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最終話 後日談
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数か月後。
私たちは日当たりの良い一軒家で、ハーブと焼き菓子のお店をスタートさせた。
新しく買い足した商品棚の上には、ハーブ園で育てた乾燥薬草があり、窓際に置かれたレモングラスの鉢植えからは爽やかな香りが漂っている。
「いらっしゃいませ! あ、サシャ!」
「やぁ、相変わらず笑顔が眩しいね。クロードにさっき会ったけど、機嫌が良さそうだったよ」
「えへへ。今度はパパになるんだって、張り切ってるみたいです!」
楽しそうに接客をする私に、旦那様も大満足。
私も今がとっても幸せだ。
そしてサシャは、当店と取引きする大事なお得意様となった。やがて彼女は、ウチのお客さんと運命の出会いを果たすのだけれど……それはまた、別のお話。
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私たちは日当たりの良い一軒家で、ハーブと焼き菓子のお店をスタートさせた。
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「やぁ、相変わらず笑顔が眩しいね。クロードにさっき会ったけど、機嫌が良さそうだったよ」
「えへへ。今度はパパになるんだって、張り切ってるみたいです!」
楽しそうに接客をする私に、旦那様も大満足。
私も今がとっても幸せだ。
そしてサシャは、当店と取引きする大事なお得意様となった。やがて彼女は、ウチのお客さんと運命の出会いを果たすのだけれど……それはまた、別のお話。
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