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元のお話

元のお話 一回目〜四回目

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【♯自キャラのフルネームをひたすら呟く】
  2022.12.31.Twitterに一部加筆

亜藍    ←ああいああこ
不破一茶  ←ファイザー
モデルLUNA ←モデルナ
航星    ←厚生労働省
朗希    ←ロキソニン

和久先輩  ←ワクチン
二条軽成  ←カロナール二錠

アア団長  ←ああいああこ
ロキ・ソニン←ロキソニン



【一回目ワクチンの副反応】
【モデルLUNA】✕【腐男子ああい】
  2021.09.09.~Twitterより転載

 LUNAは今売出し中の美形モデル(攻。幼馴染みの平凡腐男子の僕(受 に何度も告白してくるが、僕は本気にしていない。
 大規模会場でキャーキャー言われるモデルLUNA。
「遠いヒトみたい寂しい」
「このドキドキは何?」
 初めての感情に、心と躰が揺さぶられる。
 次に機会があれば受け入れよう。僕は決意。

 いつもと違うの僕を心配し、混雑をかき分け腕を掴むLUNA。
「これからどうなってしまうの?」
 不安と期待で、頬を染める。
 LUNAは僕の頼りない腕にそっと唇を重ねる。
「亜藍とひとつになりたい」
 黙って一緒に家に帰る。
「僕もひとつになりたいよ」
 答えは決まってるんだ。

要約→一回目予約接種完了



 LUNAの攻めが全身をくまなく這う。僕の体温はどんどん上がっていく。(最高39℃)
「はぁ、熱い……」
「きつい? もう少し我慢したらよくなるからな」
 悶え恥じらう僕の腕に、LUNAの唇が赤い跡を広げる。
「僕、モデルLUNAのコが欲しい」
 泣くように囁く。
「亜藍……可愛い。もう一回しような」

要約→抗体欲しい



「亜藍、腕凄いよ」
 急に和久先輩が話しかけてくる。見ると、幼馴染みの彼の大きな愛の痕跡が。
「もーLUNAったら!」
 思わず出た声を和久に聞かれてしまう。
「へー、亜藍ってモデルLUNAに挿れられてんだぁ」
 粘着系和久のチンに狙われる亜藍。どうなる亜藍! どうなる三週後!

要約→接種八日 急に掌大に腫れ怖い



「亜藍先輩、挙動不審。大丈夫ですか」
 同ゼミ後輩の二条軽成が駆け寄る。
「もしかして和久先輩のせい?」
 大規模会場の仕事で忙しいモデルLUNAに相談できず、一人悶々とする僕。ガタイが良く冷静な軽成を側に置くことに。
「今日こそ俺のチンで亜藍をモノにするぜぇ、ぐへへ」

要約→本日二回目接種だ怖いよ



 ほんの少しの油断。和久先輩が腕を掴み、無理やりチンを押し込んでくる。
「亜藍、これで一つになれるなぁ」
 にちゃりと嘲笑う。
「い、嫌だ……LUNAの跡が消えちゃう……助けて!」
「亜藍先輩に何をする!」
 颯爽と現れたのは軽成。拳を二発振るう。
「亜藍先輩は俺が守る!」

要約→早めのカロナール2錠

【未完】



【二回目ワクチンの副反応】
【第五竜騎士団長アア様】✕【養い子の侍従ロキ・ソニン】
R18 養い子ロキの献身 になりました

https://www.alphapolis.co.jp/novel/741054159/263555509



【三回目ワクチンの副反応】
【不破一茶】✕【傷心腐男子ああい】
  2022.05.18.~Twitterより転載

「亜藍くん、終了だよ。大丈夫?」
 大学のゼミ室。僕はぼーっとしていたみたい。
「ん、ありがと」
 柔和な物腰の同期に、ほんのり笑顔で返す。
 やっと登校奨励になった講義。不破一茶くんは、今年度出会った友達で……今ちょっと気になる人。
 幼馴染でモデルのLUNAとは別れた、のかな。連絡が無くなり、ずいぶん経つ。自然消滅ってやつ。
 渡欧して半年。このご時世、簡単に帰国できないのはわかる。でも電話もSNSも返ってこない。手紙すら。
 売れっ子だから動向は目に入る。あっちで元気そうだ。
 体から紅い痕は消えた。心に痛みだけを残して。

要約→3回目ファイザーにしたよ



「行こ」
 並んで教室を出る。トンと肩が接触した。
 痛い。いや、彼はちょっとふくよかで、当たりは柔らかい。ツキンと痛むのは、僕が臆病だから。
「ごめん」
 怖くて彼を見れない。首が回らない。
 初恋はあっちが強引で、僕は流されるだけだった。

要約→平熱。でも肩痛い。首が左に回らん



 僕は平凡腐男子だけど、現実は理解している。一茶くんは、本当に久しぶりに出来た友達なんだ。
 卒業必須単位はオンライン講義でほぼ取得済み。入ったサークルも、歓迎会も合宿も無い。学園祭もWEB開催で、実質活動は無かった。
 新しい友達な上に、同性。僕はどうしたらいいかわからない。
「亜藍くん、心配だな」
 一コマでさっさと帰る電車内。ガラガラの席に並んで座ると、一茶くんは僕の肩を引き寄せる。
「ちょっと寝たらいいよ」
 大きな掌が首筋に触れる。接した肩が熱い。
 横から覗き込むと、マスク越ししか知らない顔。なぜか悔しい。

要約→平熱。肩首にデカ湿布3枚ペタリ

未送信メール欄で続きを書いてたら、ツイノベの長さ超え! えろもチョイ足し。

【本作品1ページ目に続く】



【四回目ワクチンの副反応】
【不破一茶】✕【腐男子ああい】
  2022.12.16.~Twitterより転載

 恋の傷を癒やすのは、時間薬と次の恋、っていうのは本当だと思う。幼馴染で初恋のモデルLUNAと自然消滅して、あんなに苦しんだのにね。
 行動制限もなくなって、僕を好きだと言う不破一茶くんも制限が利かなくなったみたい。

要約→次のワクチン予約した。一度罹患しても、受けた方がいいらしい
(家庭内濃厚接触者になりました)



 対面講義も増えた。一茶くんは同じゼミ専攻だから、隣の席に座ってくる。一つ空けて。
「ね、亜藍。旅行いこう」
 告白の返事もまだなのに、一足飛び過ぎないか。はあ、ドキドキする。
 どうしよう。誰かに相談してみようかな。

要約→副反応が心配で、厚生省の相談センターに電話してみたよ



 僕は平凡腐男子で友達は少ない。高校同期で生徒会長してた航星にZOOMしてみる。
『二回目の恋だからって、躊躇う必要ないよな?』
「でもまた辛い思いするかも」
『相手が違うだろ。同じ恋なんてないぜ』
「航星イケメン!」

要約→二価ワクチンは、元気なら罹患から期間を空ける必要はないそう
(最新情報は、厚生労働省に確認してくださいね)



 恋バナの後に一緒にオンゲーして大笑いしたら、何となく踏ん切りがついた。

 次の対面講義の日、僕から声をかける。
「一茶くん、旅行いこ!」
 うちの両親は社会機能維持職で、僕が遊び歩くのは申し訳ない。彼は多忙な勤労学生。ちまちまデートするより、旅先で返事しよう!

要約→接種行こ!



「やった!」
 一茶くんが突然空席を詰める。左肩が当たり、距離感にドキドキ。
「雪、見に行こう」
「雪!」
 一気にテンション上昇。僕は都内生まれ都内育ち。積雪一cmで交通も理性も滅茶苦茶になるんだ。
 緊急事態宣言以降三年間、カラカラ東京から一歩も出てないし!

要約→左肩ズキズキ。平熱で元気!



 スマホをポチり始める一茶くん。
「お、全国旅行支援使えるな。平日にしようか。亜藍はリモート講義になってもいい?」
「うん。えっと、どこ行くの?」
 手際のいい大きな手。
「東北。実家」
「じ、実家ぁ!!」
「最終日は旅館にしよう」
 ドキドキが止まらない。

要約→ズキズキが止まらん!



 新幹線から更に乗り換えると、車窓はそのうち雪景色。
「はい、コレ着て」
 帰省にしては大きい鞄から、もこもこコートと長靴が。
 コートONコートで変だけど、嬉しい。一茶くんの匂いに包まれる。
 屋根の無いホームの端っこは、足跡一つ無い雪雪雪!

要約→35.7だから、旅前えろ展開無無無!



「ひゃっほー」
 我を忘れて走り出す。案の定ツルッと積雪にダイブ! 頭上から大笑いの低音が聞こえる。
「ほら」
 差し伸べられたゴツい手袋。恥ずかしい。腕が上がらない。

要約→起きたら、首から手の甲まで痺れてる。左腕が上がらないぞ! でも熱が無いから話早めます



 ペタリ雪に座る僕。少し離れて立つ一茶くんが、前触れなくマスクを取る。くまさんっぽい彼が野性味ある熊になる。
「ここ、外」
 凝視する僕にククッと笑う。
 昇降客もいない無人駅。グレーと純白の世界。僕も取ってみる。

 久しぶりに‘’外‘’に出た気がした。アレコレ気にする三年間の外に。

 キンと澄んだ空気を直接吸い込む。白い息と共に言葉が勝手に溢れた。
「好き!」
 多分とっくにバレてたよね。一茶くんは僕の頭を優しく撫で、腕を掴む。
「ちょっと歩いていこうか」
 車道は黒々と除雪済みなのに、歩道は踏み固まった雪。サクサクサク。転ばないよう繋いだ左手が、熱く痺れた。



要約→ああ、ごめんなさい!
M-1敗者復活から深夜のサッカーまで、節操なく12時間おふとんから出てたら、副反応!
38.1からロキソニン飲んで、37.1。ロキは偉大。
養い子ロキは出ないけど、弟の朗希くん新キャラ爆誕不可避?!

「兄ちゃん!」
 突如白い塊が飛びついてくる。
 弟の朗希くんだった。彼は兄大好きっ子。夕餉の団欒は隣で喋りっぱなし。僕に気を遣い標準語を使うのに、夢中になると徐々に訛っていくのも愛らしい。
 久々の他人の家で緊張する僕も、お陰で緩む。

 お風呂をいただき、火照る体で客間に向かう。
 好きですと告られ、今日好きだと返した。初めて一緒の夜。体の芯が熱いのは、お湯のせいじゃない。

 戸襖を開ける。大きな炬燵と、布団が三組。真ん中に朗希くん。途端にスーッとクールダウン。
 ああ、ごめんなさい! 他人様の家風呂で腸内まで洗っちゃった僕。破廉恥。節操ナシ。人間失格。



「亜藍、おやすみ」
 布団を寄せ川の字。弟くんの寝息を越え、一茶くんと手を繋ぐ。緩々と恋の微熱を伝えあう。

 小学校から一目散に帰る朗希くんを挟み、帰省旅はだいぶん気楽で純粋になった。
 旅前に抗原検査陰性確認済とはいえ、マスク無しで家族の一員のよう。

要約→おはよう微熱。だいぶ楽



 板を借りてスノボもしたし、広い庭でカマクラも作った。
 炬燵に直角に陣取り、リモートでゼミ参加。後ろでソワソワ待つ朗希くんが、両方の画面に映り込む。皆の爆笑をさらい、旅行がバレた。それを嬉しがる一茶くんが可愛い。

要約→平熱で嬉し♡副反応終わりかけ? 話も急いで終わらせなきゃ!



 帰省最終日の朝、朗希くんが登校拒否して大変だった。
「ごめんな」
「行っちゃダメー!」

 ふと違和感がよぎる。こんなに兄弟仲良くて、御両親も温和ないい方で。お家も農業法人で順風満帆だって、今回知った。
 彼が東京で苦学生なのは、どうしてだろう?

要約→ロキ無し、左半身の違和感のみ



 素敵な温泉宿に一泊なのに、一茶くんはしょんぼりのまま。一緒の大浴場も心ここにあらず。豪華な部屋食も上の空。
「一茶くん、寂しいよね」
 僕は浴衣が崩れるのも構わず、大きな背中を抱きしめる。
「……俺は、もういらない子供なんだ」

要約→オミクロン対応二価を接種。私はもうワクチン終了よね?



 驚いて彼の手を握る。ひんやり冷たい。
「中学の時、両親にバレた。恋愛対象が男性だって……親は高齢出産で弟を作った」
 僕は何も言葉にできない。
「朗希に跡継ぎを押し付けて、勝手に上京したんだ。村ではこんなおかしな人間は俺だけだ」
「おかしくないよ!」
 正面からギュッと飛びつく。

「元彼との関係を隠してなかった亜藍、堂々としてカッコよかった」
 彼の顔が僕に近づく。
「入学して、一方的に憧れた」
 ああ、唇が触れそ「デザートお持ちしましたぁ」
 仲居さんが部屋に。小さいけどホールのXmasケーキだ!
 慌ててマスクをし、広縁の椅子に移動した。雪が降り始めている。

「MarryXmas、亜藍。まだプレゼント用意してないよ」
「いいよ、今欲しいものあるし」
 ケーキは切り分けず、一緒にパクリ。ふんわり甘い。
「僕、不破一茶が欲しい」
 ポトリ。彼が取り落としたフォークを、僕が見事にキャッチ。刺さった苺をモグモグ。甘酸っぱい。
 なぜか一茶くんが真っ赤だ。

「みんな一茶くんが欲しいんだよ」
「へ?」
「いらないんじゃなくてね、御両親も僕もみんな幸せな一茶くんが欲しいの!」
 固まる彼に言い募る。
「御両親が自由を贈ってくれたから、今幸せなんでしょ。ね、ケーキもう少し食べていい?」

要約→接種終了。でも抗体減少時不安。またファイザー欲しいの!



 一茶くんが急に僕を抱きしめる。
「やっぱり亜藍はカッコいいな。好きだよ。ケーキ、全部あげるね。ほら、あーん」
「あ、えっと、ありがとう」
 一茶くんが真っ白クリームより甘い!
「MarryXmas……俺もプレゼントが欲しいな。幸せな亜藍が欲しい」
「いいよ! ちょうどリボンが掛かってるしね」
 少し乱れている浴衣の帯を、僕はちょこんと摘んでみせる。二人笑って、初めてマスク越しじゃないキスをした。
【R18自主規制】【終わり】

要約→違和感も消え元気に終了



『のど飴とチョコレート』は、自宅療養の症状をなぞって書きました。
 病める時も健やかなる時も、読み手の皆さまと一緒なら幸せです。

【元のお話・終】
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