38 / 38
どちらか負けるまでソート師として永遠の勝負
魔女ポピーとの戦い 前編
しおりを挟む
もう魔女ヤラを捕まえて以来、私は、長らく魔女を捕まえていない。
私は、コミーに溜め息を付きつつ、冗談交じりに言った。
「なぁ、コミー。魔女は、捕まえ尽くして、この世界ルイヴァスには、いないんじゃないか……」
「ジェロ。確かにそう思うのは、仕方ないが……まだまだ魔女は、いるぞ。出くわしてないだけだ……」
「でもなぁ……。あのサニーの冷たい表情が、更に冷たくなっていくんだぞ。あの氷のような表情で、嫌味をぐちぐち言われる私の身にもなってみろよ。いい加減、気持ちも滅入ってしまう……」
「仕方ないさ。サニーは、普通の魂である以上、人生を聞き取ったりするための時間などがかかったりするからな。サニーも思わず、忙しくて愚痴の1つでも言いたくなるのさ」
「何だよ。コミー。サニーの肩持ちやがって……もう、いいや……次だ!次!」
私は、テレポートサークルを作り、コミーと共にサークルの中に入った。
コミーは、私に話しかけようとした。
「ジェロ。サニーの……」
私は、コミーの話を遮って慌てて目の前を指差して目を丸くしながら言った。
「コミー。それどころじゃないぞ。ほら、見てみろよ!」
「えっ? ……ウワーッ!!」
「コミー。何だ! あのデカイの!?」
「あれは、あれは……ド、ドラゴンだ! 気を付けろよ! ジェロ!!」
「あぁ、わかった!……ん? あれ? 待てよ……あんなデカイのと戦うのに、ワイアットが来ないぞ。何かが、おかしい……」
「……ジェロ。わかったぞ! あのドラゴンは、魔女が幻術で見せている幻影だ!!」
「近くに魔女がいるってことだな。では、マインアイで……」
「ジェロ。マインアイは、使えないぞ。幻影のドラゴンを見せるほどの魔女だ。高等魔女に違いない。まやかしの術を使うことなど容易いことだろう」
「確かにな……。でも所詮、ドラゴンは、幻影だ。攻撃されても痛くも痒くもないはず……」
そう言った途端、ドラゴンが私達に向かって炎を吹いた。
私とコミーは、慌てて避けた。
何回も何回も、ドラゴンが私達に炎を吹いてきた。
私も横に避けたり、宙返りをしたりして、必死にドラゴンが吹く炎から必死に逃げた。
しかし、ドラゴンは、しつこく私達に向かって、炎を吹き続けた。
全て、避けていたが、遂には、私の左肩に炎がかすって、当たってしまった。
私の左肩からは、焦げて血が出て、当たった部分からは、痛みが走った。
「コミー。どういうことだ。幻影に攻撃されて痛みを感じるとは……血まで出てやがる!」
コミーが私に静かに言った。
「ジェロ。血もまた、幻影だ。痛みだが、お前の心の中にまで入り込んで、錯覚させている。相当な魔術を使う魔女だな。覚悟しろよ!」
「わかった! 私も黙っては、いない!!」
私は、そう言うとドラゴンに手を翳し、叫んだ。
「ライライン!!」
私の手のひらから出た強くて太い光線が、ドラゴンの赤い右の眼に当たり、ドラゴンの眼からは、黒い血が流れ、両方の翼をばたつかせて、ドラゴンは、苦しそうに呻いた。
「ウーッ!!」
すると、ドラゴンの姿が一瞬消えた。
「ジェロ。今だ! マインアイで魔女を探し出せ!! 魔術が弱まってるぞ!! 今が魔女を見つけるチャンスだぞ!!!」
「あぁ!そうだな! コミー!!」
コミーに私は、そう言いながら、精神を集中させてマインアイで、森の奥に逃げて行く魔女を見つけ出した。
私とコミーは、全力でその魔女を追いかけた。
しかし、魔女の姿は、見えなくなってしまい、捕まえ損ねてしまった。
「クソーッ!! あの魔女め……」
私は、言い終えることが出来ずに、その場にへたり込んだ。
そして、ずっと肩がブルブルと震えていた。
コミーは、その様子を心配そうに見て私に言った。
「ジェロ……やはり、火が怖いんだな……お前の心が癒えるのは、いつになるんだろうな……」
私は、コミーに溜め息を付きつつ、冗談交じりに言った。
「なぁ、コミー。魔女は、捕まえ尽くして、この世界ルイヴァスには、いないんじゃないか……」
「ジェロ。確かにそう思うのは、仕方ないが……まだまだ魔女は、いるぞ。出くわしてないだけだ……」
「でもなぁ……。あのサニーの冷たい表情が、更に冷たくなっていくんだぞ。あの氷のような表情で、嫌味をぐちぐち言われる私の身にもなってみろよ。いい加減、気持ちも滅入ってしまう……」
「仕方ないさ。サニーは、普通の魂である以上、人生を聞き取ったりするための時間などがかかったりするからな。サニーも思わず、忙しくて愚痴の1つでも言いたくなるのさ」
「何だよ。コミー。サニーの肩持ちやがって……もう、いいや……次だ!次!」
私は、テレポートサークルを作り、コミーと共にサークルの中に入った。
コミーは、私に話しかけようとした。
「ジェロ。サニーの……」
私は、コミーの話を遮って慌てて目の前を指差して目を丸くしながら言った。
「コミー。それどころじゃないぞ。ほら、見てみろよ!」
「えっ? ……ウワーッ!!」
「コミー。何だ! あのデカイの!?」
「あれは、あれは……ド、ドラゴンだ! 気を付けろよ! ジェロ!!」
「あぁ、わかった!……ん? あれ? 待てよ……あんなデカイのと戦うのに、ワイアットが来ないぞ。何かが、おかしい……」
「……ジェロ。わかったぞ! あのドラゴンは、魔女が幻術で見せている幻影だ!!」
「近くに魔女がいるってことだな。では、マインアイで……」
「ジェロ。マインアイは、使えないぞ。幻影のドラゴンを見せるほどの魔女だ。高等魔女に違いない。まやかしの術を使うことなど容易いことだろう」
「確かにな……。でも所詮、ドラゴンは、幻影だ。攻撃されても痛くも痒くもないはず……」
そう言った途端、ドラゴンが私達に向かって炎を吹いた。
私とコミーは、慌てて避けた。
何回も何回も、ドラゴンが私達に炎を吹いてきた。
私も横に避けたり、宙返りをしたりして、必死にドラゴンが吹く炎から必死に逃げた。
しかし、ドラゴンは、しつこく私達に向かって、炎を吹き続けた。
全て、避けていたが、遂には、私の左肩に炎がかすって、当たってしまった。
私の左肩からは、焦げて血が出て、当たった部分からは、痛みが走った。
「コミー。どういうことだ。幻影に攻撃されて痛みを感じるとは……血まで出てやがる!」
コミーが私に静かに言った。
「ジェロ。血もまた、幻影だ。痛みだが、お前の心の中にまで入り込んで、錯覚させている。相当な魔術を使う魔女だな。覚悟しろよ!」
「わかった! 私も黙っては、いない!!」
私は、そう言うとドラゴンに手を翳し、叫んだ。
「ライライン!!」
私の手のひらから出た強くて太い光線が、ドラゴンの赤い右の眼に当たり、ドラゴンの眼からは、黒い血が流れ、両方の翼をばたつかせて、ドラゴンは、苦しそうに呻いた。
「ウーッ!!」
すると、ドラゴンの姿が一瞬消えた。
「ジェロ。今だ! マインアイで魔女を探し出せ!! 魔術が弱まってるぞ!! 今が魔女を見つけるチャンスだぞ!!!」
「あぁ!そうだな! コミー!!」
コミーに私は、そう言いながら、精神を集中させてマインアイで、森の奥に逃げて行く魔女を見つけ出した。
私とコミーは、全力でその魔女を追いかけた。
しかし、魔女の姿は、見えなくなってしまい、捕まえ損ねてしまった。
「クソーッ!! あの魔女め……」
私は、言い終えることが出来ずに、その場にへたり込んだ。
そして、ずっと肩がブルブルと震えていた。
コミーは、その様子を心配そうに見て私に言った。
「ジェロ……やはり、火が怖いんだな……お前の心が癒えるのは、いつになるんだろうな……」
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
あなたの側にいられたら、それだけで
椎名さえら
恋愛
目を覚ましたとき、すべての記憶が失われていた。
私の名前は、どうやらアデルと言うらしい。
傍らにいた男性はエリオットと名乗り、甲斐甲斐しく面倒をみてくれる。
彼は一体誰?
そして私は……?
アデルの記憶が戻るとき、すべての真実がわかる。
_____________________________
私らしい作品になっているかと思います。
ご都合主義ですが、雰囲気を楽しんでいただければ嬉しいです。
※私の商業2周年記念にネップリで配布した短編小説になります
※表紙イラストは 由乃嶋 眞亊先生に有償依頼いたしました(投稿の許可を得ています)
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
無能妃候補は辞退したい
水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。
しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。
帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。
誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。
果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか?
誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
さようならの定型文~身勝手なあなたへ
宵森みなと
恋愛
「好きな女がいる。君とは“白い結婚”を——」
――それは、夢にまで見た結婚式の初夜。
額に誓いのキスを受けた“その夜”、彼はそう言った。
涙すら出なかった。
なぜなら私は、その直前に“前世の記憶”を思い出したから。
……よりによって、元・男の人生を。
夫には白い結婚宣言、恋も砕け、初夜で絶望と救済で、目覚めたのは皮肉にも、“現実”と“前世”の自分だった。
「さようなら」
だって、もう誰かに振り回されるなんて嫌。
慰謝料もらって悠々自適なシングルライフ。
別居、自立して、左団扇の人生送ってみせますわ。
だけど元・夫も、従兄も、世間も――私を放ってはくれないみたい?
「……何それ、私の人生、まだ波乱あるの?」
はい、あります。盛りだくさんで。
元・男、今・女。
“白い結婚からの離縁”から始まる、人生劇場ここに開幕。
-----『白い結婚の行方』シリーズ -----
『白い結婚の行方』の物語が始まる、前のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる