七つの大罪-共食いの章-

 失敗作だと親に捨てられ、それでも悪いことはしていない。

 奪われた人生だった。

 常に何かに怯えて生きてきた。

 こんな人生に何の意味があったのか?

 僕は行き倒れの魔女を助けた。しかしそれがいけなかったのだ。魔女を匿ったとして、拷問を受けた後、俺と魔女は処刑された。

 出会ったときから魔女は、理解できない言語を話して泣いていた。

 生まれ変われるなら、この魔女のような悲しい存在を助けたい。
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