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1章 巡る運命
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村の広場でパイオネットを撃ち合う音がする。
ナオトはレインが横薙ぎにはらったそれを胸をそらして軽く避け、そのまま後ろにバク転をする途中にレインのパイオネットを足ではじきあげる。
そのまま空中で身体を捻ってパイオネットに魔力を収束させ、それを同時に8つうちだした。
レインはその攻撃に唇の端をつりあげて笑うと同じように魔力を収束させてナオトの攻撃を相殺する。
「チッ……」
ナオトは舌打ちするとまたレインとの距離を詰めてパイオネットの周りに刃物状に収束させた魔力をまとわせて物理的に攻撃をしかける。
レインはそれをかるくいなすと、空いた片手でナオトのパイオネットを撫でるように触れて収束した魔力を霧散させた。
そのままレインがナオトのパイオネットを弾く。
それは空中を綺麗に弧を描いてナオトの後ろの地面に刺さった。
「あぁ!!!」
「残念、もっと自分の魔力に干渉されるかもしれないって警戒しろ。」
レインのパイオネットがスッとナオトの鼻先に止まる。
「あ~~~~、今日こそ一本取れると思ったのにーーーー!」
ナオトはその場に大の字で寝そべる。
「ナオは観察力と集中力がたりない。空を飛ぶことに関してなら抜群なのにこっちはからっきしだなぁ」
レインはくすくす笑うと自分のパイオネットをおさめた。
「くっそ……腹立つ。」
ナオトはぷいっと唇をとがらせてそっぽをむいた。
「ほら、拗ねるなよ。」
レインはわしわしとナオトの頭をなでるとナオトはその手を振り払った。
「レムのとこ行ってくる!!」
そう言って近くにおいてあったカバンを乱暴に引っ掴んでダダッと神殿まで走っていってしまった。
「まったく……こういうとこはいつまでも変わらず子供だな。」
レインはその背中を見送りながら苦笑してぽそりと呟いた。
ノーマンとの約束したあの日から7年がたったあくる日、あと数日でナオトは15歳の誕生日をむかえようとしていた。
ナオトはいつものように神殿につくとレインが持たせてくれたお菓子をカバンから取り出してレムが食べやすいようにその口にほおりこんだ。
「おはよう、レム。」
[……おはよう、ナオト。]
ナオトは座ってレムによりかかるとその銀の綺麗な身体をいたわるようになでた。
「レム大丈夫?痛い?」
[大丈夫、心配ないよ。]
そういうレムの様子はこころなしかいつもよりしんどそうであった。
こうなったのはつい先日の話だ。
ヴィクセンとは違う別の国の商船がちょうど遭難しているのを村人が近くの空域でみつけて誘導して村に連れてきたのはよかったんだがその商船が実は空の瞳狙いの盗賊が混じっていて村人を数人人質にした事件があった。
結局怒り狂ったレムがその商船ごと山間に叩き落として人質には怪我もなにもなく解放されたんだけどその盗賊が持っていたナニカがとてもやっかいだった。それはとても黒くて禍々しい形はパイオネットのような杖。それで魔法を使うとあたりを禍々しい魔力が包んだのがわかった。そして盗賊の一人が村人にそれを放ったのだ。とっさにレムがかばってその魔法はレムの翼に弾かれて霧散して消えたけど、どうもその日からレムの体調があんまりよくない。
レムの中の魔力にあの禍々しいものが少し混じって暴れているように見えた。
だからおれはそれを取り除こうと毎日こうしてレムのもとに通ってレムに自分の魔力を流した。
レムの身体の中で暴れるそれを押さえつけて制圧してやろうと魔力をこめるもなかなかうまくいかない。レインやほかの村人でさえこれに関してはみんな匙を投げた。
だから今日もこうしてその禍々しい魔力を捕まえようとしてあと少し!と思ったところでレムに邪魔をされ、バチンっと魔力で弾かれる。
「っつ……レム!!なんでっ!」
[ダメだよ、ナオト自身がそんなにむき出しではコレにつけこまれてしまう。]
レムはそう言って鼻先をナオトの頬に擦り寄せた。
[おさらいをしよう。魔力の根源はなんだった?]
「……自分の魂魄。」
レムの諭すその言葉に少し納得行かない気持ちはあれどナオトは大人しく応えた。
[そう、魔力の根源は魂魄。こうして相手の魔力に触れるとき、それもこんなふうに敵意に満ちたそれなら尚更、その魔力は相手を食いつぶそうとする。ならどうしないといけないのか。まえに教えたろう?]
「自分の魔力で魂魄を守る、守りながら攻める。」
[そう。この操作はとても繊細で難しい、ゆっくりなれていくしかないんだよ。]
「レムはできるの?」
[できるが……この禍々しいモノはそう単純なものじゃないんだ。]
ナオトはもう一度レムに触れて今度は額をその身体に触れ合わせて目を閉じた。
[これは意志あるモノだ。制圧も浄化もできない。できるのは囲い込んで封印するしかない。……ナオト、その目でよく見てご覧。でも見られたと思ったらすぐに離れること。]
「……うん。」
深く、レムの優しい魔力に沈む。
その奥底に暴れまわるそれがあった。禍々しく怨嗟を撒き散らし、ゆっくりとレムの魔力を蝕む。
熱く身を焼いているはずなのにそれはどこか冷たくさえ感じた。
ふと、それがこちらを見る嫌な瞳。
それはこちらを見てその口の端をつりあげて笑った。ぞぞっとレムに触れた右手がふるえる。
[ナオト!!]
グイッとレムに力一杯首根っこを掴まれてはなされる。
張り詰めた息が一気に外に出た。
自分の中の魔力を奪われた気持ち悪い感覚がする。
[見られたら離れなさいといったろう?]
「だって……」
右手を見ればまだ少しふるえていた。
[ナオト、気持ちは嬉しい。けどこれに関してはもうあきらめなさい。私なら大丈夫だから。]
「嫌だ!!だってあんなのッ……あんなのがレムの中にあるのなんて嫌だよ……」
唇を戦慄かせてナオトが訴えるもレムはその金の瞳を優しく細めてその前足でナオトを寝かせた。
[寝なさい、こんなくだらないモノにおまえの優しい魔力を持っていかれるほうが、それこそ私はたえられないよ。]
レムはそう言ってナオトを撫でるように優しく頬にすり寄った。
とたん、一気に眠気がきて瞼が重くなる。
「レム……」
[今はもう寝てしまいなさい。私は大丈夫。]
優しい優しい真綿で包むみたいにレムの魔力が身体を包むのがわかって抗えずにその目を閉じた。
―――――――――――――――――――――――
神殿にいつものようにレインがやってくる。
「今日もダメだったか。」
レムの傍らで眠りこけるナオトをみてレインはポリポリと頭をかいた。
[まぁ、悪いことばかりでもない。ナオトの魔力制御の技術はあがった。今日はこの禍々しい魔力の視認もできたのだから上々だろう。]
「ずいぶん、体当たりな指導だな。教本と検体は自分ってか。」
レインは眉間にシワをよせてレムに言い放つ。
[この子には必要なことだ。この村の、龍族の中でもその力は特質してもらわなければ。]
その言葉にレインはさらに渋い顔をして眠りこけるナオトを抱き上げる。
あの頃よりずいぶんと大きくなって一人前になりつつあるその身体を幼い頃と同じようにレインは抱き上げてその額にキスをおとした。
「ナオの気持ちも少しは考えてやってくれよ。レム。」
[……]
レムはそのレインを見つめたまま何も言わない。
「ナオトはお前のこと大好きなんだぜ?もうすぐ15にもなるってのにさ。変わらず、とても大切だって。そんなおまえがそんな禍々しいものに侵されていたら気が気じゃないだろう。」
[あの泣き虫がこの私に一人前に説教を垂れるか。]
レムはふんっと鼻をならしてそっぽをむく。
「耄碌したのか、ババア。そういうこと言ってんじゃねぇってわかるだろ。」
レインにそう言われレムは少しため息をつく。
[……すまない。べつにナオトをないがしろにしたいわけじゃない。]
うなだれながらそういうレムにレインは背をむけて神殿の出口へと向かう。
「……俺も言い過ぎた。どうしようもならないことは……あるからな。けど、もうちょっとナオトの気持ちも汲んでくれ。」
そう言い残してレインは神殿を出ていった。
ナオトはレインが横薙ぎにはらったそれを胸をそらして軽く避け、そのまま後ろにバク転をする途中にレインのパイオネットを足ではじきあげる。
そのまま空中で身体を捻ってパイオネットに魔力を収束させ、それを同時に8つうちだした。
レインはその攻撃に唇の端をつりあげて笑うと同じように魔力を収束させてナオトの攻撃を相殺する。
「チッ……」
ナオトは舌打ちするとまたレインとの距離を詰めてパイオネットの周りに刃物状に収束させた魔力をまとわせて物理的に攻撃をしかける。
レインはそれをかるくいなすと、空いた片手でナオトのパイオネットを撫でるように触れて収束した魔力を霧散させた。
そのままレインがナオトのパイオネットを弾く。
それは空中を綺麗に弧を描いてナオトの後ろの地面に刺さった。
「あぁ!!!」
「残念、もっと自分の魔力に干渉されるかもしれないって警戒しろ。」
レインのパイオネットがスッとナオトの鼻先に止まる。
「あ~~~~、今日こそ一本取れると思ったのにーーーー!」
ナオトはその場に大の字で寝そべる。
「ナオは観察力と集中力がたりない。空を飛ぶことに関してなら抜群なのにこっちはからっきしだなぁ」
レインはくすくす笑うと自分のパイオネットをおさめた。
「くっそ……腹立つ。」
ナオトはぷいっと唇をとがらせてそっぽをむいた。
「ほら、拗ねるなよ。」
レインはわしわしとナオトの頭をなでるとナオトはその手を振り払った。
「レムのとこ行ってくる!!」
そう言って近くにおいてあったカバンを乱暴に引っ掴んでダダッと神殿まで走っていってしまった。
「まったく……こういうとこはいつまでも変わらず子供だな。」
レインはその背中を見送りながら苦笑してぽそりと呟いた。
ノーマンとの約束したあの日から7年がたったあくる日、あと数日でナオトは15歳の誕生日をむかえようとしていた。
ナオトはいつものように神殿につくとレインが持たせてくれたお菓子をカバンから取り出してレムが食べやすいようにその口にほおりこんだ。
「おはよう、レム。」
[……おはよう、ナオト。]
ナオトは座ってレムによりかかるとその銀の綺麗な身体をいたわるようになでた。
「レム大丈夫?痛い?」
[大丈夫、心配ないよ。]
そういうレムの様子はこころなしかいつもよりしんどそうであった。
こうなったのはつい先日の話だ。
ヴィクセンとは違う別の国の商船がちょうど遭難しているのを村人が近くの空域でみつけて誘導して村に連れてきたのはよかったんだがその商船が実は空の瞳狙いの盗賊が混じっていて村人を数人人質にした事件があった。
結局怒り狂ったレムがその商船ごと山間に叩き落として人質には怪我もなにもなく解放されたんだけどその盗賊が持っていたナニカがとてもやっかいだった。それはとても黒くて禍々しい形はパイオネットのような杖。それで魔法を使うとあたりを禍々しい魔力が包んだのがわかった。そして盗賊の一人が村人にそれを放ったのだ。とっさにレムがかばってその魔法はレムの翼に弾かれて霧散して消えたけど、どうもその日からレムの体調があんまりよくない。
レムの中の魔力にあの禍々しいものが少し混じって暴れているように見えた。
だからおれはそれを取り除こうと毎日こうしてレムのもとに通ってレムに自分の魔力を流した。
レムの身体の中で暴れるそれを押さえつけて制圧してやろうと魔力をこめるもなかなかうまくいかない。レインやほかの村人でさえこれに関してはみんな匙を投げた。
だから今日もこうしてその禍々しい魔力を捕まえようとしてあと少し!と思ったところでレムに邪魔をされ、バチンっと魔力で弾かれる。
「っつ……レム!!なんでっ!」
[ダメだよ、ナオト自身がそんなにむき出しではコレにつけこまれてしまう。]
レムはそう言って鼻先をナオトの頬に擦り寄せた。
[おさらいをしよう。魔力の根源はなんだった?]
「……自分の魂魄。」
レムの諭すその言葉に少し納得行かない気持ちはあれどナオトは大人しく応えた。
[そう、魔力の根源は魂魄。こうして相手の魔力に触れるとき、それもこんなふうに敵意に満ちたそれなら尚更、その魔力は相手を食いつぶそうとする。ならどうしないといけないのか。まえに教えたろう?]
「自分の魔力で魂魄を守る、守りながら攻める。」
[そう。この操作はとても繊細で難しい、ゆっくりなれていくしかないんだよ。]
「レムはできるの?」
[できるが……この禍々しいモノはそう単純なものじゃないんだ。]
ナオトはもう一度レムに触れて今度は額をその身体に触れ合わせて目を閉じた。
[これは意志あるモノだ。制圧も浄化もできない。できるのは囲い込んで封印するしかない。……ナオト、その目でよく見てご覧。でも見られたと思ったらすぐに離れること。]
「……うん。」
深く、レムの優しい魔力に沈む。
その奥底に暴れまわるそれがあった。禍々しく怨嗟を撒き散らし、ゆっくりとレムの魔力を蝕む。
熱く身を焼いているはずなのにそれはどこか冷たくさえ感じた。
ふと、それがこちらを見る嫌な瞳。
それはこちらを見てその口の端をつりあげて笑った。ぞぞっとレムに触れた右手がふるえる。
[ナオト!!]
グイッとレムに力一杯首根っこを掴まれてはなされる。
張り詰めた息が一気に外に出た。
自分の中の魔力を奪われた気持ち悪い感覚がする。
[見られたら離れなさいといったろう?]
「だって……」
右手を見ればまだ少しふるえていた。
[ナオト、気持ちは嬉しい。けどこれに関してはもうあきらめなさい。私なら大丈夫だから。]
「嫌だ!!だってあんなのッ……あんなのがレムの中にあるのなんて嫌だよ……」
唇を戦慄かせてナオトが訴えるもレムはその金の瞳を優しく細めてその前足でナオトを寝かせた。
[寝なさい、こんなくだらないモノにおまえの優しい魔力を持っていかれるほうが、それこそ私はたえられないよ。]
レムはそう言ってナオトを撫でるように優しく頬にすり寄った。
とたん、一気に眠気がきて瞼が重くなる。
「レム……」
[今はもう寝てしまいなさい。私は大丈夫。]
優しい優しい真綿で包むみたいにレムの魔力が身体を包むのがわかって抗えずにその目を閉じた。
―――――――――――――――――――――――
神殿にいつものようにレインがやってくる。
「今日もダメだったか。」
レムの傍らで眠りこけるナオトをみてレインはポリポリと頭をかいた。
[まぁ、悪いことばかりでもない。ナオトの魔力制御の技術はあがった。今日はこの禍々しい魔力の視認もできたのだから上々だろう。]
「ずいぶん、体当たりな指導だな。教本と検体は自分ってか。」
レインは眉間にシワをよせてレムに言い放つ。
[この子には必要なことだ。この村の、龍族の中でもその力は特質してもらわなければ。]
その言葉にレインはさらに渋い顔をして眠りこけるナオトを抱き上げる。
あの頃よりずいぶんと大きくなって一人前になりつつあるその身体を幼い頃と同じようにレインは抱き上げてその額にキスをおとした。
「ナオの気持ちも少しは考えてやってくれよ。レム。」
[……]
レムはそのレインを見つめたまま何も言わない。
「ナオトはお前のこと大好きなんだぜ?もうすぐ15にもなるってのにさ。変わらず、とても大切だって。そんなおまえがそんな禍々しいものに侵されていたら気が気じゃないだろう。」
[あの泣き虫がこの私に一人前に説教を垂れるか。]
レムはふんっと鼻をならしてそっぽをむく。
「耄碌したのか、ババア。そういうこと言ってんじゃねぇってわかるだろ。」
レインにそう言われレムは少しため息をつく。
[……すまない。べつにナオトをないがしろにしたいわけじゃない。]
うなだれながらそういうレムにレインは背をむけて神殿の出口へと向かう。
「……俺も言い過ぎた。どうしようもならないことは……あるからな。けど、もうちょっとナオトの気持ちも汲んでくれ。」
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