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第8話 天使たちのため息。
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悪魔が潜んでいると思われる場所にやってきた、天使ミカエルとリィン。
見習い天使であるリィンですら感じ取れるほど、そのフロア一帯がクロの気配で包まれていた。
どうやらとある広告企業が借りているフロアだったみたいだが、スマイル&ハッピーメイカーという会社名に反して、社員はみな殺気立った表情だ。
なにしろ男も女も関係なく、理性を失ったかのように誰かを罵っているのだ。
デスクの下で震えていたり、窓辺でブツブツと何かを呟いている者も居る。
「な、なんなんでしょう。これが悪魔の仕業なんですか……?」
「これはちょっと異常だね。日本のこういった会社というのは総じてストレスに曝され、黒に染まりやすい傾向はあるんだけど……コレは最早仕事をする場としての体裁が崩壊しているよ。むしろなぜここまでの状況になっても出勤しているのかが不思議だ……」
この会社はいったい、何を仕事にしているのかも分からない。
偉そうな顔をした上司は、重要な書類に不備があったと部下を叱る。
その部下は、その書類を持ってきたさらに下の部下を叱る。
それがまるで川を下るように続き、一番下の者が書類を訂正して最初の上司のデスクに戻す。そして同じことが延々と、いつまでも繰り返されているのだ。
一見すると普通の事務仕事のようだが、天使である彼らにはこれにいったい何の意味があるのかが分からない。
なんの生産性も無い。それとも怒ることが仕事なのだろうか?
「いや、これが悪魔が考えたクロの生産サイクルなのか……?」
ひたすらにこのフロアに人間を集めさせ、お互いがお互いに負の感情を高めさせる。
本人たちは必死に労働をしているのに、外からはロクな利益を与えられないので、どんどんクロが濃縮されて行く。
極限まで濃縮されたクロはそれはそれは悪魔にとっての御馳走になるだろう。
天使におけるシロだって、自身の絶大なパワーアップに繋がるのだから。
「そんな……じゃあこの人たちは……?」
「恐らくクロを生み出すテイの良い歯車だろうね。それも自分から動いて生み出してくれる、悪魔的魅力を持った自動生成器。ははは、最近の悪魔も中々やるじゃん」
「ちょっと、ミカ!!」
こんな状況であるのに、心配するよりも楽しんている天使ミカエル。
天使失格とも揶揄されたリィンの方がよっぽど天使らしい。
途中で人が倒れたりもしているが、誰も気にした様子も無い。
それどころかそれを嘲笑したり、新たな人員をどうするかを話し合っていたりもする。
このままでは、死人が出始めるのも時間の問題だ。
しかしそれは天使にとっては非常に不都合だ。
なぜなら憎悪に染まった人間が死ぬとき、爆弾のように濃いクロを放出するのだから。
「なら一刻も早く原因の悪魔を見つけ出さないと……!」
「そうだね。まずは適当な人間から情報を引き出してみようか」
ミカエルはそう言うと、一番手近にいたパンツルックのスーツを着た女性に声を掛ける。
「ねぇ、キミ……」
「なんでなんでなんで」
「ちょ、ちょっと大丈夫?」
「ノルマのるまノルマのるま達成たっせい達成たっせい」
「おいっ!?」
「ごめんなさい申し訳ありません許してユルシテユルシテ」
ミカエルの言葉を理解しているのかしていないのか。
狂ったようにブツブツと繰り返す。
よく見たらこの女性は髪はボサボサでスーツはヨレヨレ、涎が垂れてボタボタとデスクに溜まっている。
目は隈だらけだし、もう何日も風呂に入っていないのか饐えた匂いがプンと漂ってくる。
とても年頃の女性がしていい状態とは思えない。
――すでにこの女性は壊れてしまっている。
こうなったら無理矢理に病院へ連れて行くか、隔離しなければマトモに話せるようにはならないだろう。
しかし、天使ミカエルには彼にしかない能力がある。
「仕方ない。さっそく使うか……『売り言葉に買い言葉』。ねぇ、キミはどうしてこんなことになったの?」
ミカエルは右手を髪を掻き毟っている女性の頭に掲げ、能力を発動。
シロい粒子の雲に囲まれ、サイクロンのように高速回転したのち、パアッと輝いた。
そして目が虚ろになった彼女は徐に口を開き始めた。
「……会社ノ守秘義務ニ守ラレテイマス。ノデ、ヒャク万円ニ、ナリマス」
「はぁ? なにそれ? そんなに対価が高いなんてこと、今まで無かったんだけど?」
前回、イジメの言質を得るために使用した時の対価は1万円だったはず。
ミカエルが尋ねたのがアヤフヤな質問だったからとはいえ、百万円というのは幾らなんでもボッタクリな値段だ。
「うーん、もうちょっと質問の範囲を狭めるか。この場にいる人の中で一番嫌いなのは誰かな? ……これならイケるはず」
恐らく、悪魔は役職者か何かの責任者に取り憑いてそこからこの会社を乗っ取っただろう。
そうすれば上からプレッシャーを掛けていくことで、このガチガチに人を縛り付ける悪魔のサイクルが作りやすいはず。
そして大体一番嫌われている役職者が最もクロも集まるので、悪魔が乗っ取っている可能性が高い。
「……ニジュウ万円デス」
「それでも高いなぁ。仕方ない。あんまり時間を掛けるわけにもいかないし」
「20万……それだけあればケーキ食べ放題に何回行けるんだろう……」
諦めたように肩掛け鞄からゴソゴソとお金を取り出そうとするミカエルと、お金をスイーツ換算し始めるリィン。
訥々と話し始めた女性会社員を前に、明日から行われるであろう更なる節約生活に2人は肩を落として同時に深い溜め息を吐いた。
見習い天使であるリィンですら感じ取れるほど、そのフロア一帯がクロの気配で包まれていた。
どうやらとある広告企業が借りているフロアだったみたいだが、スマイル&ハッピーメイカーという会社名に反して、社員はみな殺気立った表情だ。
なにしろ男も女も関係なく、理性を失ったかのように誰かを罵っているのだ。
デスクの下で震えていたり、窓辺でブツブツと何かを呟いている者も居る。
「な、なんなんでしょう。これが悪魔の仕業なんですか……?」
「これはちょっと異常だね。日本のこういった会社というのは総じてストレスに曝され、黒に染まりやすい傾向はあるんだけど……コレは最早仕事をする場としての体裁が崩壊しているよ。むしろなぜここまでの状況になっても出勤しているのかが不思議だ……」
この会社はいったい、何を仕事にしているのかも分からない。
偉そうな顔をした上司は、重要な書類に不備があったと部下を叱る。
その部下は、その書類を持ってきたさらに下の部下を叱る。
それがまるで川を下るように続き、一番下の者が書類を訂正して最初の上司のデスクに戻す。そして同じことが延々と、いつまでも繰り返されているのだ。
一見すると普通の事務仕事のようだが、天使である彼らにはこれにいったい何の意味があるのかが分からない。
なんの生産性も無い。それとも怒ることが仕事なのだろうか?
「いや、これが悪魔が考えたクロの生産サイクルなのか……?」
ひたすらにこのフロアに人間を集めさせ、お互いがお互いに負の感情を高めさせる。
本人たちは必死に労働をしているのに、外からはロクな利益を与えられないので、どんどんクロが濃縮されて行く。
極限まで濃縮されたクロはそれはそれは悪魔にとっての御馳走になるだろう。
天使におけるシロだって、自身の絶大なパワーアップに繋がるのだから。
「そんな……じゃあこの人たちは……?」
「恐らくクロを生み出すテイの良い歯車だろうね。それも自分から動いて生み出してくれる、悪魔的魅力を持った自動生成器。ははは、最近の悪魔も中々やるじゃん」
「ちょっと、ミカ!!」
こんな状況であるのに、心配するよりも楽しんている天使ミカエル。
天使失格とも揶揄されたリィンの方がよっぽど天使らしい。
途中で人が倒れたりもしているが、誰も気にした様子も無い。
それどころかそれを嘲笑したり、新たな人員をどうするかを話し合っていたりもする。
このままでは、死人が出始めるのも時間の問題だ。
しかしそれは天使にとっては非常に不都合だ。
なぜなら憎悪に染まった人間が死ぬとき、爆弾のように濃いクロを放出するのだから。
「なら一刻も早く原因の悪魔を見つけ出さないと……!」
「そうだね。まずは適当な人間から情報を引き出してみようか」
ミカエルはそう言うと、一番手近にいたパンツルックのスーツを着た女性に声を掛ける。
「ねぇ、キミ……」
「なんでなんでなんで」
「ちょ、ちょっと大丈夫?」
「ノルマのるまノルマのるま達成たっせい達成たっせい」
「おいっ!?」
「ごめんなさい申し訳ありません許してユルシテユルシテ」
ミカエルの言葉を理解しているのかしていないのか。
狂ったようにブツブツと繰り返す。
よく見たらこの女性は髪はボサボサでスーツはヨレヨレ、涎が垂れてボタボタとデスクに溜まっている。
目は隈だらけだし、もう何日も風呂に入っていないのか饐えた匂いがプンと漂ってくる。
とても年頃の女性がしていい状態とは思えない。
――すでにこの女性は壊れてしまっている。
こうなったら無理矢理に病院へ連れて行くか、隔離しなければマトモに話せるようにはならないだろう。
しかし、天使ミカエルには彼にしかない能力がある。
「仕方ない。さっそく使うか……『売り言葉に買い言葉』。ねぇ、キミはどうしてこんなことになったの?」
ミカエルは右手を髪を掻き毟っている女性の頭に掲げ、能力を発動。
シロい粒子の雲に囲まれ、サイクロンのように高速回転したのち、パアッと輝いた。
そして目が虚ろになった彼女は徐に口を開き始めた。
「……会社ノ守秘義務ニ守ラレテイマス。ノデ、ヒャク万円ニ、ナリマス」
「はぁ? なにそれ? そんなに対価が高いなんてこと、今まで無かったんだけど?」
前回、イジメの言質を得るために使用した時の対価は1万円だったはず。
ミカエルが尋ねたのがアヤフヤな質問だったからとはいえ、百万円というのは幾らなんでもボッタクリな値段だ。
「うーん、もうちょっと質問の範囲を狭めるか。この場にいる人の中で一番嫌いなのは誰かな? ……これならイケるはず」
恐らく、悪魔は役職者か何かの責任者に取り憑いてそこからこの会社を乗っ取っただろう。
そうすれば上からプレッシャーを掛けていくことで、このガチガチに人を縛り付ける悪魔のサイクルが作りやすいはず。
そして大体一番嫌われている役職者が最もクロも集まるので、悪魔が乗っ取っている可能性が高い。
「……ニジュウ万円デス」
「それでも高いなぁ。仕方ない。あんまり時間を掛けるわけにもいかないし」
「20万……それだけあればケーキ食べ放題に何回行けるんだろう……」
諦めたように肩掛け鞄からゴソゴソとお金を取り出そうとするミカエルと、お金をスイーツ換算し始めるリィン。
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