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エピローグ
執事の呟き
しおりを挟むここ最近助けたウサギちゃんの家族(小隊)がずっと隣に居る。
とても懐かれてしまった。
最高ですけどね♪
毎日がパラダイス!眺めているだけで厭きない。気付くと日が暮れていることもある。
それと、少しだけ感情が伝わってきて嬉しかったこともある。
すり寄ってきて…
ー感謝ー
(感謝しております)注:完璧には聞こえていない
木の実なんかを持ってきて
ーお食べー
(お食べください)
とか、堪りませんわ!
ありがとう♪って愛でたりしている。
あれから、人間は見ていない。
モフモフを切るヤツ何て知らなくていいけど。
でも、人ってウサギちゃん食べるんだね…
知らなかったよ…生きていくためには必要なのかも知れないけど、この集落のウサギちゃんはダメだ!
☆☆☆☆☆
その頃、魔界の最奥にて数百年振りに魔王が目覚めようとしていた。
魔王は、目覚めると何かに固執する。
「今回の魔王様は、まともだといいのだが…」
目が覚める度に別人と思えるほど人格がかわるのだ。
ベッドには、一人の大人の女性が寝ている。
真っ黒の足元まである長い髪、背丈は170センチほど、全体的にほっそりスレンダーで、前髪が鼻先まで覆い隠していて顔は見えないが目元には泣き黒子がある。
すぅすぅと寝ている女性を見ているのは、長年仕えている執事の…女だ。
羊の頭をしているので、体つきでの判断である。悪魔族は長命なため、執事やメイドに多い。
「主……全然おっぱい大きくならないわね…」
ツンツンつついてみてもまだ起きないようだ。
「残念…また来よう」
そっと扉から出ていった。
長い廊下を歩いていると……
「またツンツンしてきたかニャ?」
振り返らずとも分かる。同僚でワーキャットの……にゃんこだ。
面倒だからにゃんこで十分だ。
「なんか不遜な事考えてるニャ?」
「チッ…」
「舌打ちしたかニャ?!」
あぁ言えばこう言う……
「お前はまた偵察か?」
「何をお求めになるか、これまで言われてきたモノをリサーチするのは当然だニャ♪」
これまでのモノとは限らんだろう?いつも、大雑把だからな…
そういうと、
「後出てきてないものは……可愛いもの?とかかニャ?そしたら、ウチも可愛がってもらえるかニャ?」
そんなモノ愛でる感性など、魔王様の口から出るわけが無いだろう!?バカなのか、このにゃんこは………
まさかね…
こんなフラグを建てた執事と同僚であった。
いつか…きっと…
そしてまた、にゃんこは鳴きながら後ろへ
羊の執事は、そのまま真っ直ぐ進んでいった。
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