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サイドストーリー
閑話 レインの憶い
しおりを挟む龍族狩りの被害にあい母親のノエルを失って数年、俺はレムが定めたラジエールとプレギエーラの国境にある山脈の中でも1番高い山の山頂の村にその日、初めて足を踏み入れた。
もうすでに村の中はある程度出来ていて見知った村人が何人かおかえりと声をかけてくれる。
俺はそれには軽く返事をするだけして、目的のあの龍に会いに行く。
村人達に居場所を聞けば村の最奥にそれなりに立派でなんとも無機質な大きな白銀の建物が建っていてその中へと足を踏み入れた。
『おかえり、レイン。』
「なんの用だよ、クソババア。わざわざ手紙なんかで呼びつけやがってよ。」
不機嫌を隠そうともせず、レインは背負っていたバッグを足元におろした。
『おまえはしばらく会わない間にまた口が悪くなったね。』
銀龍のレムはその建物の奥でその白銀の巨体を横たえてため息まじりにそういった。
すると何処かから赤子の泣き声が聞こえてくる。
『おぉ、よしよし。せっかく眠ったところだったのに起こしてしまったね。』
レムはそう言って近くにあったゆりかごをその前足で優しく揺らした。
「なんだ?それ。」
『それ、とは失礼だな。……ナオトというんだ。』
レインはなんのきなしにそのゆりかごをのぞけば泣きべそをかいた赤子が顔をくしゃくしゃにしてその小さな手をのばしていた。
『ほら、レイン。この子をあやしなさいな。』
「はぁ?!俺が?!」
『あたりまえだろう。こんなにかわいい子が泣いてるんだから。はやく抱き上げてあやしなさい。』
レムは至極当然と言ったふうにそう上からレインに指示をする。
「意味分かんねぇ……」
そんな話をしていると徐々に赤子のぐずりは酷いものになりはじめる。
『ほらほら!はやく!!』
「はぁあ??」
レインは渋々ゆりかごから火のついたように泣き出したその赤子を抱き上げてやり方もなにもわからず、あやしはじめる。
『もっとしっかり頭を腕でささえて、抱き心地が悪いと泣き止まないよ。』
「いちいちうるせぇな!!」
そんなやり取りをしているとさらに赤子の泣き声がひどくなった。
「ああぁあ!!くっそ!!」
『悪い言葉を使うな、ナオトが覚えてしまうだろ?』
「チッ……!!!」
レインは舌打ちしながらレムを睨みつけると必死になってナオトをあやし、寝かしつけ、ゆりかごにもどせたのはそれから小一時間後だった。
『ふぅ~……やっと眠ってくれたか……』
「はぁあ……で?これ誰の子なんだよ。珍しいじゃないか、龍族に子供なんて。」
ゆりかごを優しく揺らしながら小声でレインがレムに問う。
『誰の子でもない。この子は"ヤシロ生まれ"だ。』
その言葉にレインの表情は暗くなる。
「なんでまた?……あいつが村を出ていったからか?」
『いいや、ヤヒロとは関係ない。……時期なのさ。』
「時期?」
『あぁ、この子をこの時代に産み落とすのはすでに決められたことだから。』
レムはそう言って愛おしそうにゆりかごの中で眠るナオトを見つめた。
「……そうか。」
レインはそんなレムを少し見やって目をそらした。
『だからこの子には親はいない。そこでレイン、この子の親になりなさい。』
「はぁ????俺が!?」
咄嗟に大きな声を出してしまい、ハッとしてゆりかごの中をのぞけばナオトはすやすやと眠っていた。
「なんでだよ!!俺なんかが親なんてできるわけ無いだろ!」
小声でそう抗議するも、レムはその金の瞳を柔らかく細めて微笑む。
『村長命令だよ。ナオトの親になりなさい、レイン。』
「っくそ……帰ってくるんじゃなかったよ……」
レインはそれに反論もできず、前髪を乱暴にかき乱し悪態をつくことしかできなかった。
――――――――――――――――――――――――
「ぶっはははははははは!!!!」
村の入口でヴィクセンの笑い声が響く。あの日、村に帰るために別れてから3年ぶりの再会なのに会って早々俺の今の現状を聞いて盛大に大笑いしやがった。
「珍しく里帰りするとかで姿を見ないと思ったらこんなとこで親やってんのか!?ガラじゃねぇえぇ!あはははははははは!!!」
「うっせぇよ!!ほっとけ!そんなこと俺が1番わかってるっての!!」
そんな言い合いをしていると少し離れたところで舌足らずな声でレインを呼ぶ声が聞こえた。
「れいんーーーーー!」
その小さな足でなにやら手にもった物を抱えてトテトテとナオトがレインのもとにかけよってくる。
「こらーそんなふうに走ったらこけるぞー!」
レインがそういった瞬間、ナオトが自分の足に蹴躓いて顔からずっこけた。手に持っていたものを盛大に地面にぶちまけて。
「あー……ほらな、言っただろ。」
火がついたように泣き出したナオトの元へとレインは歩み寄り泣きじゃくるナオトをその腕に抱き上げる。
「びゃああああああああ~~~~!!!!……ひっく……ああああああ!!!れい……ん……あああああ~~」
ナオトは顔を涙でぐしゃぐしゃにしながらレインになにかうったえるように言葉を紡ぐも泣くのに忙しくて言葉にならない言葉でさらに泣きじゃくる。
「はいはい、ほら。もう泣き止めよ。」
「れいんに……ひっくあああああああああ~!!おがじっ!……ひっくあああああああああ!!」
「うんうん、わかったわかった。ありがとうな。お菓子持ってきてくれたんだな。」
レインがそう言いながら苦笑して持っていたタオルでナオトのぐちゃぐちゃの顔を拭う。
「わああああぁああああぁ~~」
それでも泣き止まずにナオトがレインの首に腕をまわしてしがみついた。
しばらくレインはナオトをあやしながらその背をさすり、やっと泣きやむもレインから離れようとはせず少しまだぐずりながらレインにしがみついていた。
「ほら、ナオト。ヴィクセンに挨拶しような。」
レインがそういうとしがみついたその身を少し起こして目の前に立つヴィクセンを見る。
「名前は?」
レインがそう促すように聞く。
「……ナオト……です。」
「何歳になったんだ?」
レインがまたそう聞けばバッとナオトが小さなその手で2本指をたてる。それをレインはもう一本指を追加して立ててあげる。
「何歳?」
レインがそう聞けば、ナオトはもぞもぞしながら言う。
「さんさい……」
「うん、よくできました。」
レインはそう言ってナオトの頭をなでて額にキスをおとした。
「ぎゅってして」
「はいはい。」
ナオトのその言葉にレインはその小さな身体を抱きしめるとやっとナオトはまだ少し涙の残るその顔をほころばせて笑った。
ヴィクセンはその一連のやりとりを見てまた膝を叩いて大笑いをする。
「ぶっははははははははははははは!!!!!!!サイッコーだわ!!!」
「うるせぇな……ったく。」
レインはそう言いながらもナオトの頭をなでてその涙を拭う。
「いや、でも前言撤回するぜ。」
「あ?」
「おまえ、子育てむいてるわ。……おまえがそんな顔できるなんてなぁ……変わるもんだな、人は。」
ヴィクセンはそう言って笑うとナオトの頭をなでる。
「俺はヴィクセンってんだ。よろしくな、ナオト。」
「うん!」
満面の笑顔でうなずくナオトとは裏腹にレインはため息をつく。
「それはほめられてんのか?微妙だな。」
「ほめてるほめてる!!あの歴戦の勇士が子育てはじめたらこんなに変わるなんて思っても見なかったよ!あはははははは!!!」
ヴィクセンはそう言ってまた盛大に笑った。
それからヴィクセンたちの商船はしばらく村に滞在することになった。
「おおー!ナオト上手いな!」
家ではヴィクセンとナオトが居間でレムから教わった紙でいろんなものを作る遊びをしていた。
「んふふ。」
ほめられてご満悦なナオトは次々とヴィクセンの持っていた色とりどりの紙で机いっぱいにつくった物を広げていた。
「よかったのか?その紙。それなりに貴重なものだろ?」
「いいんだよ、どうせたいして高いもんでもないしこれくらいならな。」
ナオトは今度はなにやらたくさんの色の紙で器用に花をつくり、それを花束にしてレインに差し出した。
「はい!!れいんにあげる!!」
「おう、ありがとうな。」
レインはそれを受け取り微笑むとナオトも満足そうに笑った。
「そういや、あの本もよかったのか?」
「ん?あー絵本か?大丈夫大丈夫。対価にここの宿泊と船のメンテナンスしてもらえるんだからあれくらい安いもんだよ。」
ヴィクセンは笑いながらナオトの頭をなでる。
「えほん!ねぇ!れいんもらったえほんよんで!!」
ナオトは椅子から降りてレインの近くまで来るとぴょこぴょこと飛び跳ねながらレインの背中にすがりついた。
「それは寝るときのお楽しみって言ったろ?」
「うぅーーー……」
待ち切れない様子でナオトが顔をしかめながらうなる。
「夜寝るときに読んだほうがすっっっごく楽しいぞ?」
レインは背中のナオトをがしりと掴み上げて肩車する。
「ほんと?」
「ほんとほんと。だから夜寝る時まで楽しみにしてような?」
レインがそういうとナオトは満面の笑みでうなずいた。
「わかった!!」
ナオトはそういうとレインの背中を滑り台のようにして滑り降りてトテトテとどこかへ歩いていった。
「で?最近街のほうは?」
レインはグラスに自家製の酒を注いでヴィクセンに差し出した。
「お!ありがてぇ!」
ヴィクセンはグラスをうけとり、少し煽ってうーんとうなる。
「まぁまだ街のほうはなんとかなってるな。大変なのは都市から離れた村々だな。魔物被害もだが瘴気の被害が最近はひどい。」
ヴィクセンはそう言ってレインがすすめたつまみを摘んで口にする。
「……そうか。すまないな、こんな形で途中で参加できなくなって。」
「いいや、そもそもがもうおまえの力を借りずに自分の力でなんとかなる軌道までのってたんだ。おまえが気にすることじゃねぇよ。」
ヴィクセンは苦笑してグラスの中の酒をくゆらす。
「なにかあれば言ってくれ。レムの意見も聞くことはなるがおまえからならなにかと支援できることもあるだろうから。」
レインは自分のグラスとヴィクセンのグラスに酒を注ぐとグラスを持ち、ヴィクセンの持つグラスに軽く触れて涼やかな音を鳴らす。
「まずはこの再会を喜ぼう。」
「おう、ありがとうな。」
二人はそういって笑いながらグラスを傾け、その一杯をあおった。
「ん?……あれ?そういやナオトは?」
ヴィクセンがふと思い出したようにあたりを見回す。
「そういや静かだな。ナオトー?」
レインがナオトを呼びながらあたりを見回し、ふと机の下を覗き込んだときだった。
「ナオト?そんなところでなにしてるんだ?」
そこに確かにいるのだが様子がおかしい。レインがなんのきなしにそう聞くとその小さな背が少しおずおずとしながら振り返った。
「ぶっふふふぅ~」
そのナオトの顔を見た瞬間ヴィクセンは吹き出す。
「ナオト……おまえなぁ」
レインは呆れつつも笑いをこらえられずくすくすと笑う。
「えへへ~」
そこにいたナオトはごまかし笑いをしながらレインの作った焼き菓子を両手にもって食べかすを口の周りにいっぱいつけて美味しそうにもぐもぐと頬張っていた。
「今日はお菓子はもう食べない約束だろ?晩御飯食べられなくなるぞ?」
レインがそう言いながら叱るも苦笑してナオトを机の下から引っ張り出し自分の膝の上に座らせてナオトの持っていた食べかけのお菓子をとりあげる。
「んあぁ~食べるの~!」
「だめだ。晩御飯食べられなくなるっていったろ?」
「もおおぉ!!」
ナオトがとりあげられたお菓子に手を伸ばしながらレインに抗議する。
そこでヴィクセンがレインの持つお菓子を小さく一欠ちぎるとナオトの口にほおりこんだ。
「これで今は最後な。続きはまた明日。」
「あしたー?あしたもおかしたべられる?」
ナオトはそう言いながらレインを見上げる。
「うん、また明日な。」
レインがそう言いながらナオトの頭をなでた。
「うん!あしたー!」
ナオトはにこにこと笑うとレインに抱きついた。
「れいんだいすきー!!」
「はいはい、おまえは調子がいいな。」
レインは苦笑しながらも満更でもない笑顔でそういうとナオトを柔くだきしめる。
「ほんとだよ!おれれいんのことだーいすき!!」
ナオトはぐりぐりとレインの胸に頭をこすりつけながらその笑顔をほころばせる。
その笑顔にほだされてレインも笑顔になる。
「俺も大好きだよ。ナオト。」
レインもナオトを抱き上げてそういうとそのナオトの笑顔がレインの近くでまた花咲いた。
「おまえ、女にもそんな歯の浮きそうなセリフ言ったことなかったのになぁ」
ヴィクセンはその二人を見ながらにやにやと笑いつつ酒をあおる。
「人ってのは変わるもんだな。」
しみじみとヴィクセンはそういって笑った。
――――――――――――――――――――――――
夕飯を食べたあと、風呂に入り寝る支度をいつものようにしているとナオトが今日もらった絵本を抱えてレインのベットの上に座り込む。
「れいん!はやくはやく!!」
「はいはい。」
レインは苦笑しながらベットの布団をめくり、ナオトを布団におさめて自分も潜り込むとナオトが手渡す絵本をめくった。
ナオトが選んできた絵本はいつの日か母親に読んでもらったこの国ではよく知られた物語だった。
「なつかしいな、この物語。」
「れいんしってるの?」
「おう、俺も読んでもらったことがある。」
レインはぺらりとページをめくる。
その物語は母親に愛されて育った少年が親元から離れてまだ見ぬ宝物を手にするための冒険の旅にでる。たくさんの仲間や金銀財宝を旅の中で少年は手に入れるも少年の心は満たされず、結局その宝をすべて手放し少年だった主人公は大人になって母親のもとに帰ってそこで幸せに母親と共にまた暮らすという少し子供に聞かせるには味気ない物語だ。
「ねぇ、おかあさんってなに?」
ナオトがそういって絵本のその母親の絵を指し示した。
「んんーー……そうだなぁ」
レインはどう説明したものか悩みながらナオトのその大きなまっすぐこちらをみる空色の瞳をみる。
「おれには"おかあさん"はいないの?」
「そうだな、ナオトにはいないなぁ」
「どうして?」
「んんんん~」
レインはさらにうなるように頭をかしげながら悩む。
「ナオトはお母さんがほしいか?」
逆にナオトにそう問うとナオトはその絵本の絵をじっとながめてしばらく考えると首をふった。
「おれはれいんがいるからおかあさんはいらない。」
「……そっか。」
レインはそういってナオトをだきしめる。
「ナオトにお母さんがいない理由は今は話せないんだ。ナオトが大きくなってこの世界のことをたくさん知るようになったらその話もちゃんとしような。」
「どれくらい?どれくらい寝たらおはなししてくれるの?」
ナオトは興味津々でそう問う。
「ナオトが玄関のドアのてっぺんにジャンプしなくても手が届くくらい身長が高く大きくなったら、だな。」
「が……がんばる!!」
ナオトはレインのいったその条件に少し怖気づきながらもレインに意気込んでそう告げた。
「おう、がんばってたくさん寝てご飯食べたら身長も大きくなるからな。」
「うん!!」
レインはそういってナオトの頭をなでると絵本の続きを読み始める。
しばらく読み進めるうちに物語の最後に行き着く前に気づけばナオトはすでに眠りこけていた。
「相変わらず寝付きいいなぁ」
レインは絵本を閉じるとナオトにしっかり布団をかけ直しそのふくふくの頬をなでた。
最初は子育てなんて興味もなければできるだけ避けたい事柄だったはずなのに。
あの日レムになかば押し付けられるようにして預けられたナオトの世話を無我夢中でしていたらいつの間にかそれが自分の生活の中心になり、もう手放せなくなっていた。
本当にいつのまにか自分の中で芽生えたこの幼い命に対しての愛情は自分でもびっくりするほど輝かしかった。
そしてこの子がこれからたどる未来を憂う日々を重ねる。
おそらくこの子は波乱の人生をたどることになる。
その中でも自分なりの幸せを見つけてくれれば俺はもうそれでいい。
この先、この子はどうなるだろう?
どんな姿に成長するだろう?
どんな出会いを体験するだろう?
何を好きになる?
その目に何をうつすだろう?
この村から出たときなにを感じるだろう?
どんな人を愛するだろう?
その人の隣でどんな笑顔でいてくれるだろうか?
願わくばその表情を君から少し離れたところで見守っていたい。
けれど今すぐこの手を離されるのは俺が困るからもうしばらくはまだ俺の後ろを追いかけて名前を呼んでくれる日々が続けばいいと、そう思うのは傲慢だろうか?
ベッド横の明かりをおとして、月明かりに照らされた丸く柔い頬をなでてレインはつぶやく。
「おやすみ、ナオト。」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
いつも読んでくださりありがとうございます!
今回サイドストーリーなので一気に読んでほしくて文字数がそれなりな上に今日分の本編更新が滞ってしまい申し訳ないです!
楽しんでいただけたでしょうか?
私は書いててめちゃくちゃ楽しかったです٩(๑òωó๑)۶
今回はレインとナオトの出会い?エピソードを書いてみました。あとちょっとヴィクセンと。
まだまだこれからもサイドストーリーをちょくちょくはさんでいきたいのでよければ感想でどのキャラのこんなエピソードが知りたいなどリクエストくだはれば書いていきたいと思います!!
では、これからもどうか気長にお付き合いください!がんばって書いていきたいと思います!!
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こんにちは〜!更新される度にワクワクドキドキしながら読ませていただいてます!ほんとに大好きです〜!シリアスな展開、私としては大歓迎なのでこれからの展開がものすごく気になってますが…閑話もとても気になりますっ!もうなんでも大歓迎ですっ!!!ナオトとレインのエピソードなど個人的に気になります(レインの腕の話が出てきて…個人的にレインのことBL展開別としてのお気にだったので…泣)
これからもまだまだ暑い日が続きますし、天気も変化しやすいので、体調に気をつけて頑張ってください!たくさん更新ありがとうございます!
感想ありがとうございます!!
すごく嬉しいです!
やっぱりナオトとレインの話を意外とみなさん好きでいてくれてうれしいです!!
なので2人の出会いの話とかサイドストーリーでちょっと書いてみようかと思います!!
これからも本編がちょっと重くなるかとは思いますがよろしくお願いします!!
ぴゃー!泣いた…(TT)こういうお話ガチマジ好きです!一気読みしました!
これからも応援してます…!!!
読んでくれてありがとうございます。
泣いていただけるとは……( ゚д゚)
書き手としてはすごく嬉しいお声です。
ありがとうございます。
レインは私の大好きなキャラでストーリー構想の時点ですでに死ぬのは決めていました。
でもいろいろ書き始めるとなんかとてもいい味を出してくれるキャラになっていきまして…
私としても断腸の思いであのシーンは書いていました。
これからもレインはナオトのいろんな部分での根幹になる重要なキャラです。
死んでもいい味だしてくれる(ちょっと変な言い方だけどwww)彼は本当に私が手放せない!!!
彼の過去になにがあったのかも追々書ければと思ってます。
これからも応援よろしくお願いします。
シリアスタグ無いし、愛され主人公!
きっと可愛い系だー!と思って読んだら思いの外深刻で…( ゚A゚ )
この先どうなるの!?って泣きながら一気読みしました😭
ナオト可愛いし、レインは格好良すぎたし、ノーマンは苦労人だし…とにかく皆愛しいです笑
わぁーーー!!!
ごめんなさい!
シリアスタグつけたかったんですけどタグの個数制限でつけれなくて!!
申し訳ない!
暗いのは最初のほうだけ…最初のほうだけだから!
みんな頑張って!
と思ってました。読んでくれてありがとうございます!
感想とても励みになるので嬉しいです!
これからも頑張って更新していくのでどうか二人の恋路を一緒に見守ってください!
作者の私もびっくりなんですけどストーリーの大筋は決めてるのにこの二人気づいたら暴走してるときあって!!
私も楽しみながら書いてますwww