって、彼について訊ねてみた。
この男性について、絶対に知っている気がするのだ。
けれどもアイリーシャにその名前を教えて貰っても、マグリットはピンと来なかったのだった。
(記憶違い……?でも絶対に何処かで会っている気がするわ。)
何故こんなに気になるのか自分でも分からないが、マグリットは何かがずっと引っかかっていた。
思い出せそうで思い出せない、なんとももどかしい気分だった。
「そういえば、マグリットは初めてでしたわね。あのお方は……」
そんな怪訝な様子のマグリットを見て、アイリーシャが追加で何かを言いかけたその時だった。
「遅いですわ!マグリット・レルウィン!」
少し空いていたサロンの扉から勢いよく声がかけられて、アイリーシャの話は遮られてしまったのだった。
「ロクサーヌ様?!」
この場に居るとは思っても見なかった人物に、マグリットは思わず大きな声を出してしまった。
アイリーシャとロクサーヌが個人的に仲良くしている事など今まで無かったので、彼女がここに居るなどと思っても見なかったのだ。
これはどういう事なのかと、マグリットは困惑しながらチラリとアイリーシャの方を見ると、彼女はいつもと変わらず穏やかな様子でマグリットとロクサーヌを引き合わせたのだった。
「えぇ、そうなの。ロクサーヌ様がマグリットとお話ししたいって言うので、お呼びしたのよ。」
「あら、そうなんですの?私とお話を……?」
アイリーシャの説明に、マグリットは小首を傾げながらロクサーヌの方を見遣った。彼女から自分に一体何の話があるのか、皆目検討がつかないのだ。
するとロクサーヌは、背筋をピンと伸ばして難しい顔をしてマグリットを見つめ返すと、大真面目に無茶苦茶な事を言い出したのだった。
「マグリット様にご忠告がありますの。良いですこと、貴女、私のお兄様から最近手紙やら贈り物やらが届いているようですが決して勘違いなさらないことね。お兄様は貴女のことなんて、これっぽっちも好きではないのだから。」
「……私は喧嘩を売られているのかしら?」
あまりの事に、マグリットは一瞬言葉を失った。確かに彼女の兄で有るヴィクトールからはあのガーデンパーティー以降、贈り物やらお誘いやら、様々な接触があったのだが、だからと言って、ロクサーヌにこのように傲慢な物言いをされる謂れは無いのだ。
「マグリット落ち着いて。ロクサーヌ様も、伝え方が悪いですわよ!」
二人の間に険悪な空気を感じて、アイリーシャは慌てて間を取りなした。
何故ロクサーヌがマグリットとの会話を望んだのかと言うと、兄で有るヴィクトールが企んでいる計画にマグリットが利用されないようにとの親切心からだったのに、どうも彼女は伝え方が下手なのだ。
「お兄様が貴女にアプローチをしているのは家の為……ううん、お兄様ご自身の為ですわ。そこを誤解なさらないように。とにかく、間に受けて貴女に何の得も有りませんわ。」
「私に得が無いかと言ったら、そんな事はないでしょう?ヴィクトール様は、ノルモンド公爵家の嫡男で、次期公爵なのだから。」
貴族の婚姻なんて家同士の結び付きを強める手段となるのが殆どだ。
だからマグリットも、ヴィクトールが自分に近付くのはそう言った意図があっての事だと思っているし、逆に考えれば、格上の公爵家と繋がりが持てるのはマグリットのレルウィン侯爵家にとっても悪い話では無いのだ。
それをマグリットが望んでいるかはまた別の話だが、どうにもロクサーヌの言い方がイラッとしたので彼女もつい、ロクサーヌと張り合ってしまったのだ。
するとロクサーヌは、マグリットからの反感が予想外だったのか、急に不安げにしどろもどろになって、それでも彼女を自分の兄から遠ざけようと、説得になっていない説得を続けたのだった。
「そ……それはそうですけど、でも、駄目なのです。マグリット様がお兄様を受け入れてしまったら、貴女もきっと、良く無い事に巻き込まれてしまいますわ!」
「……良く無い事……?一体何に巻き込まれると言うの??」
ロクサーヌの態度に訝しがりながら、マグリットは彼女が漏らした言葉を拾ったが、これだけでは何の事だか全く分からない。
彼女は一体何が目的なのだろうか。
不信感ばかりが募って意図が何一つ分からない事にマグリットは戸惑っていたが、しかしロクサーヌは、それでも本意を明かさなかった。
滅多やたらな事は他の人に言うべきでは無い。そう手紙に書かれていたから。
「いっ……言えませんわ……!!マキシム様も滅多な事を他人に言わない方が良いって言ってましたし……」
ロクサーヌは頑なに、マキシムからの忠告を守ってヴィクトールが企んでいる(とロクサーヌが思い込んでいる)国家転覆計画について明かさなかったのだが、けれどもその所為で、自分でも気づかない内に他の余計な情報を、ついうっかり漏らしてしまったのだった。
1
お気に入りに追加
1,429
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
皇太子夫妻の歪んだ結婚
夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。
その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。
本編完結してます。
番外編を更新中です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
次は絶対に幸せになって見せます!
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢マリアは、熾烈な王妃争いを勝ち抜き、大好きな王太子、ヒューゴと結婚したものの、結婚後6年間、一度も会いに来てはくれなかった。孤独に胸が張り裂けそうになるマリア。
“もしもう一度人生をやり直すことが出来たら、今度は私だけを愛してくれる人と結ばれたい…”
そう願いながら眠りについたのだった。
翌日、目が覚めると懐かしい侯爵家の自分の部屋が目に飛び込んできた。どうやら14歳のデビュータントの日に戻った様だ。
もう二度とあんな孤独で寂しい思いをしない様に、絶対にヒューゴ様には近づかない。そして、素敵な殿方を見つけて、今度こそ幸せになる!
そう決意したマリアだったが、なぜかヒューゴに気に入られてしまい…
恋愛に不器用な男女のすれ違い?ラブストーリーです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
出来レースだった王太子妃選に落選した公爵令嬢 役立たずと言われ家を飛び出しました でもあれ? 意外に外の世界は快適です
流空サキ
恋愛
王太子妃に選ばれるのは公爵令嬢であるエステルのはずだった。結果のわかっている出来レースの王太子妃選。けれど結果はまさかの敗北。
父からは勘当され、エステルは家を飛び出した。頼ったのは屋敷を出入りする商人のクレト・ロエラだった。
無一文のエステルはクレトの勧めるままに彼の邸で暮らし始める。それまでほとんど外に出たことのなかったエステルが初めて目にする外の世界。クレトのもとで仕事をしながら過ごすうち、恩人だった彼のことが次第に気になりはじめて……。
純真な公爵令嬢と、ある秘密を持つ商人との恋愛譚。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
貴族の爵位って面倒ね。
しゃーりん
恋愛
ホリーは公爵令嬢だった母と男爵令息だった父との間に生まれた男爵令嬢。
両親はとても仲が良くて弟も可愛くて、とても幸せだった。
だけど、母の運命を変えた学園に入学する歳になって……
覚悟してたけど、男爵令嬢って私だけじゃないのにどうして?
理不尽な嫌がらせに助けてくれる人もいないの?
ホリーが嫌がらせされる原因は母の元婚約者の息子の指示で…
嫌がらせがきっかけで自国の貴族との縁が難しくなったホリーが隣国の貴族と幸せになるお話です。
【完結】不貞された私を責めるこの国はおかしい
春風由実
恋愛
婚約者が不貞をしたあげく、婚約破棄だと言ってきた。
そんな私がどうして議会に呼び出され糾弾される側なのでしょうか?
婚約者が不貞をしたのは私のせいで、
婚約破棄を命じられたのも私のせいですって?
うふふ。面白いことを仰いますわね。
※最終話まで毎日一話更新予定です。→3/27完結しました。
※カクヨムにも投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
両親や妹に我慢を強いられ、心が疲弊しきっていましたが、前世で結ばれることが叶わなかった運命の人にやっと巡り会えたので幸せです
珠宮さくら
恋愛
ジスカールという国で、雑草の中の雑草と呼ばれる花が咲いていた。その国でしか咲くことがない花として有名だが、他国の者たちはその花を世界で一番美しい花と呼んでいた。それすらジスカールの多くの者は馬鹿にし続けていた。
その花にまつわる話がまことしやかに囁かれるようになったが、その真実を知っている者は殆どいなかった。
そんな花に囲まれながら、家族に冷遇されて育った女の子がいた。彼女の名前はリュシエンヌ・エヴル。伯爵家に生まれながらも、妹のわがままに振り回され、そんな妹ばかりを甘やかす両親。更には、婚約者や周りに誤解され、勘違いされ、味方になってくれる人が側にいなくなってしまったことで、散々な目にあい続けて心が壊れてしまう。
その頃には、花のことも、自分の好きな色も、何もかも思い出せなくなってしまっていたが、それに気づいた時には、リュシエンヌは養子先にいた。
そこからリュシエンヌの運命が大きく回り出すことになるとは、本人は思ってもみなかった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
宮廷外交官の天才令嬢、王子に愛想をつかれて婚約破棄されたあげく、実家まで追放されてケダモノ男爵に読み書きを教えることになりました
悠木真帆
恋愛
子爵令嬢のシャルティナ・ルーリックは宮廷外交官として日々忙しくはたらく毎日。
クールな見た目と頭の回転の速さからついたあだ名は氷の令嬢。
婚約者である王子カイル・ドルトラードを長らくほったらかしてしまうほど仕事に没頭していた。
そんなある日の夜会でシャルティナは王子から婚約破棄を宣言されてしまう。
そしてそのとなりには見知らぬ令嬢が⋯⋯
王子の婚約者ではなくなった途端、シャルティナは宮廷外交官の立場まで失い、見かねた父の強引な勧めで冒険者あがりの男爵のところへ行くことになる。
シャルティナは宮廷外交官の実績を活かして辣腕を振るおうと張り切るが、男爵から命じられた任務は男爵に文字の読み書きを教えることだった⋯⋯
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】白い結婚はあなたへの導き
白雨 音
恋愛
妹ルイーズに縁談が来たが、それは妹の望みでは無かった。
彼女は姉アリスの婚約者、フィリップと想い合っていると告白する。
何も知らずにいたアリスは酷くショックを受ける。
先方が承諾した事で、アリスの気持ちは置き去りに、婚約者を入れ換えられる事になってしまった。
悲しみに沈むアリスに、夫となる伯爵は告げた、「これは白い結婚だ」と。
運命は回り始めた、アリスが辿り着く先とは… ◇異世界:短編16話《完結しました》
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる