サクラメント
私は内縁の夫、ユウトとの二人暮らしをしている。
病気の影響で私は子どもを産めないけれど、彼はそんな私を愛してくれていた。
そんなある日、彼は――
表紙イラスト/ノーコピライトガール様より
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その空模様は、知られていて知られていない。誰も知らないかつての木とは違っていて、そうである。
その切り取った短い出来事には、伝えきれないモノ。拾いきれないのにも関わらず、一時(ひととき)のモノになるそれは、空のように変化するのだろう。
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こちらは、言わば別作の《想いの樹木(Leaf Memories 〜想いの樹木〜)》の原材のようなものです。
別のアプリで、台本として活躍している物語をここでも輝かせたいという、自分の子供のような存在の作品達を投稿するものです。
何故、この短い台本達を〖空〗と名付けたかというのは、この短い物語たちはすぐに変わってしまう空のように、「一時の物」という読み手の中ではその物語はすぐに消えてしまう様な存在です。
ですが、空というものは忘れられる存在なのにも関わらず、忘れられない存在にもなり得ます。
また、写真のようにその空を切り取るということも出来ます。
難しく書きましたが、簡単に言うと《同じ空はこれからも無い。人の気持ちや想いのように、出来事が生まれて消えて忘れてしまう。
そんな出来事をカメラのように切り取ったモノがこの台本。》
全然難しいままですみません!
でも、私の作る台本は「忘れられる」「忘れられない」「日常的にそこにある」そんな作品です。
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いいお話でした!文芸作品として、よくまとまっていたと思います。
表題のサクラメントに深い意味はないのかもしれませんが、思わずググってみました。
『サクラメント=キリスト教において神の見えない恩寵を具体的に見える形で表すことである。それはキリスト教における様々な儀式の形で表されている(Wikipediaより)』
短い中での喜怒哀楽や、男女の深い感情をよく表していたと思います。
最後の「ユウトの遺言」の場面もお上手でした!
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