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二章
ワンコーーー!!
しおりを挟むバコーーーン…ガラガラ………
ワンコが掘っていた穴からガラガラと何かが崩れ落ちる音が…!?
遂に開通したか…え?岩盤を!?
スゲーけど……ワンコの高笑いが聴こえて来た。
『ワッハッハッハッ』
穴の中を覗いてみると奥の方にほんのり光が見えてくる。かなり深い穴を見ていると気になったのかキングウサギちゃんが近寄ってきた。
「きゅいきゅい♪」
ドン………
「きゅ(あ)………」「わっ………」
ヤッバ!!
ワンコの掘った穴の中へポーンと飛び出してしまった。飛び出してしまったものは仕方がない、前足に力を入れてズサーっと土の斜面を滑って行く。
チラッと後ろを見ると、キングウサギちゃんは身体が大きすぎて入り口に顔が挟まっていた…。
「わっふっふっ」
笑ってしまったが最後、せっかく前足に入れていた力が抜ける。真っ直ぐ伸ばしていた関節が折れたので坂道を走り始めてしまった。
「わふーーー!」
短い脚をちょこちょこ動かし、転げ落ちないように少しでも前へ前へと脚を出す。
こんなところで、転げ落ちたらどうなるか……
考えなくても解ると言うもの!
というか、行き着く先はワンコがブッ壊した岩盤の先。この先に何があるかわからないが…。
『ワッハッハッハッ♪面白そうな事しているな♪』
ん?と、声のする方を見るとワンコが隣を軽快に走りながら声をかけていた。
こちらは、精一杯短い脚をちょこちょこさせているというのに…何てヤツだ!
前を見なかったせいか、たまたま…か。
躓いた…。
ゴス!
「あ……」
なんだったか…この現象…。
景色がスローモーションになってゆっくりと時間が進む。ワンコの滞空時間長ぇ~
俺~初~め~て~か~も~……
あ、切れた。
急いで頭下げて丸まらないと!!
「ぬ"あ"あ"あ"ぁぁ~~!」
ゴロンゴロンと前転しながら坂を下る。その横を並走するワンコ。止めてくれ…る訳無いよね~。めっちゃ楽しそうだもの。めっちゃ笑顔だもの。
コロコロ転がる俺と並走するワンコ。てか、長い!どこまで続いてるの?ガチ岩盤?一体何百メートルあると思ってるの!?
ひぃぃぃぃ~……
『あっはっはっはっ♪もうすぐだぞ~?』
何が!?もぅ終着点?岩盤なら逆に速い!!
『ハイ終着ぅ~♪……あっ』
あっ…て何?声しか聞こえてないからね?
何?おせぇて!何なら止めてくれても、
エエんやで?
すみません。ここ難産でした。
スローモーションの表現難しかったです。
後、ワンコと2匹で行くか、モフィだけで行くか…短くて申し訳ない(-ω-;)
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