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閑話 管理者さん 2
しおりを挟む光りに包まれた先で待っていたのは、
「ああぁぁーーーーー!!思い出したぞ!こんにゃろう!!」
俺をこの世界に無理矢理連れてきた(自称)女神さんだった。
『あら、人を指差しちゃいけませんよ?』
「あんた人じゃねぇだろ!?フン!」
『減らず口言ってんじゃないわよ♪それにしても早いわね?』
顔を横に向けてフンス!としていると目の前に近付いてきた。そして人差し指でおでこを…
「何して……イッッタ!!」
……突き刺した。第二関節くらいまで入ったぞ!?
『今は精神体だから痛くないわよ♪
ふんふん、あぁ~なるほど、夢で見ちゃったのか~』
なんか1人でウンウン頷いていらっさる。
ビックリするから辞めてほしい。
「勝手に連れてきておいてなんて奴だ!!しかも性別変えるとか何考えてるんだ!聞いてないぞ?」
『ん?使わないのに、女性に興味津々だったから女性にしてあげたのよ?感謝するべきじゃない?』
「!?!?」
『しかも、エルフにしてあげたから、長い人生女性で居られるわ♪』
そうだった……話聞かねぇんだよ。
この人…あ、女神か……連れてきた時も、90くらいのじいさんと間違えたままだったし…。もしそうなら、90年もの月日を寂しく使われずに過ごしたら発狂どころじゃない気がするが……
「何の目的もなく弄びやがって……」
『…………(目的は有るけど、今は教えられないのよ…。)』
「なんだよ?」
ほんの一瞬寂しそうな顔をしたが、次の間には元の顔に戻っていた。
『まぁ……、多分?楽しくて新しい人生に幸あらんことを……(神官になってくれるといいな♪)』
すぐに意識が戻っていく…
「待てコラ!!多分ってんだ!?
石像に手を当てたまま……
話終わってねぇぞ!?」
あれ?
周りを見渡すと、教会の中だった。
ビックリした顔で母と巫女がこちらを見ている。
特に巫女さんは感動している。なにに?
巫女さんは、母を放っておいて、ツカツカ近付いてきた。
「今女神様とお会いしましたね?」
「え?えぇ…」
な…なに?
巫女さんは、母に振り変えってこう述べた。
「この子を神官見習いとして預からせてください。」
「「え?」」
…………
「お待ち下さい!!」
さすがに母の意識も戻ってきた。
しかし、諦めない巫女さん。
「この子には、女神様のご加護がございます。ですので、教会にて最高の神官となるよう教育させてください。」
「いや、まだ10歳ですよ?まだまだ私と…」
「じゃあ、お母さんも一緒いかがですか?」
「ちょっと待て!まだするとは言ってな…」
深々と頭を下げ始めたんだけど?!
「それではよろしくお願いいたします。」
この人も話聞かねぇな!?
こうしてそのまま母と一緒に入信させられはしたが、寄付で生活も上がり、神官教育のレベル上げでエルフからハイエルフへと進化も果たし、充実した生活を送っている。
「神官になれば……もう一度女神様に会えますよ?」
この話を聞かされなければ、無理にでも入らなかっただろう…。
そしてこの後本当は神官から、神の使徒へと昇進するのだが、心はずっと男のつもりだったので手当たり次第に女性を口説いてはカップルを別れさせ過ぎて聖湖の管理者止まりになる。
一応管理者になれはしたので、女神に会って文句を言ったが華麗に受け流された。
もう一度会えるが、それは90年後になる。
しかも、管理者より頻繁に京子の方が会う回数が多いのは管理者には内緒であった。
最終的には、京子のお陰で性格もちゃんと治り神の使徒になるのは、京子が寿命まで飲み明かした後になる。
神の使徒になり、神界に行って女神の元へと案内してくれたのは……
「何で居るの?」
「え?だって……女神様、飲み仲間だったし♪」
「!?!?」
「週2で飲みに降臨してたからww」
京子だった。
「はぁぁぁぁぁぁぁ!?」
神界に管理者の声が響いていった…。
「アッハッハッハッ♪」(女神)
~終わり~
終わらせたつもりでしたが管理者さんの昔話を出すべきだと思い、公開致します\(^-^)/
これで、玄関開けたら……は完結です(*`・ω・)ゞ
文字数はどうでしょうか?サクッと読めるかな?と思いつつ書いて行きます(*^^*)
応援ありがとうございます!
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みんなの感想(2件)
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完結お疲れ様でした。遅くなってすみません。自称女神が面白かったです。また、楽しみがおわってしまいました。また読み直します。素敵な作品をありがとうございました😊
最後までお読み頂いてありがとうございますm(__)m
色々と構想が有ったのですが、長く続いても本編とのズレや違いなどが出ると作品が変化してしまいそうでしたのでキリ良く終わることにしました。
完結まで応援ありがとうございました。o(^o^)o
はじめまして。こんにちは。
すごく楽しそうな飲み会ですね。私も参加したいです。狼さんのお布団良いなぁ。続き楽しみにしています。
初感想ありがとうございます(*^^*)
読んでいただきありがとうございます。
もふもふイイですよね~♪主人公にもう少しお酒を美味しそうに飲ませてあげたい!!
楽しんでいただけるよう頑張ります(*^^*)
一応短編なので、もう少しお付き合いください\(^-^)/