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3章1部 アルスタリアでの日常
美しき姉妹愛
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シンヤとトワは冒険者ギルド本部の建物へと来ていた。
依頼の紙が何枚も張ってある大きな掲示板。そして受付カウンターがあったり、テーブル席がいくつも設置されていたり。ゲームで見たことがあるような光景が現実に広がっている。そして中ではレティシアとサクリが、なにやら言い争っていた。
「よう、朝からどうしたんだ?」
「おはよう、レティシアさん、サクリちゃん」
「シンヤ、トワ、ちょうどいいところに来た! ちょっと聞いてよ!」
レティシアが手招きしてくる。
なのでトワと一緒に彼女たちの方へと。
「今、アタシ、邪神の眷属攻略のリーダーやることになったでしょ? だからフォルスティア教会とかに、これまでの成果などをまとめて報告しにいかないといけないのよね」
「うわー、それは大変だな」
「まあ、書類を作成するのも、向こうとの小難しいやりとりもサクリがやってくれるから、アタシはほとんどなにもしなくていいんだけどね」
「おいおい、サクリにめんどうごと、まかせっきりなのかよ」
「だってそういう頭を使うこと、ニガテだもの。でもサクリはアタシと違ってすごく頭がよくて、事務系の仕事も得意なまさに自慢の妹なんだから! そんなの頼るしかないでしょ!」
レティシアはサクリの両肩へ後ろから手を置き、自信満々に主張を。
「サクリはそれでいいのか?」
「いいんじゃない。姉さんはそっち系はあんまりだし、ムリにやらせるのはかわいそうだから。これも適材適所ってやつね」
「なんてできた妹なの! サクリ大好き!」
やれやれと肩をすくめるサクリへ、レティシアが抱きつく。
「もう、姉さん、調子いいんだから」
「だからいっそのことリーダーの件も!」
「それは却下」
どこかテレくさそうにするサクリであったが、レティシアのお願いをきっぱり切り捨てた。
「どういうことだ?」
「任せきりとはいえ、一応報告書に目を通したり、見解とか答えられるようにしとかないとダメでしょ。それがめんどうというか。でもいろいろやってくれてるサクリなら、そんな手間必要ないし。今思うと、リーダーはこの子でよかったと思うのよね。前のクリスタルガーゴイル戦の指揮とか、教会との連携も全部サクリがやってくれてたし」
「あたし責任とか負いたくないよ。それに姉さんみたいな人のほうが、リーダーは向いてる。みんなを引っ張っていったり、士気を上げるの得意でしょ。あたしと違ってコミュ力が高く、人付き合いにも長けてるしね。だからこれまで通り姉さんがリーダーで、あたしは参謀ポジについてるよ。それが一番うまくことを進められる」
「うーん、それもそっか。まあ、さすがにサクリの負担が多くなりすぎるし、アタシもがんばれるところでがんばっていこっかな」
説得力のある主張に、腕を組みながらやれやれとうなづくレティシア。
「美しき姉妹愛だな」
「だよねー」
お互いのことをよく見て気にかけている二人の姿に、ほほえましくなってくる。
「ふふっ、でしょー!」
「その目やめて、なんかはずかしいから」
うれしそうにするレティシアと、ぷいっとそっぽを向くサクリ。
「ふふっ、そういえば二人ともアルスタリアには少しは慣れた?」
「ははは、おかげさまでな。この街はほんといいところだよ。にぎやかでなんでもそろうし、メシもうまい。とても快適に過ごさせてもらってるよ。でもトワはまだまだにぎやかな街に、慣れそうにないけどな。相変わらず人通りの多さにびくびくしっぱなしで、誰かが手を引いてやらないと出歩けないし」
「――うぅ……、みんなにめいわくをかけてるのはわかるけど、こればっかりはちょっと……」
トワは申しわけなさそうに目をふせながら、肩を震わせだした。
「でもいつまでもこの調子ってわけにもいかないだろ? こうなったら一つ荒治療でもしてみるか。街中で急に一人にさせて、オレたちはもの陰から見守っておくってな」
「やめてよ!? そんなことされたらこわくてその場から一歩も動けず、最終的に泣いちゃうよ!?」
「いやいや小さな子供かよ!?」
「だって、だってー、そうはいってもこわいものはしかたないよー!?」
シンヤの上着をつかみ、半泣きでうったえてくるトワ。
なんだかかわいそうになってきたので、彼女の頭をなでてやることに。
「あー、よしよし、しないから安心しろ」
「絶対だよ!」
「ははは、――とはいえもうちょっとゆっくりアルスタリアの街を、ブラブラしたいな。ミルゼ教の儀式やそのあとの対応でバタバタしてて、まだ軽くしか見て回れてないからさ」
クリスタルガーゴイルの件で、一時的に活性化した魔物たちの対処や、不安に駆(か)られた人々の依頼が冒険者ギルドに殺到したのだ。そのため人手が足りなくなり、シンヤたちもリアやイオの力を借りつつ、しばらく依頼を片づけるため奔走していたという。
「シンヤたちも率先して依頼を片づけてくれて、ほんと助かった! おかげでまた少し余裕ができたし、しばらくゆっくりして大丈夫よ!」
「そうか。じゃあ、冒険者ギルドの方はみんなに任せて、ゆっくり過ごすか」
「シンヤ、なにしよっか?」
「そうだな」
「その間に旅に出る準備もしといてね!」
トワと予定を考えていると、レティシアがうながしてくる。
「お姉ちゃんたちもう行くんだ」
「邪神の眷属攻略も大切だけど、冒険者ならやっぱり冒険に出てなんぼだもの!」
「ははは、いよいよ待ちに待った冒険の始まりか」
「わー、楽しみだよ!」
期待に胸を膨らませるシンヤたち。
「もう行先とかみんなで決めてるの?」
「そこはとりあえず旅に慣れてる、レティシアに任せようと思ってるぞ」
「そう? じゃあ、いったん近場をあちこち見て回ってみましょうか。なにかあったら現地に急行する形でね!」
「ちなみにサクリ、今ミルゼ教側の動きってどうなってるんだ?」
「前の儀式みたいな大掛かりな動きは、今のところないみたい。信者の勧誘とか、あちこちで小規模ないざこざを起こしてるぐらい」
「おっ、それなら冒険を満喫してる余裕はありそうだな」
あれから次々に災禍の六大魔獣といった強敵を復活させていたらやばかったが、そこまで事態は深刻ではなさそうだ。あの復活のときのミルゼの消耗具合からみるに、そう短期間に儀式はできないのかもしれない。
「できれば平行して、調査の方もお願いね。あたしは引き続きアルスタリアにいるから、なにか収穫とかあったらギルドの通信機を使って報告して。それを報告書に書いて、フォルスティア教会側に送っとくから。こっちもなにかわかったら、ギルド経由で伝えてもらうよ」
「おう」
「頼んだからね、サクリ。そういえばシンヤ。イオとリアは?」
「前にレティシアに教えてもらった高台で、のんびりしてるはずだ。ゆっくりしていいなら、合流しにいくか」
「せっかくだしアタシも一緒に行こうかな。ついでになにか買っていって、向こうでちょっとしたピクニックするのもいいかも!」
「わー、やろう! やろう!」
レティシアの提案に、大喜びするトワ。
「じゃあ、みんなで行くとするか」
こうしてシンヤたちは冒険者ギルドをあとにして、イオとリアたちに合流することに。
依頼の紙が何枚も張ってある大きな掲示板。そして受付カウンターがあったり、テーブル席がいくつも設置されていたり。ゲームで見たことがあるような光景が現実に広がっている。そして中ではレティシアとサクリが、なにやら言い争っていた。
「よう、朝からどうしたんだ?」
「おはよう、レティシアさん、サクリちゃん」
「シンヤ、トワ、ちょうどいいところに来た! ちょっと聞いてよ!」
レティシアが手招きしてくる。
なのでトワと一緒に彼女たちの方へと。
「今、アタシ、邪神の眷属攻略のリーダーやることになったでしょ? だからフォルスティア教会とかに、これまでの成果などをまとめて報告しにいかないといけないのよね」
「うわー、それは大変だな」
「まあ、書類を作成するのも、向こうとの小難しいやりとりもサクリがやってくれるから、アタシはほとんどなにもしなくていいんだけどね」
「おいおい、サクリにめんどうごと、まかせっきりなのかよ」
「だってそういう頭を使うこと、ニガテだもの。でもサクリはアタシと違ってすごく頭がよくて、事務系の仕事も得意なまさに自慢の妹なんだから! そんなの頼るしかないでしょ!」
レティシアはサクリの両肩へ後ろから手を置き、自信満々に主張を。
「サクリはそれでいいのか?」
「いいんじゃない。姉さんはそっち系はあんまりだし、ムリにやらせるのはかわいそうだから。これも適材適所ってやつね」
「なんてできた妹なの! サクリ大好き!」
やれやれと肩をすくめるサクリへ、レティシアが抱きつく。
「もう、姉さん、調子いいんだから」
「だからいっそのことリーダーの件も!」
「それは却下」
どこかテレくさそうにするサクリであったが、レティシアのお願いをきっぱり切り捨てた。
「どういうことだ?」
「任せきりとはいえ、一応報告書に目を通したり、見解とか答えられるようにしとかないとダメでしょ。それがめんどうというか。でもいろいろやってくれてるサクリなら、そんな手間必要ないし。今思うと、リーダーはこの子でよかったと思うのよね。前のクリスタルガーゴイル戦の指揮とか、教会との連携も全部サクリがやってくれてたし」
「あたし責任とか負いたくないよ。それに姉さんみたいな人のほうが、リーダーは向いてる。みんなを引っ張っていったり、士気を上げるの得意でしょ。あたしと違ってコミュ力が高く、人付き合いにも長けてるしね。だからこれまで通り姉さんがリーダーで、あたしは参謀ポジについてるよ。それが一番うまくことを進められる」
「うーん、それもそっか。まあ、さすがにサクリの負担が多くなりすぎるし、アタシもがんばれるところでがんばっていこっかな」
説得力のある主張に、腕を組みながらやれやれとうなづくレティシア。
「美しき姉妹愛だな」
「だよねー」
お互いのことをよく見て気にかけている二人の姿に、ほほえましくなってくる。
「ふふっ、でしょー!」
「その目やめて、なんかはずかしいから」
うれしそうにするレティシアと、ぷいっとそっぽを向くサクリ。
「ふふっ、そういえば二人ともアルスタリアには少しは慣れた?」
「ははは、おかげさまでな。この街はほんといいところだよ。にぎやかでなんでもそろうし、メシもうまい。とても快適に過ごさせてもらってるよ。でもトワはまだまだにぎやかな街に、慣れそうにないけどな。相変わらず人通りの多さにびくびくしっぱなしで、誰かが手を引いてやらないと出歩けないし」
「――うぅ……、みんなにめいわくをかけてるのはわかるけど、こればっかりはちょっと……」
トワは申しわけなさそうに目をふせながら、肩を震わせだした。
「でもいつまでもこの調子ってわけにもいかないだろ? こうなったら一つ荒治療でもしてみるか。街中で急に一人にさせて、オレたちはもの陰から見守っておくってな」
「やめてよ!? そんなことされたらこわくてその場から一歩も動けず、最終的に泣いちゃうよ!?」
「いやいや小さな子供かよ!?」
「だって、だってー、そうはいってもこわいものはしかたないよー!?」
シンヤの上着をつかみ、半泣きでうったえてくるトワ。
なんだかかわいそうになってきたので、彼女の頭をなでてやることに。
「あー、よしよし、しないから安心しろ」
「絶対だよ!」
「ははは、――とはいえもうちょっとゆっくりアルスタリアの街を、ブラブラしたいな。ミルゼ教の儀式やそのあとの対応でバタバタしてて、まだ軽くしか見て回れてないからさ」
クリスタルガーゴイルの件で、一時的に活性化した魔物たちの対処や、不安に駆(か)られた人々の依頼が冒険者ギルドに殺到したのだ。そのため人手が足りなくなり、シンヤたちもリアやイオの力を借りつつ、しばらく依頼を片づけるため奔走していたという。
「シンヤたちも率先して依頼を片づけてくれて、ほんと助かった! おかげでまた少し余裕ができたし、しばらくゆっくりして大丈夫よ!」
「そうか。じゃあ、冒険者ギルドの方はみんなに任せて、ゆっくり過ごすか」
「シンヤ、なにしよっか?」
「そうだな」
「その間に旅に出る準備もしといてね!」
トワと予定を考えていると、レティシアがうながしてくる。
「お姉ちゃんたちもう行くんだ」
「邪神の眷属攻略も大切だけど、冒険者ならやっぱり冒険に出てなんぼだもの!」
「ははは、いよいよ待ちに待った冒険の始まりか」
「わー、楽しみだよ!」
期待に胸を膨らませるシンヤたち。
「もう行先とかみんなで決めてるの?」
「そこはとりあえず旅に慣れてる、レティシアに任せようと思ってるぞ」
「そう? じゃあ、いったん近場をあちこち見て回ってみましょうか。なにかあったら現地に急行する形でね!」
「ちなみにサクリ、今ミルゼ教側の動きってどうなってるんだ?」
「前の儀式みたいな大掛かりな動きは、今のところないみたい。信者の勧誘とか、あちこちで小規模ないざこざを起こしてるぐらい」
「おっ、それなら冒険を満喫してる余裕はありそうだな」
あれから次々に災禍の六大魔獣といった強敵を復活させていたらやばかったが、そこまで事態は深刻ではなさそうだ。あの復活のときのミルゼの消耗具合からみるに、そう短期間に儀式はできないのかもしれない。
「できれば平行して、調査の方もお願いね。あたしは引き続きアルスタリアにいるから、なにか収穫とかあったらギルドの通信機を使って報告して。それを報告書に書いて、フォルスティア教会側に送っとくから。こっちもなにかわかったら、ギルド経由で伝えてもらうよ」
「おう」
「頼んだからね、サクリ。そういえばシンヤ。イオとリアは?」
「前にレティシアに教えてもらった高台で、のんびりしてるはずだ。ゆっくりしていいなら、合流しにいくか」
「せっかくだしアタシも一緒に行こうかな。ついでになにか買っていって、向こうでちょっとしたピクニックするのもいいかも!」
「わー、やろう! やろう!」
レティシアの提案に、大喜びするトワ。
「じゃあ、みんなで行くとするか」
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