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マックスの裏切り

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 マックスは、実は、アリスに、片思いをしていくようになった。
マックスは、ジョセフが、いない時に、アリスに、積極的に話しかけた。
アリスは、そういう気持ちには、一切気付かず、楽しんでマックスと、話した。
ジョセフも、まさか、そう思っていることなど、気付かず、2人が、話していても、気にしなかった。
マックスは、今までと変わりなく、ジョセフと短剣を交えたり、拳で、闘ったり、話したりした。
ジョセフが、言った。「君は、なかなか腕がいいな。」マックスも、言った。「君こそ、腕が、いい。負けられないな。」2人は、ともに笑いあった。
アリスも、話に加わり、楽しい時が過ぎていった。
「ちょっとその辺を見守りに行ってくるよ。人が、いたら、血を吸ってくる。」と、言った。
アリスと、マックスは、2人で、いることになった。
マックスは、考えた。「こんな機会は、ない。」
マックスは、気持ちをアリスに、話す決意をした。
「アリス…。」「何?マックス。」アリスは、また、楽しい話でも、してくれるのか、と思って訊いた。「アリス、ずっと、思ってたんだけど…。」マックスは、言った。「だから、何?マックスらしくないわね。口ごもったりして…。」マックスは、言った。「君のこと、ずっと好きだったんだ。ジョセフでは、なくて、私では、駄目かい、アリス。」
アリスは、びっくりした様子で、言った。「無理よ。ジョセフ以外考えられないわ。あなたの気持ちには、応えられないわ。ごめんなさい。」マックスは、アリスの手を握った。
その時だった。ジョセフは、マックスが、アリスの手を握っているのを、目撃してしまった。ジョセフは、マックスに、怒って言った。「離れろ!マックス、アリスから、今すぐ、離れるのだ!アリスも、何してる。今すぐ、マックスから、離れろ!大丈夫か?」アリスは、固まって動けなかった。アリスは、気を失ってしまった。「大丈夫か?アリス。」
マックスは、慌てて言った。ジョセフは、怒って言った。「マックス、いいから、離れろ!私が介抱する。」ジョセフは、すぐに、アリスを抱きかかえた。アリスは、意識をうっすらと、取り戻した。「アリス、ごめんよ。1人に、させて。」「マックス、お前を許さんぞ!永遠に私の前から、消えろ!そんな気持ちで、いたとは!許さんぞ!絶対許さん!どこか他の国へ行ってくれ。お前とは、友人だと思っていたのに…。」ジョセフは、言った。
マックスは、「すまなかった。本当に、すま…。」
ジョセフは、言葉を断ち切り言った。「いいから、去れ!人間だったら、殺してるところだが、ヴァンパイア同士は、殺し合うことは、できん。せめて、私の前から、消えてくれ!去れ!」マックスは、申し訳なさそうに、出ていった。
ジョセフは、アリスに、謝った。「すまなかった。アリス。1人にして…。マックスがあんな奴だったとは…。私が甘かった。本当にすまぬ。」アリスも、謝った。「ごめんなさい。私こそ…。体が固まってしまって…。」ジョセフは、慰めるように、言った。「いいんだよ。わかるよ。怖かっただろ。大丈夫かい?」アリスは、やっと、安心したように言った。「ええ。大丈夫よ。ありがとう。」
ジョセフは、言った。「アリス、君を永遠に1人に、しないよ。」アリスも、言った。「ええ、あなたを愛してるわ。」2人は、キスをし、愛し合った。
その時、マックスは、他の国へと旅立った。
死神フィンレーは、相変わらず、2人を探していた。
「どこにいったのだ。全く見つからぬ。絶対許さんぞ!」
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