ヴァンパイアよ死神から逃げよ

まだ続くアリスの訓練

　アリスは、まだ悔やんでいた。
ジョセフに言った。「私、もっともっと、強くなりたい！！もっと、訓練を！」
ジョセフは、言った。「駄目だ。君は今、疲れてやつれている。訓練をするより、対策を考えよう。ソフィアを１人で、倒す対策を。」
アリスは、言った。「対策なんていらないわ。それより、私、ソフィアより、強くなりたいの！お願い、ジョセフ。１人で、ソフィアに勝てるようにしてちょうだい。」
ジョセフは、言った。「そうだな。訓練を重ねるしかないな。わかったよ。相手になるよ。」
アリスとジョセフは、また、訓練を始めた。
しかし、2人の訓練では、もう強さが身につけなかった。
ジョセフは、考えた。「ルイスとリリー来てくれ。いいか、2人も、訓練に参加してくれ。3人で、アリスを死神だと思って、アリスを攻めるのだ。アリス、いいだろう。3人で君を襲うことにする。大丈夫か？」
アリスは、言った。「大丈夫よ。3人で私を攻めてきて！！ソフィアに絶対に勝ってみせる！」
ジョセフとルイスとリリーは、次々にアリスに、向かっていった。
ジョセフは、短剣でアリスの首を狙い、ルイスは、腹部を拳で狙い、リリーは、後部から背中を狙った。
アリスは、周りを見回し、誰がどういう風に攻めてくるか、考えた。
アリスは、まず、ジョセフが、首を狙っているのに気付きよけた。
次に、ルイスの腹部への攻撃を短剣でよけた。
最後に、後部のリリーの腹部を、肘で、当てた振りをした。
何回もそのような訓練を続け、何日も何日も経ち、何ヵ月も、過ぎた。
アリスは、更に腕を上げ、攻撃もうまくできるようになった。
しかし、アリスは、言った。「これでは、まだ、１人で、ソフィアに勝つには、足りないわ。もっともっと、強くならなければ。」
ジョセフは、心配して言った。「訓練もいいが、最近疲れ果ててるぞ。あまり、訓練しても、体力を使うだけだ。少しは、頭も身体も休ませろ。」
アリスは、言った。「いいえ、大丈夫よ。まだまだ、訓練を続けさせてちょうだい。ソフィアには、負けないわ！」