取り憑かれた転生令嬢の日常 ~私は今日もボッチです~

太もも大使

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貴族令嬢に産まれてました

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さ~てさて、お待ちかねの本ですよ~♪

あ、メリララは汗びっしょりの服を持って洗濯しに出ていきましたので今は私1人です。

「この三冊ね…。題名は~っと……」

『姫百合と女騎士  ~蜜月の日誌~』
『姉と妹  ~禁断の果実~』
『男装執事とお嬢様』

ん?ちょっと待とうか………
どこの誰目当てなの?え?これオススメにするって…え?私をどこに連れていくの?これ目指すの?メリララってそういう~…?
まだ小難しい本の方が良いんですけど……?

まぁまぁまぁ、チラッと読んでみてアウトなら本棚に置いておきますかね。

まずは1冊目をパラッと開け……

「我が剣と、身体も心も姫様に…。」
そう言うと女騎士は鎧と服を脱いで姫様に覆い被っ………

バタン!!「ハイアウトーー!!」

そのまんまかよ!?誰得なの?何の生産性もないわよ!

はぁ………2冊目~

親が寝静まった後、妹が私の部屋にやってきた…。
「姉さん……」
妹は、姉が寝ているのを確認し、そっと服を脱ぎ布団の中へ………

だから!!何の扉開けさせようとしてるのよ!

三冊目は……見る気も起きないわ…。

『………………チッ』

ん?なんか聞こえたような気がしたけど、知ったことではないわ。捨てようかしら?
ふぅ~綺麗にラッピングしてお母様にプレゼントしましょう。箱は白でいいかしらね~

コンコン…

ん?誰かしら?

「お嬢様。本をお持ちしました。」と言って入ってくるメリララ…。

はぁ~?何言ってんのコイツ!?
さっき本持ってきて、一緒にシャワー浴びたじゃない?

「書斎で旦那様がお仕事をされておりましたので、時間がかかってしまいました。」

………ワッツ?じゃあさっきのメリララは??

「なので、奥様の部屋にあった本を無断で拝借して参りました。」

それダメなヤツ!!私が怒られるわよ?なんで許可取らないの?勝手に取ってくるの趣味なの?犯罪ですよ?

「旦那様の書斎では、奥様が奥様の仕事をされておられましたので………」

なんでそれ報告したの?ていうか、なんで書斎でナニヤッてんの?朝っぱらからナニしてんの?仕事は?いや、ソレも仕事のうちかも知れないけども!
ソレを私に言う必要無いわよね?

「この三冊です」     コトッ…

ごゆっくりどうぞ、後で紅茶でもお持ちします。と言って出ていった。

「頭痛い……」

まぁ良いわ。取り合わず本を読んで落ち着きましょう。

『ヒロインと悪役令嬢 ~女2人の駆け落ち~』
『パーティー内に男は必要無い ~聖女は私たちがめとる~』
『ハニー&ハニー』

だ・か・ら……!

「なんでやねん!!」

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