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プロローグ 魔王との遭遇編

1 死のループ

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「ん~・・・・・何だかよく寝た気がするな・・・ふあぁ・・・そろそろ起きよかな・・・・うぉ!?な、何だコレ?」

目を開けると真っ暗な中に白い文字だけが浮かんでいる。

「『0歳から始めるor15歳から始める』どちらか選べ。」

(ゲームをやっていて寝落ちでもしたか?でもこんなゲーム知らないしな・・・・育成物なのか?周りが全く見えないし、電源オフにも出来ねぇじゃないか。取り合えず『15歳から始める』にしとくか。0歳からじゃ時間が掛かりすぎるからな。)

『15歳から始める』を選択しようと考えた瞬間、意識が飛んだ・・・・

「グルルルル・・・」

(何だよ・・・ウルセェな。犬でも居るのか?)

そう思いながら再び俺は目を開けた。

(・・・っ!?おぁ!な、な、何だ?デケー犬?狼?に囲まれてるんですけど!?ど、ど、ど、どうなってる!!!!)

逃げ出そうと半歩下がった瞬間、犬?狼?達が一斉に飛びかかって来た!

「ガ・・・ガフ・・・」

喉を噛み切られて俺は死んだ。
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・



「ん~・・・良く寝た気がする・・・ふあぁ・・・そろそろ起きよかな・・・・うぉ!?な、何だコレ?」

目の前には真っ暗な中に白い文字だけが浮かんでいる。

「『0歳から始めるor15歳から始める』どちらか選べ。」

(ん~?何か前にもやった事がある気がする・・・・だけど思い出せんな・・・・取り合えず15歳から始めるだよな!)

15歳から始めるを選択しようと考えた瞬間意識が飛んだ。

「ギャッ、ギャギャ!」

(何だ?・・・ウルセェな・・・サルでも居るのかよ?)

そう思いながら目を開けると、そこには緑色の小汚ない小人?が沢山居た。

(うお!?・・・な、な、何だ?スター○ォーズに出てくるヨ○ダみたいなヤツが一杯居やがるぞ?・・・イッテッ!?コ、コイツ刺しやがった!ナイフで刺しやがったぞ!)

ヤバイと思い、その場を逃げようと後ろへ1歩動いたら、一斉に緑色のヤツラが飛び掛かって来た。マ、マズイ!このままだと死ぬ!ヤツらはこん棒やナイフで攻撃してくる。痛い!何とかヤツラからこん棒を奪い取って反撃してたら、何かデカイ緑色のヤツが後ろから現れて、殴られて意識が途絶えた・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・



このやり取りを何回繰り返しただろう・・・・・意識を取り戻すと即戦闘。そして即死。コッチが感情を出す暇も無く終わる。
1回『0歳から始める』を選んで見たが、家族が殺されて俺も殺された。なんも出来んかった。
それならとずっと『15歳から始める』を選び続けて、何とか生き残る術を探し続けた方が良い。

もうね、何回殺されたか分からないのよ。既に怖いと言う感情なんてないよ!痛いよ?物凄く痛いのよ?でも負けた時は、「またか・・・」って感じで諦めがつくようになった。でもこの負のループから抜け出たい一心でチョー頑張ってるんだから!
そんでね、やっと一筋の光明を見つけたんだ!
「魔法」が使えるっぽい!アニメで見た、あの!魔法を!!!

前回殺された時に、リザードマン?(2足歩行のトカゲっぽいヤツ)が手の平から水の攻撃魔法を俺にぶつけて来たのよ!「おお!これは!」って思ったね!次の瞬間死んだけど・・・・・・・

次の闘いで、目を開けた瞬間に「ファイヤーボール!」って叫んで、ブタの化け物に手の平を向けたんだ。やっぱり魔法って言ったら炎属性でしょ!だけど『ポン』と小さな、それはそれは小さなビー玉くらいのファイヤーボールが出ましたしたとさ。
当然死にました。チャンチャン。

あれから何回死んだんだろう・・・・既に感情は欠落して「ファイヤーボール!」と叫ぶ機械になってる。だってさ、失敗したら即死だし。
それでも俺のファイヤーボールは、バレーボール位の大きさになってる。数えるのも嫌になる位死んだからなぁ・・・・数えてないけど。

この「ファイヤーボール」も単体なら一撃で倒せる位にはなったけど、集団には成す術が無い。だから
「ファイヤーストーム!」って叫んで見たけどウンともスンとも言わなかった・・・・・
考えた結果、風魔法も使えないとダメなんじゃ無いかと思って、また「 ウインドカッター」と叫び続けて殺され続けた。

「ウインドカッター」が物に成るまでは、機械だったね。多分、目のハイライトが消えてスンって顔になってただろうなぁ。あ、勿論「ファイヤーボール」も使ってるよ。今ではアドバルーン位デカくなってる。何とかウインドカッターが使い物になって来た所で、「ファイヤーストーム」を使ってみた。竜巻を想像して唱えたんだけど、嵐だったね・・・・・

「・・・やっとだ・・・・・やっと生き残れた・・・・・は、はは」

緑色の小汚ない小人達(多分ゴブリン)とボスを殲滅出来た。
力無い笑いが込み上げて来た。

今まですぐに戦闘で、回りを気にする暇も無かったから気付かなかったけど、何だココ?定番の異世界じゃ無いのかよ?森の中とか、街外れとかに召喚されたんじゃ無いのかよ?

今居る場所は、荒涼とした大地に枯れ木と、おどろおどろしい見るからに危ない樹木ですって感じのヤツが生えてる所。

(マジか・・・・・コレって魔界とか言う所じゃないだろうな・・・・・)

スッゴイ遠くの山に建物が見える。遠くて良く分からんが城っぽい。その他には何も無い。

(取り合えずアソコに行けば何とか成りそうかも?目指す場所は他に無いしな。)

俺は遠くに小っちゃく見える建物に向かって歩き出した。







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