取り憑かれた転生令嬢の日常 ~私は今日もボッチです~

新学期が始まりました

２.５

私はリゴトヒト国の王女であるリゴトヒト・シューカ様の護衛を勤めているゴードと言うものです。
リゴトヒト王よりとある命を受け、シューカ様の留学に付いて参りました。

その命めいを聞いたとき、まさか!？と思いましたが今のシューカ様は疑えない程真実味を帯びてきました。
始めはシューカ様の婚約者選び及び、他国との交流という事でトルナ王国との交換留学に参加する予定でございました。

その命とは、とある令嬢に心を奪われているので、その令嬢を調べ排除か、対話可能ならどうにか協力を取り付けよ！との事でした。

令嬢!？令嬢に恋してるの？どう…え？どういう？

その令嬢は、リーフウッド伯爵令嬢。
トルナ王国の英雄の孫です。リーフウッド伯爵は英雄の子。今では『昼行灯ひるあんどん』と呼ばれていますが、結婚なされるまでは将軍職に着いていた程のお方です。
しかも、母方は公爵家。
我が国からトルナの毒婦と呼ばれた特殊魔法師です。

しかし、実際にリーフウッド伯爵令嬢を前にしたシューカ様を観てみると、間違いなく件くだんの令嬢に恋してりゅ………。

しかもさっきのやり取り、この国に来て買われた本と似通っている。売れ筋のようだったが、この国にもアレが流通しているならば大変なことになるぞ…。

至急国に連絡を取らねば………！！