ヴァンパイアよ死神から逃げよ

ナカムラ

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また、ソフィアとの闘い

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 ジョセフとルイスとアリスは、4人で、いつもの通りを歩いていた。
すると、死神ソフィアが現れた。ソフィアは、言った。「まあ、また、いらしたのですね。今度こそ消滅させてみせますわ。アリス、1人で、来なさい!!」アリスは、怒って言った。「わかってるわ。私1人で、立ち向かうわ。私が、先に、そう思っていたのに、先に言わないでちょうだい!!今度こそ私1人で、倒してやる!」
ソフィアは、アリスの首めがけて、カマを振りかざした。アリスは、よけて、短剣で、逆にソフィアの首を狙った。ソフィアは、首に少し傷を負ったが、すぐにカマを振りかざし、また、ソフィアの首を狙った。ソフィアは、最初から、致命的な首を狙うように考えていた。アリスは、体を反らして、よけて、今度は、ソフィアの腹部を短剣で狙った。
アリスとソフィアは、日が明けそうになるまで、闘った。
ジョセフは、しびれを切らし、ソフィアの腹部に短剣を刺した。
そして、ルイスは、後部から背中を刺し、リリーは、ソフィアが持っているカマの柄を持ち、遠くへ飛ばした。
ソフィアは、傷を負いながらも、4人の後を、ゆっくり追いかけたが、途中で力尽き倒れた。4人は、自分達の寝床に帰ることができた。
ソフィアは、言った。「とても、悔しいですわ。またも、あの4人を取り逃がしましたわ。今回は、作戦も考えてきましたのに。今度こそは、消滅させてみせますわ。それにしても、他の3人を追う死神は、何をしているのでしょうか。本当に役に立ちませんわ。」
その頃、ジョセフは、アリスに怒っていた。「アリス、あんなに訓練したのに、あの様はなんだ。全然駄目だったじゃないか。」
アリスは、申し訳なさそうに言った。
「ごめんなさい。あんなに訓練したのに、1人で、勝てなくて、結局皆に助けてもらったわ。本当にごめんなさい、皆。」
ルイスは、言った。「いいさ、別に、ソフィアがとんでもなく強いんだ。」
リリーも、アリスの肩をさすって言った。「でも、すごいじゃない。夜が明けそうになるまで、対等に闘っていたわ。」
ジョセフは、更に怒って言った。「皆、アリスに甘いぞ。1人で、ソフィアに勝たなくては、ならないのだ。その為に、どれだけ訓練したと思ってるんだ。あんな様じゃ、もう、訓練に、付き合わんぞ。」
ソフィアは、必死に謝った。「ごめんなさい。悪かったわ。私、もっともっと、強くなりたいの。訓練してちょうだい。」
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