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閑話 管理者さん 1
しおりを挟むウフフ……イイ子、見~つけた~♪
「副店長、鍵かけヨロシクお願いしま~す。」
「は~い、事務所のテーブル置いといて~」
「事務所のテーブルより椅子の方がよくないッスか?」
「そんなちっちゃく無いわ!!」
「クスクス…お疲れ様でした~!」
バタン…。
「はぁ~京ちゃん弄るの楽し~♪でも、アレでアラフォーなんて詐欺だろ?!ふふ♪」
俺はとあるホームセンターに勤めている。
大学まで空手してたんだけど、何故かぎっくり腰をしてそれが癖になったから辞めざるおえなかった。
地元に帰って来てそのまま近くに就職出来たし、面白い上司も居るし、なんだかんだ楽しい生活を送れている。
「ふぁ~…」
なんか眠いな……
バタン
発車させる前に仮眠でも取るか…
車に乗って、僅か1分程で深い眠りにつき、そのまま彼の意識と魂は連れて何者かに連れていかれてしまった…。
「んん~~~……はぁ!良く寝た♪」
たっぷりの睡眠と、爽やかな朝日で意識が覚醒し始めているがなんか違和感がある。それは、寝る前には車のシートで寝たハズが今はベッドで横になっているのだ。
まさか、京ちゃんが?いやいや、そんな事あるわけ無い。
可能性はあるけど…。
では、何故俺はベッドに?
考え事していたら、ふいに目が覚めた為、ベッドから起き上がる。寝惚け眼で周りを見渡すと、完全に知らない部屋に居る。
知らないベッドで、知らない家具、知らない本棚、知らないインテリア、知らないうちに彼女出来ててその娘の家に泊まったとか?
それはないな……
もう1度伸びをしてベッドから降りると、窓に近付く…目線が低い。窓枠の下に顔が引っ掛かる程度しか無い……部屋が大きいのか?
勉強机?から椅子を引いてきて、椅子に登り外を見るといくつもの家がくっついた大きな木が何本もある。アパート的な?いや、何世帯住宅か?
「まだ寝ているの?ご飯よ?」
「あっ、ハイ」
扉の前から女性の声がする。
明らかに俺宛てだったので返事をしたが良かっただろうか……てか!
トイレ行きたい……どこにあるだろうか…?
ソッと扉から出ると、奥の方にさっき?の人が見える。何か作業しているからご飯の用意だろう…
速くトイレ探さないと、泊めてくれた人の家で漏らすとか……それはない!!
それほど大きな家ではないのか、すぐにトイレを見つけ、サッと入る。
洋式ボットンじゃねぇか!?まだこんなトイレあるのかよ…
仕方ない…と、ズボンをずり下げると……
無い……
1度も使われて無いアレが無い……
「ギャーーーーーーヽ(;゚;Д;゚;; )ギャァァァ」
ドンドンとトイレの扉を叩いてさっきの女性が声をかけてくれたが
「どうしたの?大丈夫なの?」
「無い!!」
パニックになっていてソレどころではない!
ドンドン!
「大丈夫?」
「無~い!!」
…………
……
その後ドアを蹴破った女性に救助?された際に、見知らぬ女性に俺の母だと説明された…。
そんなバカな!?
あのまま?会社の駐車場で?ぐふぅ……
そう言えば、声は高いし、若いな…
俺が女に?
はっはっはっ……どう考えても落ち込んだ気持ちが持ち上がらない。
そんな俺に救助?してくれた女性(母)は教会を薦めた。神に祈って気を鎮めたらどうかと……
家から母に手を引かれて、教会へと向かう。
道すがらほとんど知らない人に心配された。
そんなにヒドイ顔をしているのだろうか?
教会に行く間、母から教会について聞いた。
教会には神の巫女と呼ばれる夫に先立たれた女性しか居ない。
希に生涯独身を貫くと決めた女性が神官となり、ゆくゆくは髪の身許へ旅立つのだそうだ。
「何百年も独身って辛いわよね~…」
「…………は?」
何百年ってそんなに人は生きないでしょ?そんな人いる?もしかして、ヤバい実験をしているのだろうか?
「何変な顔してるの?エルフはみんなそうでしょう?」
「…………Watts!?」
「今日は本当に変な子ね…教会より病院かしら…」
え…エルフ?何ソレ?
周りを見渡し、通行人を良く見るとみんな耳が長くて若々しい。
母を見ると、髪を掻き上げて耳を見せてくれた。自分の耳を触り、確認して発覚したが性別
も違えば、種族も違うと言う…
目を回しながら教会に着くと、教会というより神殿だった。
門は空いている。その門をくぐり抜け、真っ直ぐ歩いていくとどこかで見たことの有るような無いような女性の石像があった。
巫女さんと母が何か話しているが石像の前まで歩いて近付く。
「この人……」
石像に手を当てた瞬間、光りに包まれた…。
光りに包まれた先で待っていたのは……
すみません。書いてたら3000字超えたので、2つに別けました(^-^;)
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