ヴァンパイアよ死神から逃げよ

オリバーの死神アイザック

　オリバーたちが、そう話していると、すぐに死神が、現れた。「お前の名前は、なんだ。私は、お前を消滅させる死神アイザックだ。」
オリバーは、パニックになった。「私の名前は、オリバー。死神？何のことだ。私は、永遠の存在に、なったのでは、ないのか。あの…。」
ジョセフは、慌てて、自分達の名前を紹介した。そして、死神が、ヴァンパイアを消滅させにくることを説明した。
オリバーは、言った。「えー、聞いてない。どういうことだ。私が消滅されてしまうのか。嫌だ。そんなこと…。」
死神アイザックは、呆れて言った。「ずいぶん、うるさいヴァンパイアだな。お前は、心配しなくていい。すぐに消滅させられるのだから、この私に。」
そういうと、アイザックは、カマを振り下ろした。
ジョセフが、短剣で、そのカマを払い、ノアが、腹部に短剣で刺し、更に、手をかざして、アイザックを吹き飛ばした。
オリバーは、驚いて、言った。「今のは、なんだ。手をかざしただけで、吹き飛んだぞ！」
ジョセフは、慌てて言った。「呪術だ。いいから、行くぞ。逃げるんだ。」
ヴァンパイアたちは、自分達の寝床に戻った。
オリバーは、ひどく動揺していた。「今日１日で、色んなことが起こった。頭の中が、ぐちゃぐちゃだ。そして、異様に、喉が、渇く。これは、なんだ。」
アリスは、血が、入った銀のワイングラスを渡した。オリバーは、ゴクッと飲んだ。「うわっ！まず…。すみません。せっかく頂いたのに。」
アリスは、「いいのよ。」と、笑って言った。
ノアも、笑って言った。「まずいだろ。それは、人間の血だ。そのうち慣れるさ。」
オリバーは、言った。「血っ？そうか。ヴァンパイアになったんだ。」
ジョセフは、ノアに、言った。「偉そうに、少し前まで、お前も、まずいと、言っていただろう。」
ノアは、照れながら言った。「うるさい。今は、旨いよ。」
死神アイザックは、体は、回復して、ヴァンパイアたちを探し回ったが、見つからなかった。