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1章~出会いは突然~
不幸の手紙?
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「手紙、か」最初は、なんか実家から届いててたまには顔を見せろって内容かな?と思っていた。
しかし、一行目を読んで驚いた。まさか、元気だった親父が倒れたなんて、正直信じられなかったことを今でも覚えている。
とりあえず、必要最低限の荷物を持って実家のある東北行きの新幹線の切符をネットで予約した。
その時は、不思議とドキドキしていた。何でだろう、子供の時の遠足前夜みたいな今から始まる、ドラマの様な展開に少し興奮していた。
でも、心の何処かでは親父の無事を祈っていた。とりあえずバイト先に一週間程休むと伝えてすぐにアパートを飛び出した。
大学を卒業して初めて帰る実家で少し、嫌な気もした。だって近い内に帰ると言っていてめんどくさくてずっと戻らなかった実家にどの面さげて帰れば良いのかが分からないし、それになんか嫌な予感もするから。
とりあえず、駅へ走った。久しぶりに走るとバランスがとれない、駅まで十五分ずっと頭の中で筋書きをたてている。
チャリ買っとけば良かった。
この先の信号を左折すれば、駅!
やっとの思いでたどり着いた駅は前見た時より、だいぶ汚れていた。
周囲の目を気にせずに走り込むと同時にICカードを取り出して、改札を通り抜けた。
二番線から出る急行に乗ると俺はただスマホのアプリを起動した。新幹線駅までの乗り換え方法を確認する。
目の前にあるブラックアウトした液晶画面には、疲れきった男の顔が表示されている。
「あと一駅で乗り換えか」
意味もなく静かに呟いて深呼吸をした。
二分程で車両のドアが開きホームへ降りた。
地下鉄に乗り換えて少しで新幹線の発着する駅へ着く、椅子に座ると、何だか夢の様に思えてきた。
到着後はペットボトルのお茶を一本買ってすぐに飲み干した。
再びスマホを起動してニュースの確認をする。こうしているといつもの日々と変わりなどなく世界が動いていると気付いた。
まもなくして、新幹線に乗ると座席で俺は寝てしまった……
目が覚めると、三時間ほど経っていたらしく、あと二駅で実家のある県に到着するらしい。
到着したらしたで、また電車に乗って駅からバスに乗って少しあるかなくてはいけない。
これは忙しくなりそうだ。
到着した駅に降りると少し涼しく一足先に秋を体感することができた。
久しぶりだな。
しかし、一行目を読んで驚いた。まさか、元気だった親父が倒れたなんて、正直信じられなかったことを今でも覚えている。
とりあえず、必要最低限の荷物を持って実家のある東北行きの新幹線の切符をネットで予約した。
その時は、不思議とドキドキしていた。何でだろう、子供の時の遠足前夜みたいな今から始まる、ドラマの様な展開に少し興奮していた。
でも、心の何処かでは親父の無事を祈っていた。とりあえずバイト先に一週間程休むと伝えてすぐにアパートを飛び出した。
大学を卒業して初めて帰る実家で少し、嫌な気もした。だって近い内に帰ると言っていてめんどくさくてずっと戻らなかった実家にどの面さげて帰れば良いのかが分からないし、それになんか嫌な予感もするから。
とりあえず、駅へ走った。久しぶりに走るとバランスがとれない、駅まで十五分ずっと頭の中で筋書きをたてている。
チャリ買っとけば良かった。
この先の信号を左折すれば、駅!
やっとの思いでたどり着いた駅は前見た時より、だいぶ汚れていた。
周囲の目を気にせずに走り込むと同時にICカードを取り出して、改札を通り抜けた。
二番線から出る急行に乗ると俺はただスマホのアプリを起動した。新幹線駅までの乗り換え方法を確認する。
目の前にあるブラックアウトした液晶画面には、疲れきった男の顔が表示されている。
「あと一駅で乗り換えか」
意味もなく静かに呟いて深呼吸をした。
二分程で車両のドアが開きホームへ降りた。
地下鉄に乗り換えて少しで新幹線の発着する駅へ着く、椅子に座ると、何だか夢の様に思えてきた。
到着後はペットボトルのお茶を一本買ってすぐに飲み干した。
再びスマホを起動してニュースの確認をする。こうしているといつもの日々と変わりなどなく世界が動いていると気付いた。
まもなくして、新幹線に乗ると座席で俺は寝てしまった……
目が覚めると、三時間ほど経っていたらしく、あと二駅で実家のある県に到着するらしい。
到着したらしたで、また電車に乗って駅からバスに乗って少しあるかなくてはいけない。
これは忙しくなりそうだ。
到着した駅に降りると少し涼しく一足先に秋を体感することができた。
久しぶりだな。
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