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どちらか負けるまでソート師として永遠の勝負
魔女エミリアとの戦い
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私は、コミーとサベリンの術を訓練したが、やはり、上手くいかず、溜め息をつきながら、テレポートサークルを作り、コミーと共にサークルの中に入った。
私とコミーがサークルの中に入るなり、バンドルがこちらに話しかけてきた。
「あちらに、魔女が魔女が逃げました。私は、ずっと、あの魔女に脅され続けていました。あなたがどなたかは、知りませんが、できれば捕まえて欲しいのです。助けて下さい。お願いします」
「わかった。あちらに行ったのだな。お前は、運がいいな。もう大丈夫だぞ。私は、魔女を捕まえるソート師ジェロだ。任せろ! お前は、そこで待ってろ!!」
「はい。わかりました。ありがとうございます!」
その時、コミーが鼻をクンクンと動かした。
私は、チラリとその様子を見ながら、バンドルの言う通りに歩き出した。
コミーがその時、叫んだ。
「ジェロ! 危ない! 後ろ!!」
私は、慌てて振り返ると、先程まで私にお願いをしていたバンドルが、こちらに向かって、手を握っていた。
私は、すぐに顔まで黒いマントで覆った。
バンドルの手のひらからは、火柱が出て、黒いマントは、焦げた。
私は、怒って言った。
「お前、魔女だな! 騙しやがって!!」
「あぁ、そうさ。私は、魔女の〈エミリア〉だ。怪しいヤツが来たから、からかってやろうと思ったんだが、ちょうどいい。私を捕まえるとは。お陰でいいこと聞かせてもらった。それなら、私がお前を倒すまでだ!!」
「クソーッ!! 私を騙したうえに倒すだと。それは、私のセリフだ!!」
私は、叫びかけた。
「ライ……」
コミーが慌てて私を止めた。
「ジェロ。ライラインを使う気だな。気を付けろ! お前は、ライラインによって岩をも砕く、強い光線を出すようになったんだ。手加減して、ライラインを使うんだ。そうしないと、ライラインでこいつは、消滅してしまう。あくまでも、何かない限り、消滅させることは、許されておらん。捕まえるだけだぞ! ジェロ!!」
「わかった。そうだな。それがソート師としての使命! 加減するさ! ライライン!!」
私は、エミリアに向けて、手を翳した。
エミリアは、ライラインの光線を避けて、逆に私に向けて、手のひらから火柱を出した。
私は、また顔まで黒いマントで覆い、避けつつ、エミリアに向かって、手を翳した。
「ライライン!!」
今度は、見事にエミリアの右肩にライラインの光線が当たり、その部分が焦げた。
エミリアは、呻いた。
「ウーッ!!」
私は、すぐに叫んだ。
「シャックル!!」
私は、空に八の字を描いた。
エミリアの手と足は、拘束され、倒れ込んだ。
コミーに私は、呟いた。
「サベリンの術さえ使えればな……」
「まぁ、持ち上げずに済むわな。仕方ないさ」
「そうだな……」
私は、テレポートサークルを作り、エミリアを持ち上げ、サークルの中に放り込んだ。
私とコミーもサークルの中に入った。
サニーは、私を見るなり、嫌味を言った。
「また、騙されるとは……おかしなヤツだ」
「うるさい! 早くエミリアをヘルへ……」
「わかってるさ。言われなくても。黙ってろ!」
サニーは、名簿とペンに手を翳し、エミリアの手中に収めさせ、呪文を唱えた。
「ドラクイエ、ドラクイエ……」
すると、エミリアの指は、勝手に動き、名簿にサインさせた。
〈エミリア〉
「エミリア。さぁ、ヘルへ行け!!」
そして、テレポートサークルを作り、エミリアに手を翳し、浮かし、サークルの中へ放り込んだ。
「クソーッ!! からかってやるつもりがー!!」
エミリアは、ヘルへ堕ちた。
エミリアがヘルへ堕ちると、コミーは、私に不思議そうに言った。
「ジェロ。火は、大丈夫に……」
私は、急に震えだした。
コミーは、謝った。
「すまん。思い出させたな……」
私とコミーがサークルの中に入るなり、バンドルがこちらに話しかけてきた。
「あちらに、魔女が魔女が逃げました。私は、ずっと、あの魔女に脅され続けていました。あなたがどなたかは、知りませんが、できれば捕まえて欲しいのです。助けて下さい。お願いします」
「わかった。あちらに行ったのだな。お前は、運がいいな。もう大丈夫だぞ。私は、魔女を捕まえるソート師ジェロだ。任せろ! お前は、そこで待ってろ!!」
「はい。わかりました。ありがとうございます!」
その時、コミーが鼻をクンクンと動かした。
私は、チラリとその様子を見ながら、バンドルの言う通りに歩き出した。
コミーがその時、叫んだ。
「ジェロ! 危ない! 後ろ!!」
私は、慌てて振り返ると、先程まで私にお願いをしていたバンドルが、こちらに向かって、手を握っていた。
私は、すぐに顔まで黒いマントで覆った。
バンドルの手のひらからは、火柱が出て、黒いマントは、焦げた。
私は、怒って言った。
「お前、魔女だな! 騙しやがって!!」
「あぁ、そうさ。私は、魔女の〈エミリア〉だ。怪しいヤツが来たから、からかってやろうと思ったんだが、ちょうどいい。私を捕まえるとは。お陰でいいこと聞かせてもらった。それなら、私がお前を倒すまでだ!!」
「クソーッ!! 私を騙したうえに倒すだと。それは、私のセリフだ!!」
私は、叫びかけた。
「ライ……」
コミーが慌てて私を止めた。
「ジェロ。ライラインを使う気だな。気を付けろ! お前は、ライラインによって岩をも砕く、強い光線を出すようになったんだ。手加減して、ライラインを使うんだ。そうしないと、ライラインでこいつは、消滅してしまう。あくまでも、何かない限り、消滅させることは、許されておらん。捕まえるだけだぞ! ジェロ!!」
「わかった。そうだな。それがソート師としての使命! 加減するさ! ライライン!!」
私は、エミリアに向けて、手を翳した。
エミリアは、ライラインの光線を避けて、逆に私に向けて、手のひらから火柱を出した。
私は、また顔まで黒いマントで覆い、避けつつ、エミリアに向かって、手を翳した。
「ライライン!!」
今度は、見事にエミリアの右肩にライラインの光線が当たり、その部分が焦げた。
エミリアは、呻いた。
「ウーッ!!」
私は、すぐに叫んだ。
「シャックル!!」
私は、空に八の字を描いた。
エミリアの手と足は、拘束され、倒れ込んだ。
コミーに私は、呟いた。
「サベリンの術さえ使えればな……」
「まぁ、持ち上げずに済むわな。仕方ないさ」
「そうだな……」
私は、テレポートサークルを作り、エミリアを持ち上げ、サークルの中に放り込んだ。
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サニーは、私を見るなり、嫌味を言った。
「また、騙されるとは……おかしなヤツだ」
「うるさい! 早くエミリアをヘルへ……」
「わかってるさ。言われなくても。黙ってろ!」
サニーは、名簿とペンに手を翳し、エミリアの手中に収めさせ、呪文を唱えた。
「ドラクイエ、ドラクイエ……」
すると、エミリアの指は、勝手に動き、名簿にサインさせた。
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「クソーッ!! からかってやるつもりがー!!」
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エミリアがヘルへ堕ちると、コミーは、私に不思議そうに言った。
「ジェロ。火は、大丈夫に……」
私は、急に震えだした。
コミーは、謝った。
「すまん。思い出させたな……」
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