ヴァンパイアよ死神から逃げよ

ナカムラ

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ベテランのヴァンパイア

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 ジョセフとアリスは、しばらくショックで、呆然としていて、寝床から出ることが出来なかった。
ある日、ジョセフは、言った。「そろそろ出るか。」すると、アリスは、言った。「あの…。私、ここは、ルイスとリリーとの思い出があって、この寝床から出たいの。」ジョセフも言った。「そうだな。ここは、2人の思い出が、ありすぎる。食器1つで思い出すんだ。また、他の国へ行こうか、アリス。」アリスは、言った。「はい、そうしましょう。」
ジョセフとアリスは、馬車で隣国へ向かった。
隣国へ着いた夜、慣れない通りを歩いた。人々を襲い、首をかぶりつき、血を吸った。
すると、2人の老夫婦にあった。よく見ると、2人とも赤い眼をして、牙を生やしている。ヴァンパイアだ。
その時だった。1人の老いた男性のヴァンパイアに死神が、近付こうとした。すると、そのヴァンパイアが、死神に、向かって真っ直ぐ手をかざすと、死神は、ふっ飛んだ。また、他の死神が、老いた女性のヴァンパイアに近付くと、やはり、手を死神にかざし、その死神は、ふっ飛んだ。
ジョセフとアリスは、目を真ん丸くして、その様子をを、見ていた。
ジョセフが、男性のヴァンパイアに、聞いた。「今のは、一体?」老人のヴァンパイアは、言った。「ああ、呪術じゃよ。わしみたいな老人には、力では、危ない時が、多かったから、この力を得た。なあ、ばあさん。」すると、女性の老人のヴァンパイアは、言った。「そうじゃ。私達は、力がない。訓練を続けて、この力を得た。」
ジョセフは、ひざまずいて、慌てて、アリスも、ひざまずいた。
ジョセフは、言った。「その力を得る訓練を私達にもしてください。お願いします。」
すると、その老夫婦のヴァンパイアは、うなずいた。
男性の老人のヴァンパイアが、言った。
「いや、何人かわしも、若いもんに、訓練をしたが、途中で耐えられなくなったものが、ほとんどじゃ。大丈夫か?なあ、ばあさん。」女性の老人のヴァンパイアは、言った。「そうじゃ。辞めてしまう若者が多いが、大丈夫かのう?」
ジョセフとアリスは、目を合わせて頷いた。ジョセフが言った。「はい、大丈夫です。よろしくお願いします。ところで、お2人のお名前は?」男性の老人のヴァンパイアは、言った。「わしは、ローガンじゃ。このばあさんは、アイビーじゃ。」
アリスは、言った。「よろしくお願いします。ローガンさんとアイビーさん。申し遅れました。私達は、ジョセフとアリスです。」ローガンは、言った。「こちらこそ、よろしくな。厳しい訓練に、なるが耐えるのじゃぞ。」
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