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中編 陥れられた元貴族令嬢
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「ひ、ひとりいる……!!」
立ち昇った煙が表しているのは、数字のイチだ。つまり、この会場の中に私を好いている人が一人いるという事だ。
「ふ、ふふっ。うふふふっ!! ほぉら、良く見なさいよジョセフ。まだまだ私も捨てたもんじゃないってことね!」
自分でも予想しなかった結果に、胸から湧きあがる喜びを隠せない。行き遅れ女だと馬鹿にされていても、ちゃんと見てくれている人がこの世にいただなんて。恋愛のアプローチなんてされたことがないから、そんな男性がいたなんて気付きもしなかったわ。
うふふ。そんな恥ずかしがり屋さんは、どこのどちら様なのかしら?
素敵な男性像を脳裏に思い描いていると、今度はジョセフが眉間に皺を寄せて難しい顔になっている。私が出した魔法の結果に、何やら不満があるらしい。
「ちょっと、どうしたのよジョセフ? 悔しいからって黙ることないじゃない」
「いや、ちょっと自分でも何かおかしいなと思って……」
「なによ、私にも好かれている人がいたことに不満があるってわけ? 良いわよ、別に。せいぜい貴方は、その魔法で二十人の女たちを探していればいいじゃない」
「あっ、ちょっとどこへ行くんだよ!?」
これ以上この朴念仁を相手にしていたら、いつまで経っても私は幸せになんかなれないわ。
私はその場から離れ、魔法が指し示していた方向へと歩き出した。
◆
「さぁて、いったい誰が私を好きなのかしら?」
パーティ会場は広く、ダンスホールでは恋人同士と思われる男女が楽しそうにステップを踏んでいる。
「みんな幸せそうな顔をしちゃって……ううっ、羨ましい」
私もあんな風に華やかな舞台で踊ってみたかったわ。もっとも、あの鈍くさいジョセフがダンスを踊れるとは思えないけれど。
「ふぅ。いやね、せっかくのパーティなんだから、楽しまなきゃ損だわ」
ダンスホールを背にした私は、食事スペースへお酒を取りに行くことにする。こうなったらとことん飲んでやろうじゃないの。
そんなやさぐれた私に、一人の恰幅の良い男性が近付いてきた。
「おお、アイリーン君。今日は一段と美しいな」
「あら、副所長。ごきげんよう……副所長も……相変わらず胸元の勲章が輝かしいですね」
「はっはっは、まぁな! っと、なにもグラスを持っていないじゃないか? ほら、飲むといい」
「あ、ありがとうございます……」
彼は魔導研究所の副所長であるブライアンさんだ。所長のような平民からの叩き上げとは違って、彼は貴族だ。侯爵家の権威を利用することで、その座に収まっている。
赤ワインの入ったグラスを私に手渡すと、大きなお腹を揺らしながら機嫌が良さそうに笑いかけてきた。
思っても無いことを――と思うけれど、これが貴族なのだ。本音を隠し、虚飾の言葉で腹を探り合う。そんなやり取りが嫌で、貴族籍から抜けたというのに……。
少しうんざりしながらも、視線を気取られないように副所長の姿を観察する。
ジョセフと違って、彼の着ている服装は高級な生地で仕立てたものだと分かる。
そして胸元には勲章のバッジが何個も付けられている。このバッジは魔導師としての功績を示すもので、栄誉なことではあるのだけれど……なんていうか、ちょっと過剰なのよね。
百年に一度の天才魔導師と謳われている所長ですら、ここまで大げさにひけらかさないのに。
とはいえ、そうしたくなる気持ちも理解できる。ブライアンさんは所長の座を虎視眈々と狙っているというから、こういった社交場は自身をアピールする絶好の機会なのでしょうね。
「どうしたんだね? 君ほどの可憐な花が、こんな会場の隅っこで独り寂しく咲いているだなんて。まさか、ダンスのパートナーがいないのか?」
「え、えぇ。残念ながら……」
「ふむ、我が研究所の男共は見る目がない者ばかりだな」
「は、はは……」
上司として一応は敬っているけれど……私、この人がちょっと苦手だ。
言うことが一々キザったらしいというか、言葉の節々に人を見下しているのが垣間見えてしまう。平民の署長や研究員の愚痴をいつも大声で話しているし。
「おぉ、そうだ。今から私と少し付き合ってくれないかね? 優秀な君に、今後の仕事のことで話したいことがある」
「……え? どこに行くんですか!?」
「ここはマズい。他の人には聞かせられない用件でね」
空いていた左手を取られ、そのままブライアンさんと一緒に会場を出た。仕事の話なら……仕方ないわよね。
視界の端に見えたジョセフは誰かと会話しているようだった。だけど副所長は強引に私の手を引っ張るので、声も掛けられない。
小さく溜め息を吐きつつ、大人しくついていくことにする。
目的地は会場のある建物内のようだ。人気の少ない廊下を幾つか抜けていく。
そうして連れてこられたのは、粗末なベッドしかない、ただの空き部屋だった。
「さて……あとは二人きりでパーティを楽しもうか」
「はい? いったい何を言って……キャア!? ちょっと、やめてください!!」
ブライアンさんは唐突に私の肩を両手で掴んだ。密着したせいで、酒臭い息が私の顔にむわりとかかる。
払いのけようとしても、ひ弱な女の魔導師である私では敵わない。そのままベッドの上に押し倒されてしまった。
「副所長っ、もしかして酔っ払っているんですか。これ以上は冗談じゃ済みませんよ!?」
「あん? なんだ、まだ気が付いていないのか?」
「――まさか、既成事実を作って私を手籠めにする気ですか!?」
必死に逃げようとしても、太った巨躯で押さえ込まれたせいで身動きが取れない。
その様子を見たブライアンさんはニタリと笑みを浮かべた。あまり醜悪さに、全身の肌が一斉に粟立った。
「こんなことをして、タダで済むとでも思っているんですか!?」
「んん? 私を脅すつもりかね。生憎と私も貴族だ。それも君の実家より遥かに格上。まさか、貴族の慣習を忘れたなんて言わないよな?」
「私は実家を離れた身です!!」
「それでも貴族の血を無かったことにはできないぞ、アイリーン。恨むのなら私ではなく、貴族に産んだ親を恨みたまえ」
――こ、この外道めっ。
悔しいけれど、言っていることはこの人に分がある。
独身貴族の男女がパーティ会場から抜け出して密室に行ったとあれば、そういう関係なのだと疑われても仕方がない。私が反論したところで、立場が全て上の副所長には敵わない。
職場では副所長室に呼ばれることが普通にあったからって、警戒もせずについていったのは失敗だったわ。こんな状況じゃ、誰も助けてくれやしないじゃないの……。
「職場では鼻に付く女だと思っていたが、こうしてみると中々に良いものだな……クク、可愛がってやろう」
ブクブクに太った指が私の頬を撫でる。そしてそのまま服の方へと下りていく。
あまりの嫌悪感に、魔法でもぶち込んでやりたくなるが……残念ながら、魔法発動用の杖を持ってきていない。
こんなことになるのなら、ドレスなんて着て来なきゃ良かった。悔しさと恐怖で涙が溢れてくる。せっかく不慣れなお化粧を頑張ったのに、涙でどんどん滲んでいく。
「クハハ、存分に泣き叫ぶがいい。認識阻害の魔法を部屋に展開してあるからな。それに抵抗された方が、私も興奮するのでね……」
「ひっ……!!」
現実から逃げるようにギュッと目を閉じる。
――その時、私に圧し掛かっていたブライアンが消えた。
立ち昇った煙が表しているのは、数字のイチだ。つまり、この会場の中に私を好いている人が一人いるという事だ。
「ふ、ふふっ。うふふふっ!! ほぉら、良く見なさいよジョセフ。まだまだ私も捨てたもんじゃないってことね!」
自分でも予想しなかった結果に、胸から湧きあがる喜びを隠せない。行き遅れ女だと馬鹿にされていても、ちゃんと見てくれている人がこの世にいただなんて。恋愛のアプローチなんてされたことがないから、そんな男性がいたなんて気付きもしなかったわ。
うふふ。そんな恥ずかしがり屋さんは、どこのどちら様なのかしら?
素敵な男性像を脳裏に思い描いていると、今度はジョセフが眉間に皺を寄せて難しい顔になっている。私が出した魔法の結果に、何やら不満があるらしい。
「ちょっと、どうしたのよジョセフ? 悔しいからって黙ることないじゃない」
「いや、ちょっと自分でも何かおかしいなと思って……」
「なによ、私にも好かれている人がいたことに不満があるってわけ? 良いわよ、別に。せいぜい貴方は、その魔法で二十人の女たちを探していればいいじゃない」
「あっ、ちょっとどこへ行くんだよ!?」
これ以上この朴念仁を相手にしていたら、いつまで経っても私は幸せになんかなれないわ。
私はその場から離れ、魔法が指し示していた方向へと歩き出した。
◆
「さぁて、いったい誰が私を好きなのかしら?」
パーティ会場は広く、ダンスホールでは恋人同士と思われる男女が楽しそうにステップを踏んでいる。
「みんな幸せそうな顔をしちゃって……ううっ、羨ましい」
私もあんな風に華やかな舞台で踊ってみたかったわ。もっとも、あの鈍くさいジョセフがダンスを踊れるとは思えないけれど。
「ふぅ。いやね、せっかくのパーティなんだから、楽しまなきゃ損だわ」
ダンスホールを背にした私は、食事スペースへお酒を取りに行くことにする。こうなったらとことん飲んでやろうじゃないの。
そんなやさぐれた私に、一人の恰幅の良い男性が近付いてきた。
「おお、アイリーン君。今日は一段と美しいな」
「あら、副所長。ごきげんよう……副所長も……相変わらず胸元の勲章が輝かしいですね」
「はっはっは、まぁな! っと、なにもグラスを持っていないじゃないか? ほら、飲むといい」
「あ、ありがとうございます……」
彼は魔導研究所の副所長であるブライアンさんだ。所長のような平民からの叩き上げとは違って、彼は貴族だ。侯爵家の権威を利用することで、その座に収まっている。
赤ワインの入ったグラスを私に手渡すと、大きなお腹を揺らしながら機嫌が良さそうに笑いかけてきた。
思っても無いことを――と思うけれど、これが貴族なのだ。本音を隠し、虚飾の言葉で腹を探り合う。そんなやり取りが嫌で、貴族籍から抜けたというのに……。
少しうんざりしながらも、視線を気取られないように副所長の姿を観察する。
ジョセフと違って、彼の着ている服装は高級な生地で仕立てたものだと分かる。
そして胸元には勲章のバッジが何個も付けられている。このバッジは魔導師としての功績を示すもので、栄誉なことではあるのだけれど……なんていうか、ちょっと過剰なのよね。
百年に一度の天才魔導師と謳われている所長ですら、ここまで大げさにひけらかさないのに。
とはいえ、そうしたくなる気持ちも理解できる。ブライアンさんは所長の座を虎視眈々と狙っているというから、こういった社交場は自身をアピールする絶好の機会なのでしょうね。
「どうしたんだね? 君ほどの可憐な花が、こんな会場の隅っこで独り寂しく咲いているだなんて。まさか、ダンスのパートナーがいないのか?」
「え、えぇ。残念ながら……」
「ふむ、我が研究所の男共は見る目がない者ばかりだな」
「は、はは……」
上司として一応は敬っているけれど……私、この人がちょっと苦手だ。
言うことが一々キザったらしいというか、言葉の節々に人を見下しているのが垣間見えてしまう。平民の署長や研究員の愚痴をいつも大声で話しているし。
「おぉ、そうだ。今から私と少し付き合ってくれないかね? 優秀な君に、今後の仕事のことで話したいことがある」
「……え? どこに行くんですか!?」
「ここはマズい。他の人には聞かせられない用件でね」
空いていた左手を取られ、そのままブライアンさんと一緒に会場を出た。仕事の話なら……仕方ないわよね。
視界の端に見えたジョセフは誰かと会話しているようだった。だけど副所長は強引に私の手を引っ張るので、声も掛けられない。
小さく溜め息を吐きつつ、大人しくついていくことにする。
目的地は会場のある建物内のようだ。人気の少ない廊下を幾つか抜けていく。
そうして連れてこられたのは、粗末なベッドしかない、ただの空き部屋だった。
「さて……あとは二人きりでパーティを楽しもうか」
「はい? いったい何を言って……キャア!? ちょっと、やめてください!!」
ブライアンさんは唐突に私の肩を両手で掴んだ。密着したせいで、酒臭い息が私の顔にむわりとかかる。
払いのけようとしても、ひ弱な女の魔導師である私では敵わない。そのままベッドの上に押し倒されてしまった。
「副所長っ、もしかして酔っ払っているんですか。これ以上は冗談じゃ済みませんよ!?」
「あん? なんだ、まだ気が付いていないのか?」
「――まさか、既成事実を作って私を手籠めにする気ですか!?」
必死に逃げようとしても、太った巨躯で押さえ込まれたせいで身動きが取れない。
その様子を見たブライアンさんはニタリと笑みを浮かべた。あまり醜悪さに、全身の肌が一斉に粟立った。
「こんなことをして、タダで済むとでも思っているんですか!?」
「んん? 私を脅すつもりかね。生憎と私も貴族だ。それも君の実家より遥かに格上。まさか、貴族の慣習を忘れたなんて言わないよな?」
「私は実家を離れた身です!!」
「それでも貴族の血を無かったことにはできないぞ、アイリーン。恨むのなら私ではなく、貴族に産んだ親を恨みたまえ」
――こ、この外道めっ。
悔しいけれど、言っていることはこの人に分がある。
独身貴族の男女がパーティ会場から抜け出して密室に行ったとあれば、そういう関係なのだと疑われても仕方がない。私が反論したところで、立場が全て上の副所長には敵わない。
職場では副所長室に呼ばれることが普通にあったからって、警戒もせずについていったのは失敗だったわ。こんな状況じゃ、誰も助けてくれやしないじゃないの……。
「職場では鼻に付く女だと思っていたが、こうしてみると中々に良いものだな……クク、可愛がってやろう」
ブクブクに太った指が私の頬を撫でる。そしてそのまま服の方へと下りていく。
あまりの嫌悪感に、魔法でもぶち込んでやりたくなるが……残念ながら、魔法発動用の杖を持ってきていない。
こんなことになるのなら、ドレスなんて着て来なきゃ良かった。悔しさと恐怖で涙が溢れてくる。せっかく不慣れなお化粧を頑張ったのに、涙でどんどん滲んでいく。
「クハハ、存分に泣き叫ぶがいい。認識阻害の魔法を部屋に展開してあるからな。それに抵抗された方が、私も興奮するのでね……」
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