240 / 253
6章 第1部 アリスの来訪
233話 レーシスの誓い
しおりを挟む
時刻は21時ごろ。ここは田舎にあるさびれた孤児院である。
ほかの孤児たちが建物内でガヤガヤしてる中、8歳のレーシスは外に出た。
外は少し肌寒いが、ちょうどいい感じの風が吹いていて心地よい。あと田舎ゆえ空気が済んでおり、上空を見上げれば満点の星空が広がっている。さらにあたりは降り注ぐ月の光で、夜だというのに明るかった。
孤児院の敷地内にある庭はかなり広々としており、子供たちが遊べるよう様々な遊具が設置されているという。さすがにこんな時間ゆえ外で遊んでいる子供はいないが、一人ぽつんとベンチに座っている少女の姿が。彼女はターミナルデバイスで、周囲に様々な空中ディスプレイを表示させながらなにやら作業をしていた。
「よお、リネット、こんな遅くまでがんばってるのか」
「今忙しいから邪魔しないで」
話しかけると、リネットは話しかけてくるなと言いたげに冷たく告げてきた。
彼女はレーシスと同い年で、最近この孤児院に来た少女。口が悪く、どこか冷たい少女でいつも一人。遊ばず黙々とターミナルデバイスをいじっているという。
「ウデを上げるのはいいことだが、根を詰めすぎじゃないのか?」
「ふん、このクソみたいな世界を壊せるなら、なんだってしてみせるんだから」
リネットは手を止め、忌々しげに空を見上げ宣言する。
「そんなに今の世界が嫌いなのか?」
「弱者が踏みにじられるこんな世界、大っ嫌いよ! アタシの過去、知ってるでしょ?」
「ああ、俺も大概だが、リネットのはさらに拍車がかかってるもんな」
彼女の家族は、セフィロトの不変の世界によってめちゃくちゃにされたらしい。というのも今の世の中、上の者たちが富を増やし続けたことによって起こる貧富の差の拡大で、下の者は非常に生きずらくなっているのだ。金銭の問題はもちろん、不変の世界により一度枠組みに組み込まれたら上にはいけない社会体制。そういった様々な事情により、家庭が崩壊するというのはよくある話らしい。リネットの場合は、両親が今の社会にメンタルがやられ、毎日ケンカばかり。さらには人生に絶望し、彼女を残して自殺してしまったとか。ここまではレーシスも大体同じ過去。しかしリネットはそこから親戚にたらいまわしにされ、あげくの果てに完全に捨てられてしまった。そこからしばらく、一人だけで生きてきた壮絶な過去を持っていた。そんなリネットゆえ、どれほどこの世界を憎んでいるのか想像もつかなかった。
「だから放っておいて。アタシはあんたたちと慣れあってるヒマはない」
「ハハハ、そうかい」
拒絶されたレーシスだったが、笑いながらもリネットの隣に座る。
「って、人の話聞いてる! 邪魔だから、さっさとどっか行けっ言ってるの、バカ」
「そう言うなって。俺もこのクソみたいな世界は大っ嫌いなんだ。だからリネットについていってやるよ」
そして彼女の頭に手を乗せながら、万感の思いをこめて告げた。
「はあ? あんた正気?」
「おいおい、まさかこれから世界を回す歯車となって、奴隷のごとく生きていけっていうのかよ。誰がこんなクソみたいな世界のために、犠牲にならないといけないんだって話だ。それならリネットについて行って、世界を壊すために人生を使ったほうが何倍もマシだ、ハハハ」
大げさに肩をすくめながら、豪快に笑う。
(なによりこんなリネットを、放っておけるわけないしな)
レーシス自身、人生をめちゃくちゃにされたためこの世界を憎んでいる。その気持ちは確かだが、一番の理由はリネットのことが心配だからだった。実をいうと初めて会ったときから、なぜだか彼女に惹かれていたのだ。それは同情心なのか、恋心なのかわからない。ただどうしても放っておけなかったのである。
「フフ、あんたもアタシと同じで結構いかれてるのね」
さっきまでずっと険しい表情だったリネットだが、少しやわらかくなった気がする。どうやらちょっとだけ、心を開いてくれたみたいだ。
「そういうことだ。だから組もうぜ」
「いいわよ。ちょうどアタシの手足となって使える駒が、欲しかったところだし」
「ひでー、言いようだな」
「駒がイヤならいっぱい役に立ちなさい。そうしたらアタシのパートナーとして、使ってやらないこともない」
リネットはぷいっとそっぽを向きながら主張する。ほおを赤く染めながらだ。
「へいへい、せいぜいがんばらせてもらいますよ」
「――レーシス……」
それからリネットはまっすぐにレーシスを見つめる。
「うん?」
「――二人でこんな世界変えよう……」
手をレーシスの方へ差し出しながら、心からの願いを口にするリネット。
「ああ、そうだな。絶対に」
そんな彼女の手を取り、迷いなくうなずく。たとえこれからどんなことが起ころうと、この願いだけはかなえてみせると誓いながらだ。
そして二人で輝く星々を見上げ、世界を変えてみせると決心しあう。つかみあった手に、ギュっと力をこめて。
「いやいや、興味深い話をしてるね、キミたち」
だがそこへ見知らぬ男の声が割り込んできた。
「なによ」
リネットはパッと手を離し、気恥ずかしそうに男へ文句を言う。
「ハハハ、すまない。あまりに心踊る話だったから、いい雰囲気だったのについつい割り込んでしまったよ」
「別にそんなんじゃ……」
「ふっ、それでキミたち、先ほどの話、ワタシも一枚噛んでいいかな?」
そして男はレーシスたちに手を差し出し、不敵にほほえんできた。
「「え?」」
これがレーシスたちと、のちの狩猟兵団を作った男、アラン・ライザバレットの出会いであった。
「――う……、また懐かしい夢を見ちまったもんだぜ」
目を開けると、レーシスの借りているマンションの天井が見える。
どうやらソファーに座ったまま、寝ていたらしい。時刻を見ると現在23時であった。
「うん、誰だ? こんな時間に」
ふと着信が鳴ったので、とりあえず出ることに。
「やあ、レーシス。ワタシだ、アランだよ」
電話の相手は小さいころからよく知っている人物、アラン・ライザバレットである。
「実はキミに一つ、頼みがあってね」
そしてアランは執行機関のエージェントであるレーシスに、とある頼みを告げてくるのであった。
ほかの孤児たちが建物内でガヤガヤしてる中、8歳のレーシスは外に出た。
外は少し肌寒いが、ちょうどいい感じの風が吹いていて心地よい。あと田舎ゆえ空気が済んでおり、上空を見上げれば満点の星空が広がっている。さらにあたりは降り注ぐ月の光で、夜だというのに明るかった。
孤児院の敷地内にある庭はかなり広々としており、子供たちが遊べるよう様々な遊具が設置されているという。さすがにこんな時間ゆえ外で遊んでいる子供はいないが、一人ぽつんとベンチに座っている少女の姿が。彼女はターミナルデバイスで、周囲に様々な空中ディスプレイを表示させながらなにやら作業をしていた。
「よお、リネット、こんな遅くまでがんばってるのか」
「今忙しいから邪魔しないで」
話しかけると、リネットは話しかけてくるなと言いたげに冷たく告げてきた。
彼女はレーシスと同い年で、最近この孤児院に来た少女。口が悪く、どこか冷たい少女でいつも一人。遊ばず黙々とターミナルデバイスをいじっているという。
「ウデを上げるのはいいことだが、根を詰めすぎじゃないのか?」
「ふん、このクソみたいな世界を壊せるなら、なんだってしてみせるんだから」
リネットは手を止め、忌々しげに空を見上げ宣言する。
「そんなに今の世界が嫌いなのか?」
「弱者が踏みにじられるこんな世界、大っ嫌いよ! アタシの過去、知ってるでしょ?」
「ああ、俺も大概だが、リネットのはさらに拍車がかかってるもんな」
彼女の家族は、セフィロトの不変の世界によってめちゃくちゃにされたらしい。というのも今の世の中、上の者たちが富を増やし続けたことによって起こる貧富の差の拡大で、下の者は非常に生きずらくなっているのだ。金銭の問題はもちろん、不変の世界により一度枠組みに組み込まれたら上にはいけない社会体制。そういった様々な事情により、家庭が崩壊するというのはよくある話らしい。リネットの場合は、両親が今の社会にメンタルがやられ、毎日ケンカばかり。さらには人生に絶望し、彼女を残して自殺してしまったとか。ここまではレーシスも大体同じ過去。しかしリネットはそこから親戚にたらいまわしにされ、あげくの果てに完全に捨てられてしまった。そこからしばらく、一人だけで生きてきた壮絶な過去を持っていた。そんなリネットゆえ、どれほどこの世界を憎んでいるのか想像もつかなかった。
「だから放っておいて。アタシはあんたたちと慣れあってるヒマはない」
「ハハハ、そうかい」
拒絶されたレーシスだったが、笑いながらもリネットの隣に座る。
「って、人の話聞いてる! 邪魔だから、さっさとどっか行けっ言ってるの、バカ」
「そう言うなって。俺もこのクソみたいな世界は大っ嫌いなんだ。だからリネットについていってやるよ」
そして彼女の頭に手を乗せながら、万感の思いをこめて告げた。
「はあ? あんた正気?」
「おいおい、まさかこれから世界を回す歯車となって、奴隷のごとく生きていけっていうのかよ。誰がこんなクソみたいな世界のために、犠牲にならないといけないんだって話だ。それならリネットについて行って、世界を壊すために人生を使ったほうが何倍もマシだ、ハハハ」
大げさに肩をすくめながら、豪快に笑う。
(なによりこんなリネットを、放っておけるわけないしな)
レーシス自身、人生をめちゃくちゃにされたためこの世界を憎んでいる。その気持ちは確かだが、一番の理由はリネットのことが心配だからだった。実をいうと初めて会ったときから、なぜだか彼女に惹かれていたのだ。それは同情心なのか、恋心なのかわからない。ただどうしても放っておけなかったのである。
「フフ、あんたもアタシと同じで結構いかれてるのね」
さっきまでずっと険しい表情だったリネットだが、少しやわらかくなった気がする。どうやらちょっとだけ、心を開いてくれたみたいだ。
「そういうことだ。だから組もうぜ」
「いいわよ。ちょうどアタシの手足となって使える駒が、欲しかったところだし」
「ひでー、言いようだな」
「駒がイヤならいっぱい役に立ちなさい。そうしたらアタシのパートナーとして、使ってやらないこともない」
リネットはぷいっとそっぽを向きながら主張する。ほおを赤く染めながらだ。
「へいへい、せいぜいがんばらせてもらいますよ」
「――レーシス……」
それからリネットはまっすぐにレーシスを見つめる。
「うん?」
「――二人でこんな世界変えよう……」
手をレーシスの方へ差し出しながら、心からの願いを口にするリネット。
「ああ、そうだな。絶対に」
そんな彼女の手を取り、迷いなくうなずく。たとえこれからどんなことが起ころうと、この願いだけはかなえてみせると誓いながらだ。
そして二人で輝く星々を見上げ、世界を変えてみせると決心しあう。つかみあった手に、ギュっと力をこめて。
「いやいや、興味深い話をしてるね、キミたち」
だがそこへ見知らぬ男の声が割り込んできた。
「なによ」
リネットはパッと手を離し、気恥ずかしそうに男へ文句を言う。
「ハハハ、すまない。あまりに心踊る話だったから、いい雰囲気だったのについつい割り込んでしまったよ」
「別にそんなんじゃ……」
「ふっ、それでキミたち、先ほどの話、ワタシも一枚噛んでいいかな?」
そして男はレーシスたちに手を差し出し、不敵にほほえんできた。
「「え?」」
これがレーシスたちと、のちの狩猟兵団を作った男、アラン・ライザバレットの出会いであった。
「――う……、また懐かしい夢を見ちまったもんだぜ」
目を開けると、レーシスの借りているマンションの天井が見える。
どうやらソファーに座ったまま、寝ていたらしい。時刻を見ると現在23時であった。
「うん、誰だ? こんな時間に」
ふと着信が鳴ったので、とりあえず出ることに。
「やあ、レーシス。ワタシだ、アランだよ」
電話の相手は小さいころからよく知っている人物、アラン・ライザバレットである。
「実はキミに一つ、頼みがあってね」
そしてアランは執行機関のエージェントであるレーシスに、とある頼みを告げてくるのであった。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる