7 / 62
一章
07 愛しい人形
しおりを挟む
正装で飾った叔父と同じく、僕も身支度は済んでいる。このまま夜会に向かうのかと思いきや、叔父は楽しげに片目を瞑り、ワインボトルを掲げてみせた。
「秘蔵のワインだ。君が大人になった記念に開けようと思ってね」
軽い足取りでテラスに出てきた叔父の後ろに、ワイングラスやオードブルを乗せた盆を持った従者たちが続く。
「ありがとうございます叔父上。しかしこれから夜会では」
「なに、客など待たせておけばいいのさ。どうせ集まるのは身内ばかりだ」
叔父の言葉通り、今夜の夜会は僕が当主になるために尽力してくれた者たちを労うために開く、いわば打ち上げのようなものだ。特にオーベルティエ公爵家を深く信奉する派閥が中心に招待されている。感謝はしているのだけれど、盲目的に僕の血統と美貌を讃える様が苦手で、彼らの取りまとめは叔父に任せきりにしていた。その叔父が待たせておけと言うのならば僕に異論はない。
「では少しだけ……」
長椅子に再び腰を落ち着けた僕に、叔父は手づからワインを注いだグラスを渡してくれる。
この国では衛生的に問題のある生水よりも酒の方が好まれ、子供も十二、三歳ぐらいから普通に飲む。前世の感覚が残っている僕は飲酒に抵抗感があってあまり酒は好まない。成人したと言ってもまだ十五歳だし。身長が伸びなくなったら嫌だし。だがそんな理由で叔父が僕のために用意してくれた逸品を断ろうとは思えない。夕日に向けてグラスを掲げる叔父に倣って、僕もグラスを掲げる。
「オーベルティエの輝かしき未来に」
複雑なカットの施されたクリスタルグラスに注がれた赤い液体が、夕日を受けて不吉に輝く。そう感じたことに驚いて、口をつけるのを一瞬躊躇ってしまった。せっかく叔父が僕のために用意してくれた杯を不吉だと思うなんて。
先ほどの妙な胸騒ぎといい、僕は自分で思っているより疲れているのかもしれない。今夜は早々に切り上げさせてもらおうと考えながらグラスを傾け、舌の上に走る苦味と一緒に違和感を飲み込む。
すでに杯を干した叔父は、僕がワインを味わう様子を見守り、感慨深そうに微笑んでいた。
「おめでとう、アリスティド。あんなにも愛らしく幼かった君が、これほどまでに成長するとは。今や誰もが認める立派な当主だ」
「ありがとうございます。すべては叔父上のお力添えがあってのことです」
「ふふ、当然のことをしたまでだよ。この日をどれほど待ち侘びたことか……」
このひと月の間、叔父は新たに公爵となった僕のお披露目に尽力してくれた。それでもこうしてふたりだけでゆっくり会話をするのは久しぶりだった。
「君が生まれた日のことをよく覚えているよ。出産という奇跡を経験した姉上は女神のように美しく、女神の胸で眠る君はさながら天使のようで――」
叔父が語る思い出話に、おもはゆい気持ちになりながら耳を傾ける。
後見人になってくれた叔父にはどれほど感謝しても足りない。幼い頃は、僕自身ではなく、ただ外見が母上に似ているから大切にされているだけなのだと思っていた。しかし叔父は影に日向に僕を支え続け、僕の成長を誰よりも喜んでくれていた。
――僕と敵対する者たちを始末しようとするのを止めるのに少しばかり苦労させられたし、何かにつけて僕を美しく着飾らせようとするのには辟易したけれど。
今回の成人のお披露目は特に力が入っていた。叔父の指示のもと、人前に出るたびに僕は新たな衣装に袖を通し、一日に何度もお色直しをする羽目になった。もはや一生分着替えた気分だ。
叔父は母上を深く敬愛していた。母上によく似た僕を飾り立てたいという欲求も、若くして亡くなった姉への思慕から来ていると思うと無碍にできない。
しばらく母上の思い出話に花を咲かせていたが、叔父は不意に表情を翳らせた。
「こうして君と親しく話せるのも最後になると思うと、寂しい限りだ」
「いえ、当主となっても若輩の身。後見人としての役割を終えられても、これまで通り懇意にしていただければ……」
そう答えた口がなぜか重たい。飲み込んだはずの違和感が再び存在を主張する。グラスに注がれたワインはまだ半分ほどしか飲んでいない。いくら酒が苦手だといっても、この程度で酔うはずがない。ただの体調不良にしても、何かがおかしい。
戸惑う僕に構うことなく、叔父は夕日を背にして立ち上がった。長く伸びた影が僕を捕える。
「――アリスティド。君は、本当に立派になってしまって……失望したよ」
母上とよく似た面差しで。力の足りない僕を「平民と大して変わりない」と評した母上と同じ瞳の色で、僕を見下ろす。
失望、だなんて。叔父は誰よりも僕の成長を喜んでくれていたのに。僕の聞き間違いか、そうでなければ叔父の言い間違いか。しかし叔父は自らの言葉を訂正することなく、残酷なまでに美しい顔立ちに笑みを浮かべたまま、滔々と語る。
「大人しく私の人形でいれば良いものを……。魔力を持たない下等な平民どもを人間として扱ってやらねばならないだけでも業腹だというのに、よもや平民議会を創設するなどという王太子の世迷いごとに私のアリスティドが賛同するとは。平民など、田畑を耕し貴族のために尽くす家畜に過ぎん」
「……おじ、うえ……」
あまりの言いように言葉を失う。確かに平民を見下す貴族は多いが、直裁に家畜とまで蔑む者はそういない。まるで――小説の中のアリスティドのような言い方――。
混乱の中で、僕はようやく違和感の正体に気づいた。いつも当たり前にある視線。姿は見せなくても、必ずどこかで僕を見守っているはずの侍従や護衛たちの気配がない。ひとりになりたいからと人払いはしたが、それでも僕がここまで狼狽えた様子を見せれば必ず駆けつけるはずなのに。
誰か。誰でもいい、姿を見せてくれ。そう願いながら周囲を見渡した時、テラスの出入り口に僕の護衛が現れた。
幽鬼のような足取りで。必死の形相で。血色を失った唇を震わせるが、言葉を紡ぐことは叶わず、前のめりにどさりと音を立てて倒れ込んだ。背中に深々と刺さる短剣。背後にいたのは叔父の配下の者。
「――ッ!」
声も出せずに立ち上がる。手放したワイングラスが床に叩きつけられるよりも早く防御魔法と治癒魔法の術式を展開させたはずが、激しい眩暈に襲われて集中が途切れてしまう。倒れかけた僕を受け止めた叔父は優しく微笑んでいて。その笑顔で、僕は叔父の裏切りを確信した。
「な……なぜ、です……」
「アリスティド。愚かで哀れな、私の愛しい人形――。今日この時を、我が主の器として成熟するのをどれほど待ち侘びていたことか」
叔父は僕を横抱きにして、額に唇を落とした。家族としての親愛を示す優しい仕草。しかし顔を上げ、再び僕と視線を交えたその瞳は、狂気に染まっていた。
「さあ、行こう。君を祝福するために集まった者たちがお待ちかねだ」
「秘蔵のワインだ。君が大人になった記念に開けようと思ってね」
軽い足取りでテラスに出てきた叔父の後ろに、ワイングラスやオードブルを乗せた盆を持った従者たちが続く。
「ありがとうございます叔父上。しかしこれから夜会では」
「なに、客など待たせておけばいいのさ。どうせ集まるのは身内ばかりだ」
叔父の言葉通り、今夜の夜会は僕が当主になるために尽力してくれた者たちを労うために開く、いわば打ち上げのようなものだ。特にオーベルティエ公爵家を深く信奉する派閥が中心に招待されている。感謝はしているのだけれど、盲目的に僕の血統と美貌を讃える様が苦手で、彼らの取りまとめは叔父に任せきりにしていた。その叔父が待たせておけと言うのならば僕に異論はない。
「では少しだけ……」
長椅子に再び腰を落ち着けた僕に、叔父は手づからワインを注いだグラスを渡してくれる。
この国では衛生的に問題のある生水よりも酒の方が好まれ、子供も十二、三歳ぐらいから普通に飲む。前世の感覚が残っている僕は飲酒に抵抗感があってあまり酒は好まない。成人したと言ってもまだ十五歳だし。身長が伸びなくなったら嫌だし。だがそんな理由で叔父が僕のために用意してくれた逸品を断ろうとは思えない。夕日に向けてグラスを掲げる叔父に倣って、僕もグラスを掲げる。
「オーベルティエの輝かしき未来に」
複雑なカットの施されたクリスタルグラスに注がれた赤い液体が、夕日を受けて不吉に輝く。そう感じたことに驚いて、口をつけるのを一瞬躊躇ってしまった。せっかく叔父が僕のために用意してくれた杯を不吉だと思うなんて。
先ほどの妙な胸騒ぎといい、僕は自分で思っているより疲れているのかもしれない。今夜は早々に切り上げさせてもらおうと考えながらグラスを傾け、舌の上に走る苦味と一緒に違和感を飲み込む。
すでに杯を干した叔父は、僕がワインを味わう様子を見守り、感慨深そうに微笑んでいた。
「おめでとう、アリスティド。あんなにも愛らしく幼かった君が、これほどまでに成長するとは。今や誰もが認める立派な当主だ」
「ありがとうございます。すべては叔父上のお力添えがあってのことです」
「ふふ、当然のことをしたまでだよ。この日をどれほど待ち侘びたことか……」
このひと月の間、叔父は新たに公爵となった僕のお披露目に尽力してくれた。それでもこうしてふたりだけでゆっくり会話をするのは久しぶりだった。
「君が生まれた日のことをよく覚えているよ。出産という奇跡を経験した姉上は女神のように美しく、女神の胸で眠る君はさながら天使のようで――」
叔父が語る思い出話に、おもはゆい気持ちになりながら耳を傾ける。
後見人になってくれた叔父にはどれほど感謝しても足りない。幼い頃は、僕自身ではなく、ただ外見が母上に似ているから大切にされているだけなのだと思っていた。しかし叔父は影に日向に僕を支え続け、僕の成長を誰よりも喜んでくれていた。
――僕と敵対する者たちを始末しようとするのを止めるのに少しばかり苦労させられたし、何かにつけて僕を美しく着飾らせようとするのには辟易したけれど。
今回の成人のお披露目は特に力が入っていた。叔父の指示のもと、人前に出るたびに僕は新たな衣装に袖を通し、一日に何度もお色直しをする羽目になった。もはや一生分着替えた気分だ。
叔父は母上を深く敬愛していた。母上によく似た僕を飾り立てたいという欲求も、若くして亡くなった姉への思慕から来ていると思うと無碍にできない。
しばらく母上の思い出話に花を咲かせていたが、叔父は不意に表情を翳らせた。
「こうして君と親しく話せるのも最後になると思うと、寂しい限りだ」
「いえ、当主となっても若輩の身。後見人としての役割を終えられても、これまで通り懇意にしていただければ……」
そう答えた口がなぜか重たい。飲み込んだはずの違和感が再び存在を主張する。グラスに注がれたワインはまだ半分ほどしか飲んでいない。いくら酒が苦手だといっても、この程度で酔うはずがない。ただの体調不良にしても、何かがおかしい。
戸惑う僕に構うことなく、叔父は夕日を背にして立ち上がった。長く伸びた影が僕を捕える。
「――アリスティド。君は、本当に立派になってしまって……失望したよ」
母上とよく似た面差しで。力の足りない僕を「平民と大して変わりない」と評した母上と同じ瞳の色で、僕を見下ろす。
失望、だなんて。叔父は誰よりも僕の成長を喜んでくれていたのに。僕の聞き間違いか、そうでなければ叔父の言い間違いか。しかし叔父は自らの言葉を訂正することなく、残酷なまでに美しい顔立ちに笑みを浮かべたまま、滔々と語る。
「大人しく私の人形でいれば良いものを……。魔力を持たない下等な平民どもを人間として扱ってやらねばならないだけでも業腹だというのに、よもや平民議会を創設するなどという王太子の世迷いごとに私のアリスティドが賛同するとは。平民など、田畑を耕し貴族のために尽くす家畜に過ぎん」
「……おじ、うえ……」
あまりの言いように言葉を失う。確かに平民を見下す貴族は多いが、直裁に家畜とまで蔑む者はそういない。まるで――小説の中のアリスティドのような言い方――。
混乱の中で、僕はようやく違和感の正体に気づいた。いつも当たり前にある視線。姿は見せなくても、必ずどこかで僕を見守っているはずの侍従や護衛たちの気配がない。ひとりになりたいからと人払いはしたが、それでも僕がここまで狼狽えた様子を見せれば必ず駆けつけるはずなのに。
誰か。誰でもいい、姿を見せてくれ。そう願いながら周囲を見渡した時、テラスの出入り口に僕の護衛が現れた。
幽鬼のような足取りで。必死の形相で。血色を失った唇を震わせるが、言葉を紡ぐことは叶わず、前のめりにどさりと音を立てて倒れ込んだ。背中に深々と刺さる短剣。背後にいたのは叔父の配下の者。
「――ッ!」
声も出せずに立ち上がる。手放したワイングラスが床に叩きつけられるよりも早く防御魔法と治癒魔法の術式を展開させたはずが、激しい眩暈に襲われて集中が途切れてしまう。倒れかけた僕を受け止めた叔父は優しく微笑んでいて。その笑顔で、僕は叔父の裏切りを確信した。
「な……なぜ、です……」
「アリスティド。愚かで哀れな、私の愛しい人形――。今日この時を、我が主の器として成熟するのをどれほど待ち侘びていたことか」
叔父は僕を横抱きにして、額に唇を落とした。家族としての親愛を示す優しい仕草。しかし顔を上げ、再び僕と視線を交えたその瞳は、狂気に染まっていた。
「さあ、行こう。君を祝福するために集まった者たちがお待ちかねだ」
82
お気に入りに追加
303
あなたにおすすめの小説
【完結】僕はキミ専属の魔力付与能力者
みやこ嬢
BL
【2025/01/24 完結、ファンタジーBL】
リアンはウラガヌス伯爵家の養い子。魔力がないという理由で貴族教育を受けさせてもらえないまま18の成人を迎えた。伯爵家の兄妹に良いように使われてきたリアンにとって唯一安らげる場所は月に数度訪れる孤児院だけ。その孤児院でたまに会う友人『サイ』と一緒に子どもたちと遊んでいる間は嫌なことを全て忘れられた。
ある日、リアンに魔力付与能力があることが判明する。能力を見抜いた魔法省職員ドロテアがウラガヌス伯爵家にリアンの今後について話に行くが、何故か軟禁されてしまう。ウラガヌス伯爵はリアンの能力を利用して高位貴族に娘を嫁がせようと画策していた。
そして見合いの日、リアンは初めて孤児院以外の場所で友人『サイ』に出会う。彼はレイディエーレ侯爵家の跡取り息子サイラスだったのだ。明らかな身分の違いや彼を騙す片棒を担いだ負い目からサイラスを拒絶してしまうリアン。
「君とは対等な友人だと思っていた」
素直になれない魔力付与能力者リアンと、無自覚なままリアンをそばに置こうとするサイラス。両片想い状態の二人が様々な障害を乗り越えて幸せを掴むまでの物語です。
【独占欲強め侯爵家跡取り×ワケあり魔力付与能力者】
* * *
2024/11/15 一瞬ホトラン入ってました。感謝!
転生令息は冒険者を目指す!?
葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。
救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。
再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。
異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!
とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A
身代わりになって推しの思い出の中で永遠になりたいんです!
冨士原のもち
BL
桜舞う王立学院の入学式、ヤマトはカイユー王子を見てここが前世でやったゲームの世界だと気付く。ヤマトが一番好きなキャラであるカイユー王子は、ゲーム内では非業の死を遂げる。
「そうだ!カイユーを助けて死んだら、忘れられない恩人として永遠になれるんじゃないか?」
前世の死に際のせいで人間不信と恋愛不信を拗らせていたヤマトは、推しの心の中で永遠になるために身代わりになろうと決意した。しかし、カイユー王子はゲームの時の印象と違っていて……
演技チャラ男攻め×美人人間不信受け
※最終的にはハッピーエンドです
※何かしら地雷のある方にはお勧めしません
※ムーンライトノベルズにも投稿しています
乙女ゲームが俺のせいでバグだらけになった件について
はかまる
BL
異世界転生配属係の神様に間違えて何の関係もない乙女ゲームの悪役令状ポジションに転生させられた元男子高校生が、世界がバグだらけになった世界で頑張る話。
小悪魔系世界征服計画 ~ちょっと美少年に生まれただけだと思っていたら、異世界の救世主でした~
朱童章絵
BL
「僕はリスでもウサギでもないし、ましてやプリンセスなんかじゃ絶対にない!」
普通よりちょっと可愛くて、人に好かれやすいという以外、まったく普通の男子高校生・瑠佳(ルカ)には、秘密がある。小さな頃からずっと、別な世界で日々を送り、成長していく夢を見続けているのだ。
史上最強の呼び声も高い、大魔法使いである祖母・ベリンダ。
その弟子であり、物腰柔らか、ルカのトラウマを刺激しまくる、超絶美形・ユージーン。
外見も内面も、強くて男らしくて頼りになる、寡黙で優しい、薬屋の跡取り・ジェイク。
いつも笑顔で温厚だけど、ルカ以外にまったく価値を見出さない、ヤンデレ系神父・ネイト。
領主の息子なのに気さくで誠実、親友のイケメン貴公子・フィンレー。
彼らの過剰なスキンシップに狼狽えながらも、ルカは日々を楽しく過ごしていたが、ある時を境に、現実世界での急激な体力の衰えを感じ始める。夢から覚めるたびに強まる倦怠感に加えて、祖母や仲間達の言動にも不可解な点が。更には魔王の復活も重なって、瑠佳は次第に世界全体に疑問を感じるようになっていく。
やがて現実の自分の不調の原因が夢にあるのではないかと考えた瑠佳は、「夢の世界」そのものを否定するようになるが――。
無自覚小悪魔ちゃん、総受系愛され主人公による、保護者同伴RPG(?)。
(この作品は、小説家になろう、カクヨムにも掲載しています)
思い出して欲しい二人
春色悠
BL
喫茶店でアルバイトをしている鷹木翠(たかぎ みどり)。ある日、喫茶店に初恋の人、白河朱鳥(しらかわ あすか)が女性を伴って入ってきた。しかも朱鳥は翠の事を覚えていない様で、幼い頃の約束をずっと覚えていた翠はショックを受ける。
そして恋心を忘れようと努力するが、昔と変わったのに変わっていない朱鳥に寧ろ、どんどん惚れてしまう。
一方朱鳥は、バッチリと翠の事を覚えていた。まさか取引先との昼食を食べに行った先で、再会すると思わず、緩む頬を引き締めて翠にかっこいい所を見せようと頑張ったが、翠は朱鳥の事を覚えていない様。それでも全く愛が冷めず、今度は本当に結婚するために翠を落としにかかる。
そんな二人の、もだもだ、じれったい、さっさとくっつけ!と、言いたくなるようなラブロマンス。
【完結】だから俺は主人公じゃない!
美兎
BL
ある日通り魔に殺された岬りおが、次に目を覚ましたら別の世界の人間になっていた。
しかもそれは腐男子な自分が好きなキャラクターがいるゲームの世界!?
でも自分は名前も聞いた事もないモブキャラ。
そんなモブな自分に話しかけてきてくれた相手とは……。
主人公がいるはずなのに、攻略対象がことごとく自分に言い寄ってきて大混乱!
だから、…俺は主人公じゃないんだってば!
某国の皇子、冒険者となる
くー
BL
俺が転生したのは、とある帝国という国の皇子だった。
転生してから10年、19歳になった俺は、兄の反対を無視して従者とともに城を抜け出すことにした。
俺の本当の望み、冒険者になる夢を叶えるために……
異世界転生主人公がみんなから愛され、冒険を繰り広げ、成長していく物語です。
主人公は魔法使いとして、仲間と力をあわせて魔物や敵と戦います。
※ BL要素は控えめです。
2020年1月30日(木)完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる