22 / 91
1章3部 勇者の初戦闘
シンヤの武器
しおりを挟む
時刻は昼過ぎ、シンヤとトワはリアの祖父から依頼の説明を聞き終え、教会の外へと出ていた。その依頼内容とは、このあと封印の森の奥地にある神殿の様子を見に行くリアの護衛。メンバーにはフローラも同行してくれるとのこと。
そして現在、出発の時間になるまで、街中の方で時間をつぶすことに。ちなみにリアとフローラは準備のため、別行動中という。
「やっと自由だー! あぁ、堂々と街中を歩けることが、こんなにもすばらしいだなんて!」
にぎわう街中に来たトワは、胸元近くで手をにぎりしめ感動のあまり打ち震える。
「ほら、シンヤも早く、早く!」
そして彼女はシンヤの方に手を振り、催促してきた。
「ははは、テンションがやけに高いな」
「だって目の前に広がるのは、ファンタジーモノでよく見るあこがれの街並みだよ! これまで我慢してた分、いっぱい満喫しないと!」
腕をブンブン振りながら、熱くかたるトワ。
「お嬢ちゃん、一つどうだい? おいしいよ!」
そんなはしゃぐ彼女を見て、果物を売っていたおばさんが声をかけてきた。
「――あ……、はい……、わぁ! 確かにおいしそう! えっと、一ついいですか?」
知らない人に声をかけられビクビクしていたトワであったが、おいしそうな果物の数々
に目を輝かせる。
(オレもあんな感じだったのかな。ははは、でもオレの場合ここで金がなくて、いきなり出鼻をくじかれたっけ)
そんな異世界ライフを満喫している彼女を見て、ほほえましい気持ちに。そして金がなかった時のことを思い出し、笑ってしまった。
「あれ?」
ふとトワがスカートのポケットに手をつっこみ、固まってしまう。
どうしたのかと不思議に思っていると。
「シンヤー!? お金がないよー!?」
トワは青ざめた顔でシンヤの方を振り向き、涙目でうったえてきた。
「って!? トワもかよ!?」
これには盛大にツッコミを入れるしかなかった。
「わぁ! これおいしい!」
ベンチに座り、リンゴに似た果実をさぞおいしそうに食べるトワ。
ちなみに商品に関しては、フローラにもらっていたお金で買ってあげたという。
「ははは、それはよかったな。でもまさかトワも女神さまから、お金をもらってなかったとは」
彼女の隣に座って、肩をすくめながら笑う。
「ほんとびっくりだよ。シンヤがいなかったら完全に一文無しで、冒険どころの話じゃなかった……。というかシンヤ、どうやってお金を稼いだの? 昨日転生してきたばっかって言ってたよね?」
「うーん、まあ、そこはいろいろがんばってだな、――ははは……」
ちょこんと首をかしげてくるトワに、笑ってごまかそうと。
フローラにもらっているのは、ヒモっぽくて恰好がつかない。なのでここはだまっておくことにしたのであった。
「あと金銭面もそうだけど、人脈の方もヤバいよね。そのおかげでフローラさんやリアちゃんが味方になってくれて、わたしが自由になれたわけだし。あれ? そう考えるともしかしてわたしの補佐役、すごく優秀なんじゃ……」
トワは両腕を組み、うんうんとうなずきながら感心しだす。そして畏怖の念がこもったまなざしを向けてきた。
「ははは、まあ、それほどでもあるかもな。ちなみにオレのスキルは予知という、女神さまから一目おかれたやつだぜ」
「しかもすごいスキル持ってたー!? あわわ!? 極光のスキルに、できる補佐役までついてくるこの私への優遇っぷり! 転生系でよくある、異世界で無双できるやつが始まっちゃってる感じかな! あぁ、私の時代が来てる……!」
両ほおに手を当て、うっとりするトワ。
「シンヤくん、ここにいたのね」
そうこうしていると別行動をしていたフローラが、声をかけてきた。
「フローラ? どうしたんだ?」
「はい、これ、頼まれてた武器よ」
「おっ、サンキュー」
フローラが手渡してくれた武器を受け取る。
それはさやに納まった二本のナイフ。封印の森の神殿に向かう道中、戦闘が起こる可能性が。なのでシンヤも戦えるよう、フローラに武器の調達を頼んでいたのだ。
「それがシンヤの武器?」
「とりあえずのやつな。ちょうど今、どういうバトルスタイルにするか迷ってるところなんだよ。ガチガチの近接武器にするか、弓とかの遠距離武器にするか」
ナイフに関してはウルフ戦のとき、案外使いやすかったから。小回りが利き、予知による回避からのカウンターが決めやすい。なのでメイン武器にしてもよかったが、せっかくなのでいろいろ迷っているところなのであった。
「それともここは思い切って魔法という選択肢もあるが、実際のところオレが使えるかどうかなんだよな。フローラ、そこのところどうなんだ?」
「そうね。魔法を使うには、この世界に存在する純粋なエネルギーであるマナが肝心なの。マナ自体は誰もが体内で生成できるんだけど、問題はそこから。無色のエネルギーに属性や形といった方向性を与えて、確固とした力に変える。この工程には生まれながらの素質とセンスが問われ、かなり難しいのよね」
フローラはほおに手を当てながら、くわしく説明してくれる。
「ちなみに私は風と氷の魔法が得意よ。これは人によって得手不得手が全然違って、基本相性があってないと生成できないの」
「いろいろややこしそうだから、魔法はいったんスルーで……。となると、うーん、でもどうせなら自分の好きな武器で戦いたいよな。フローラ、たとえばなんだけど、こういうコンパクトな形で、引き金一つで遠距離攻撃できる武器とかないよな」
銃の情報をジェスチャーしながらたずねる。
さすがにこの世界の技術レベルではまだなさそうだが、ダメもとで聞いてみた。
「魔動銃のことかしら?」
「銃!? マジであるのか!」
まさかのありそうな気配に、フローラの両肩をつかむ。
「――ええ……、ユーリアナ王国の近くに魔法の文化が発達した大国があって、そこで生み出されたものらしいわね。魔法を弾とし、それを打ち出すみたいな」
そんなシンヤの食いつきように押されつつも、教えてくれるフローラ。
「おぉ! なんかそれっぽい! フローラ! オレのメイン武器、その魔道銃ってやつにしたいんだが!」
「でもかなり貴重で高価なものらしく、手に入れるのは難しいかもしれないわね」
「な、なんだって!? くっ、だがここであきらめるわけには……。フローラ、なんとかならないか?」
手に入れるコネもそうだが、今のシンヤに肝心の資金を用意できるのか。このままでは手に入れられるのがいつになることやら。さすがに待ちきれないため、フローラに聞いてみることに。
「そうね、王都に戻れば調達してあげられるかもしれないわ」
「ほんとか! 頼む! どうしてもほしいんだ! この通り!」
バッと土下座して、必死に頼み込む。
さすがにそんな高価なモノをねだるのは、どうかと思う。ただでさえお金をもらってヒモみたいになっているのに。しかしどうしても欲しいため、もはやなりふりかまっていられなかったのだ。
「ちょっと、シンヤくん!? 頭を上げて!?」
シンヤのまさかのアクションに、うろたえるフローラ。
「シンヤ、必死過ぎない? 少し引くレベルなんだけど」
トワもトワであきれたまなざしを、シンヤに向けてくる。
「なんとでも言え! こっちは銃をぶっ放せる夢の時間がかかってるんだ! そのためならプライドなんてしったことか! 足だって喜んでなめさせてもらう所存だぜ!」
fpsゲームが大好きだったシンヤゆえ、銃には尋常でないあこがれがあるのだ。もしそんな銃でこの異世界を駆けめぐれるなら、もはやほかになにもいらないほど。ゆえにそのためなら、なんだってしてみせる気であった。
「そこまでしなくていいから!? わかったわ。シンヤくんがそんなにもほしいなら、なんとかしてあげる」
フローラはやれやれとほほえみながらも、引き受けてくれた。
「フローラさま、マジ女神! もう一生ついていきます!」
「もう、大げさなんだから……」
シンヤの熱烈な崇めっぷりに、フローラは目をふせテレだす。
「フローラさん、だめだよ! 甘やかしちゃ!」
するとトワがシンヤたちの間に割り込み、止めに入ってきた。
せっかくうまくいっていたのに、まさかの邪魔を。これには抗議の視線を送るしかない。
「おい、トワ、お前!?」
「シンヤもフローラさんの優しさに付け込んで! もしかして持ってたあのお金も……」
トワはシンヤにビシッと指を突き付けて文句を。そして険しいまなざしを向け、いぶかしんできた。
「ギクッ!?」
「まあまあ、トワちゃん、私が好きでやってることだから」
「それならせめてなにか要求しないと! そこまでしてあげるんだったら、どんな無理難題を押し付けても許されるよ!」
「確かにトワの言い分も一理あるな。フローラ、そういうことだ。銃のためなら下僕にだってなってやるぜ!」
立ち上がり胸板をトンっとたたきながら、宣言する。
「さすがにそこまではわるいから……、うーん、どうしよう……」
ほおに手を当て、頭を悩ませるフローラ。
「してほしいこととか、なんでもいいぞ」
「な、なんでも? それじゃあ! でもこれは私の趣向に走りすぎてるような!?」
フローラはなにか思いついたのか、ぱぁぁと表情を明るくする。だがすぐさま恥ずかしそうに目をぎゅっと閉じ、思いとどまってしまった。
「――やっぱり、考えておくわね……」
「今思いついたのはいいのか?」
「――え、ええ……、さてと! 要件も済んだし、もう少し準備の方を進めてくるわね。また、あとでね、二人とも」
そしてなにやら逃げるように去っていく、フローラなのであった。
そして現在、出発の時間になるまで、街中の方で時間をつぶすことに。ちなみにリアとフローラは準備のため、別行動中という。
「やっと自由だー! あぁ、堂々と街中を歩けることが、こんなにもすばらしいだなんて!」
にぎわう街中に来たトワは、胸元近くで手をにぎりしめ感動のあまり打ち震える。
「ほら、シンヤも早く、早く!」
そして彼女はシンヤの方に手を振り、催促してきた。
「ははは、テンションがやけに高いな」
「だって目の前に広がるのは、ファンタジーモノでよく見るあこがれの街並みだよ! これまで我慢してた分、いっぱい満喫しないと!」
腕をブンブン振りながら、熱くかたるトワ。
「お嬢ちゃん、一つどうだい? おいしいよ!」
そんなはしゃぐ彼女を見て、果物を売っていたおばさんが声をかけてきた。
「――あ……、はい……、わぁ! 確かにおいしそう! えっと、一ついいですか?」
知らない人に声をかけられビクビクしていたトワであったが、おいしそうな果物の数々
に目を輝かせる。
(オレもあんな感じだったのかな。ははは、でもオレの場合ここで金がなくて、いきなり出鼻をくじかれたっけ)
そんな異世界ライフを満喫している彼女を見て、ほほえましい気持ちに。そして金がなかった時のことを思い出し、笑ってしまった。
「あれ?」
ふとトワがスカートのポケットに手をつっこみ、固まってしまう。
どうしたのかと不思議に思っていると。
「シンヤー!? お金がないよー!?」
トワは青ざめた顔でシンヤの方を振り向き、涙目でうったえてきた。
「って!? トワもかよ!?」
これには盛大にツッコミを入れるしかなかった。
「わぁ! これおいしい!」
ベンチに座り、リンゴに似た果実をさぞおいしそうに食べるトワ。
ちなみに商品に関しては、フローラにもらっていたお金で買ってあげたという。
「ははは、それはよかったな。でもまさかトワも女神さまから、お金をもらってなかったとは」
彼女の隣に座って、肩をすくめながら笑う。
「ほんとびっくりだよ。シンヤがいなかったら完全に一文無しで、冒険どころの話じゃなかった……。というかシンヤ、どうやってお金を稼いだの? 昨日転生してきたばっかって言ってたよね?」
「うーん、まあ、そこはいろいろがんばってだな、――ははは……」
ちょこんと首をかしげてくるトワに、笑ってごまかそうと。
フローラにもらっているのは、ヒモっぽくて恰好がつかない。なのでここはだまっておくことにしたのであった。
「あと金銭面もそうだけど、人脈の方もヤバいよね。そのおかげでフローラさんやリアちゃんが味方になってくれて、わたしが自由になれたわけだし。あれ? そう考えるともしかしてわたしの補佐役、すごく優秀なんじゃ……」
トワは両腕を組み、うんうんとうなずきながら感心しだす。そして畏怖の念がこもったまなざしを向けてきた。
「ははは、まあ、それほどでもあるかもな。ちなみにオレのスキルは予知という、女神さまから一目おかれたやつだぜ」
「しかもすごいスキル持ってたー!? あわわ!? 極光のスキルに、できる補佐役までついてくるこの私への優遇っぷり! 転生系でよくある、異世界で無双できるやつが始まっちゃってる感じかな! あぁ、私の時代が来てる……!」
両ほおに手を当て、うっとりするトワ。
「シンヤくん、ここにいたのね」
そうこうしていると別行動をしていたフローラが、声をかけてきた。
「フローラ? どうしたんだ?」
「はい、これ、頼まれてた武器よ」
「おっ、サンキュー」
フローラが手渡してくれた武器を受け取る。
それはさやに納まった二本のナイフ。封印の森の神殿に向かう道中、戦闘が起こる可能性が。なのでシンヤも戦えるよう、フローラに武器の調達を頼んでいたのだ。
「それがシンヤの武器?」
「とりあえずのやつな。ちょうど今、どういうバトルスタイルにするか迷ってるところなんだよ。ガチガチの近接武器にするか、弓とかの遠距離武器にするか」
ナイフに関してはウルフ戦のとき、案外使いやすかったから。小回りが利き、予知による回避からのカウンターが決めやすい。なのでメイン武器にしてもよかったが、せっかくなのでいろいろ迷っているところなのであった。
「それともここは思い切って魔法という選択肢もあるが、実際のところオレが使えるかどうかなんだよな。フローラ、そこのところどうなんだ?」
「そうね。魔法を使うには、この世界に存在する純粋なエネルギーであるマナが肝心なの。マナ自体は誰もが体内で生成できるんだけど、問題はそこから。無色のエネルギーに属性や形といった方向性を与えて、確固とした力に変える。この工程には生まれながらの素質とセンスが問われ、かなり難しいのよね」
フローラはほおに手を当てながら、くわしく説明してくれる。
「ちなみに私は風と氷の魔法が得意よ。これは人によって得手不得手が全然違って、基本相性があってないと生成できないの」
「いろいろややこしそうだから、魔法はいったんスルーで……。となると、うーん、でもどうせなら自分の好きな武器で戦いたいよな。フローラ、たとえばなんだけど、こういうコンパクトな形で、引き金一つで遠距離攻撃できる武器とかないよな」
銃の情報をジェスチャーしながらたずねる。
さすがにこの世界の技術レベルではまだなさそうだが、ダメもとで聞いてみた。
「魔動銃のことかしら?」
「銃!? マジであるのか!」
まさかのありそうな気配に、フローラの両肩をつかむ。
「――ええ……、ユーリアナ王国の近くに魔法の文化が発達した大国があって、そこで生み出されたものらしいわね。魔法を弾とし、それを打ち出すみたいな」
そんなシンヤの食いつきように押されつつも、教えてくれるフローラ。
「おぉ! なんかそれっぽい! フローラ! オレのメイン武器、その魔道銃ってやつにしたいんだが!」
「でもかなり貴重で高価なものらしく、手に入れるのは難しいかもしれないわね」
「な、なんだって!? くっ、だがここであきらめるわけには……。フローラ、なんとかならないか?」
手に入れるコネもそうだが、今のシンヤに肝心の資金を用意できるのか。このままでは手に入れられるのがいつになることやら。さすがに待ちきれないため、フローラに聞いてみることに。
「そうね、王都に戻れば調達してあげられるかもしれないわ」
「ほんとか! 頼む! どうしてもほしいんだ! この通り!」
バッと土下座して、必死に頼み込む。
さすがにそんな高価なモノをねだるのは、どうかと思う。ただでさえお金をもらってヒモみたいになっているのに。しかしどうしても欲しいため、もはやなりふりかまっていられなかったのだ。
「ちょっと、シンヤくん!? 頭を上げて!?」
シンヤのまさかのアクションに、うろたえるフローラ。
「シンヤ、必死過ぎない? 少し引くレベルなんだけど」
トワもトワであきれたまなざしを、シンヤに向けてくる。
「なんとでも言え! こっちは銃をぶっ放せる夢の時間がかかってるんだ! そのためならプライドなんてしったことか! 足だって喜んでなめさせてもらう所存だぜ!」
fpsゲームが大好きだったシンヤゆえ、銃には尋常でないあこがれがあるのだ。もしそんな銃でこの異世界を駆けめぐれるなら、もはやほかになにもいらないほど。ゆえにそのためなら、なんだってしてみせる気であった。
「そこまでしなくていいから!? わかったわ。シンヤくんがそんなにもほしいなら、なんとかしてあげる」
フローラはやれやれとほほえみながらも、引き受けてくれた。
「フローラさま、マジ女神! もう一生ついていきます!」
「もう、大げさなんだから……」
シンヤの熱烈な崇めっぷりに、フローラは目をふせテレだす。
「フローラさん、だめだよ! 甘やかしちゃ!」
するとトワがシンヤたちの間に割り込み、止めに入ってきた。
せっかくうまくいっていたのに、まさかの邪魔を。これには抗議の視線を送るしかない。
「おい、トワ、お前!?」
「シンヤもフローラさんの優しさに付け込んで! もしかして持ってたあのお金も……」
トワはシンヤにビシッと指を突き付けて文句を。そして険しいまなざしを向け、いぶかしんできた。
「ギクッ!?」
「まあまあ、トワちゃん、私が好きでやってることだから」
「それならせめてなにか要求しないと! そこまでしてあげるんだったら、どんな無理難題を押し付けても許されるよ!」
「確かにトワの言い分も一理あるな。フローラ、そういうことだ。銃のためなら下僕にだってなってやるぜ!」
立ち上がり胸板をトンっとたたきながら、宣言する。
「さすがにそこまではわるいから……、うーん、どうしよう……」
ほおに手を当て、頭を悩ませるフローラ。
「してほしいこととか、なんでもいいぞ」
「な、なんでも? それじゃあ! でもこれは私の趣向に走りすぎてるような!?」
フローラはなにか思いついたのか、ぱぁぁと表情を明るくする。だがすぐさま恥ずかしそうに目をぎゅっと閉じ、思いとどまってしまった。
「――やっぱり、考えておくわね……」
「今思いついたのはいいのか?」
「――え、ええ……、さてと! 要件も済んだし、もう少し準備の方を進めてくるわね。また、あとでね、二人とも」
そしてなにやら逃げるように去っていく、フローラなのであった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
16
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる