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ないないないん -曖昧な存在-
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「じゃあ、M。」
……本当にMになるんだ。それを聞いた要はご満悦そうに「なんだ?」と言う、っておい。
ガチのMだこりゃ…。私にも手に負えなくなってきている。いや、元より手に負えていたことはないが。要…、改めMは、(便乗)暴走するとなかなか止まらないのだ。
…いけないいけない。
「やめられない☆止まらないっ☆かーっぱえびせんっ☆」というMの声が聞こえてきた気がして殴りたくなってしまった。
これについては全く要のせいではない。いや、強いて言うなら要の日頃の行いのせいだ。つまり、日頃の行いを見直し改めて欲しいということなのだけれど。
「あなたは折れた白薔薇の花言葉を聞いた上でもなお、先程のようにふざけていられるのかしら。」
先程という言葉は最近要に言われてから、意識して使わないようにしているワードだからか妙に反応してしまう。ていうかこの人だって、普通に使ってるよね?私が使っても問題無いのでは?とか、あえて思考をずらしていく私が居た。
包み隠さず言えば、怖い。今更隠すようなことでも無いのだろうけども、やはり、要のように楽観的では居られない。今すぐにでも、ここから出たい。ただ、私達がこのまま逃げ帰ってしまったら、この人は何をしだすか分からない。ここで投げ出すわけにはいかないのだ。
「……ふざけてやってもいーんだけどな。まあ、空気を読んでいこうと思うよ。」
「M、具体的な言葉が聞きたいなぁー私は。曖昧なのは大嫌いなのよ。白黒はっきりさせてくれる?これはそこのあなたにも言えるわ。気をつけてくれるかなぁ?あぁー…湊にも同じようなことを言ったわねぇ…。湊は最低な奴だったわ…1度でも愛したことを、愛した自分を憎むわっ…!」
湊…か。私には何となく、状況が掴めてきた気がする。仮説があっていればだけれど。それにしても相変わらず、自己中心的な話の進め方だ。誰に話しているのか。誰を話しているのか。全く分からせない話し方である。できればこの人と私の間に仲立ち人を置きたい。勿論、無理だが。
ただ、私には今、この人に聞きたいことがあるのだ。早急に事実確認をしなければ。なんて言えば警察あるいは探偵みたいだけれど、別に私は探偵ごっこを楽しんでいる訳では無い。好奇心、積極性というものが欠けているとよく言われる私でも、この状態には興味が湧く。
結局、その人の人格なんて時と場合によるのだ。その例外をあえてあげるなら、無意識のうちにその人の芯となっている軸がぶれないくらいである。
その軸でさえ、揺れに揺れる人もいる訳だし。気分屋なんて言葉は不必要だと私は思う訳だった。
「あの…あなたがこの花を折ったんですよね。」
「ええ、私の作品よ。タイトルは綺麗事って言うの。仲良くしてやってね。」
…私の作品、綺麗事、仲良くしてやってね…?私は頭の中を整理しようとした。
その時、Mが納得したような表情で口を開いた。整理が速い。案外、成績もすぐに追い抜かされてしまうのではないかと思ったけれど、要の発した内容でそれは無い、と自信を持って言えるようになった。
「はい!精一杯仲良くします!」
これが演技じゃなかったら要は恐らく、これから先、生きていることはできないだろう。あーそうそう、私が殺すという意味です。何が空気を読むだよ!
明らかにふざけていた要であった。
……本当にMになるんだ。それを聞いた要はご満悦そうに「なんだ?」と言う、っておい。
ガチのMだこりゃ…。私にも手に負えなくなってきている。いや、元より手に負えていたことはないが。要…、改めMは、(便乗)暴走するとなかなか止まらないのだ。
…いけないいけない。
「やめられない☆止まらないっ☆かーっぱえびせんっ☆」というMの声が聞こえてきた気がして殴りたくなってしまった。
これについては全く要のせいではない。いや、強いて言うなら要の日頃の行いのせいだ。つまり、日頃の行いを見直し改めて欲しいということなのだけれど。
「あなたは折れた白薔薇の花言葉を聞いた上でもなお、先程のようにふざけていられるのかしら。」
先程という言葉は最近要に言われてから、意識して使わないようにしているワードだからか妙に反応してしまう。ていうかこの人だって、普通に使ってるよね?私が使っても問題無いのでは?とか、あえて思考をずらしていく私が居た。
包み隠さず言えば、怖い。今更隠すようなことでも無いのだろうけども、やはり、要のように楽観的では居られない。今すぐにでも、ここから出たい。ただ、私達がこのまま逃げ帰ってしまったら、この人は何をしだすか分からない。ここで投げ出すわけにはいかないのだ。
「……ふざけてやってもいーんだけどな。まあ、空気を読んでいこうと思うよ。」
「M、具体的な言葉が聞きたいなぁー私は。曖昧なのは大嫌いなのよ。白黒はっきりさせてくれる?これはそこのあなたにも言えるわ。気をつけてくれるかなぁ?あぁー…湊にも同じようなことを言ったわねぇ…。湊は最低な奴だったわ…1度でも愛したことを、愛した自分を憎むわっ…!」
湊…か。私には何となく、状況が掴めてきた気がする。仮説があっていればだけれど。それにしても相変わらず、自己中心的な話の進め方だ。誰に話しているのか。誰を話しているのか。全く分からせない話し方である。できればこの人と私の間に仲立ち人を置きたい。勿論、無理だが。
ただ、私には今、この人に聞きたいことがあるのだ。早急に事実確認をしなければ。なんて言えば警察あるいは探偵みたいだけれど、別に私は探偵ごっこを楽しんでいる訳では無い。好奇心、積極性というものが欠けているとよく言われる私でも、この状態には興味が湧く。
結局、その人の人格なんて時と場合によるのだ。その例外をあえてあげるなら、無意識のうちにその人の芯となっている軸がぶれないくらいである。
その軸でさえ、揺れに揺れる人もいる訳だし。気分屋なんて言葉は不必要だと私は思う訳だった。
「あの…あなたがこの花を折ったんですよね。」
「ええ、私の作品よ。タイトルは綺麗事って言うの。仲良くしてやってね。」
…私の作品、綺麗事、仲良くしてやってね…?私は頭の中を整理しようとした。
その時、Mが納得したような表情で口を開いた。整理が速い。案外、成績もすぐに追い抜かされてしまうのではないかと思ったけれど、要の発した内容でそれは無い、と自信を持って言えるようになった。
「はい!精一杯仲良くします!」
これが演技じゃなかったら要は恐らく、これから先、生きていることはできないだろう。あーそうそう、私が殺すという意味です。何が空気を読むだよ!
明らかにふざけていた要であった。
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