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よく晴れた午後。教会の南側にある日当たりのよいサロンではお茶会が開かれていた。
聖女たちに招待されたエアネストが注目を集めるのはいつもの事。しかしその日は並々ならぬ歓待を受けていた。
「ねえエアネスト、やっぱりまだ具合が悪いの? お顔が赤いわ」
顔色を指摘されたエアネストは、ぎくりとしながらも表情には出さず、普段通りの笑顔を浮かべた。
「お気遣いいただいてありがとうございます。私は大丈夫ですので、どうかお気になさらず」
「私が治してあげるよ! 治療院に行こう、ですわ!」
「ずるい、エアネストの治療なら私がするですわのよ!」
まだ聖女になって日の浅い平民出身の少女たちは言葉遣いが怪しい。祭事で王族と交流する機会もあるのでマナーの講義も設けられているのだが、今は安らぎの時間。エアネストは口を挟まず、微笑ましい思いで見守っている。
教会に認定された聖女は現在十一名。年齢は十二歳から老齢まで幅広く、協力し合って聖女としての責務を果たしていた。
「あの時はみんな大慌てで……本当に、無事でよかったわ」
襲撃の際にマレルダと共に治療院での職務にあたっていた聖女たちはしみじみと頷き合った。
彼女たちはエアネストがマレルダを守った事は知っているが、呪いを受けてしまった事までは知らされていない。ただ負傷したと思っているはずだ。不安を与えない為にも元気な姿を見せたいと考えてお茶会の招待を受けたのだが、身動きするたびに体の中に埋め込まれた異物を意識してしまう。
多少のぎこちなさはあるかもしれないが、普段通り振る舞うことができている。エアネストはそう思っていたが、別のテーブルについた年長の聖女たちはこっそりと囁き合っていた。
「……なんだかエアネストがいつもよりも色っぽく……いえ、素敵に見えますわ」
「あなたもそうお思いになって!? なぜかしら……こう……なんとも言えませんわ……」
聖女たちはうっとりとエアネストを鑑賞していたが、いかつい従士がサロンにやってきたことに気づいて一斉に視線を逸らせた。
エアネストが振り返ると、そこには獰猛な目つきを隠そうともしないウォルフがいた。
「ウォルフ、一体どうし……」
「エアネスト様は、まだ静養が必要ですので。連れて戻ります」
礼儀も何もあったものではない。ウォルフは一応聖女たちに頭を下げてから、ずかずかとエアネストに接近して腕をつかんだ。
「ウォルフ、私なら……」
大丈夫だから、と言葉をつづけようとするが、鋭い眼差しで制される。無礼なふるまいを咎めたいのだが、ウォルフとの約束を破っている手前強く出られない。エアネストは聖女たちに別れを告げ、その場を辞した。
サロンから騎士の宿舎に続く廊下は薄暗く、人の気配はない。
「……待て。待ってくれ、ウォルフ」
弱々しいエアネストの制止を聞き届ける様子は全くない。ウォルフはエアネストの腕を取り、まるで罪人を引っ立てるように強引に私室へと連れ戻そうとしていた。
「茶会にも護衛は必要だ、私が離れるわけには……」
「先日の襲撃以来、警備は厳重になっています。エアネスト様がいないところで問題ないかと」
それはつまり、エアネストは戦力外ということだ。常々気にしている事を率直に指摘されて、かっと頭に血が上る。
「いい加減にしないか! 先ほどの聖女様に対する態度はなんだ、無礼が過ぎるぞ!」
声を荒げながらも、図星を突かれたから苛立っているのだと頭の片隅で自覚する。強引に茶会に割って入った非礼は咎めねばならないが、これでは八つ当たりだ。
「――聖女様に対する態度、ね」
ウォルフは反省するどころか、眉間にしわを寄せてエアネストをにらみつけた。
どん、と肩を押され、壁際に追い詰められる。何をする、と咎める隙もない。ウォルフは華奢なエアネストを自分の体で隠すようにして、片手で尻を揉みしだいた。
「なっ……! こんな場所で、何を……!」
人気がないとはいえ、いつ誰かが通りかかってもおかしくはない。エアネストはウォルフの胸を押したがびくともしない。
「何って、ちゃんとケツに性具を突っ込んでるか確認してんだよ」
「……ッ!」
布越しに、尻の割れ目を指でなぞられる。そこに埋め込まれた性具をぐっと奥に押し込まれて、声にならない悲鳴がこぼれる。
エアネストの耳元で、ウォルフがあざ笑うように息を吐いた。
「こんないやらしいもんをケツに入れたままお茶会に参加する方が、よっぽど聖女様に失礼だろうが」
「……これは、解呪に必要だから、しているだけで……っ、いやらしい事などでは……」
未だ下腹に残る呪いの刻印を消す為に必要な事。治療の為に必要な措置であって、いやらしい事などではない。エアネストは現在の状況をそう捉えていた。
「あんたは、ほんっとにわかってねえな……」
ウォルフは舌打ちをして、再びエアネストの腕を取って強引に足を進めた。
――七日前。舌に刻まれた呪いは口淫によって消えた。これならば下腹の刻印も同じように消えるだろう。エアネストはそう期待していたのだが、下腹に精液を擦り付けられても刻印は消えなかった。
男同士でこれ以上どう交われというのか。やはり死ぬほかないのか、と絶望するエアネストに、ウォルフは男性同士での性交のやりかたを告げた。
世の中には同性同士で睦み合う者も普通にいる。だが、まさか、肛門性交などというものが存在するとは知らなかったのだ。ましてや、それを自分が実践しなくてはならないとは。エアネストは衝撃のあまり熱を出して丸一日寝込んでしまった。
熱が引いた後で、ウォルフに奇妙な形をした道具を差し出された。黒曜石で出来ているように見えるがそれほど重くない。表面は磨き抜かれ、つるりとしている。丸みを帯びた楔のような形をした道具は五つあり、それぞれ大きさが違っていた。親指ほどの太さのものから、剣の握りほどの太さのものまで。その道具の使い方を教えられたエアネストは再び寝込んでしまった。
無抵抗のまま私室に押し込まれる。ウォルフはエアネストを後ろから抱きかかえるようにして、壁に掛けられた姿見の前まで連れて行った。
「ほら、自分の顔をよく見てみろ」
「……? 私の顔が、何かおかしいか……?」
ただ少し顔が赤いだけの、見慣れた自分の顔にしか見えない。なぜ聖女たちが色めき立つのか、ウォルフが苛立つのか、色事に疎いエアネストは気づかなかった。
「わからないか? あんたは聖女様の前で、こんなに淫らな顔を晒してたんだぞ」
「や……そんな事は……ひっ!」
服の上から、肛門に埋まった性具をかりかりと引っかかれる。
「世話なら全部俺がするから、人前に出るなって言っただろうが」
ウォルフに威圧するような声音で咎められ、鏡越しに睨みつけられる。
呪いが消えるまでは騎士の職務を休むようにと総長から指示を受けていた。ウォルフには極端に「部屋から出るな」と言われていたのだが、お茶会に顔を出す程度であれば障りはないだろうと思ったのだ。
聖女たちは治療院の襲撃に動揺していた。その上マレルダという中心的存在を急に失い、どれほど不安であっただろうか。マレルダの還俗は本来であればもっと先の予定で、まともに別れの挨拶すらできなかったと嘆く聖女たちを励ましたかった。
ただ悪戯に約束を破ったわけではないのだが、釈明すればウォルフの怒りに火を注ぐような気がして言い出せない。
「――下を脱いで尻を突き出せ」
「今からするのか!?」
まだ日が高く、部屋の中には暖かな日差しが注いでいる。こんな明るい場所であらぬ箇所を見せるのは気が引けた。
「満月まで時間がないだろ」
ウォルフの言う通り、満月まではあと数日。それも自分が軟弱なせいで熱を出して時間を無駄にしてしまった。
引け目を感じたエアネストは大人しく従い、トラウザーズを脱いで下穿きを下げた。
聖女たちに招待されたエアネストが注目を集めるのはいつもの事。しかしその日は並々ならぬ歓待を受けていた。
「ねえエアネスト、やっぱりまだ具合が悪いの? お顔が赤いわ」
顔色を指摘されたエアネストは、ぎくりとしながらも表情には出さず、普段通りの笑顔を浮かべた。
「お気遣いいただいてありがとうございます。私は大丈夫ですので、どうかお気になさらず」
「私が治してあげるよ! 治療院に行こう、ですわ!」
「ずるい、エアネストの治療なら私がするですわのよ!」
まだ聖女になって日の浅い平民出身の少女たちは言葉遣いが怪しい。祭事で王族と交流する機会もあるのでマナーの講義も設けられているのだが、今は安らぎの時間。エアネストは口を挟まず、微笑ましい思いで見守っている。
教会に認定された聖女は現在十一名。年齢は十二歳から老齢まで幅広く、協力し合って聖女としての責務を果たしていた。
「あの時はみんな大慌てで……本当に、無事でよかったわ」
襲撃の際にマレルダと共に治療院での職務にあたっていた聖女たちはしみじみと頷き合った。
彼女たちはエアネストがマレルダを守った事は知っているが、呪いを受けてしまった事までは知らされていない。ただ負傷したと思っているはずだ。不安を与えない為にも元気な姿を見せたいと考えてお茶会の招待を受けたのだが、身動きするたびに体の中に埋め込まれた異物を意識してしまう。
多少のぎこちなさはあるかもしれないが、普段通り振る舞うことができている。エアネストはそう思っていたが、別のテーブルについた年長の聖女たちはこっそりと囁き合っていた。
「……なんだかエアネストがいつもよりも色っぽく……いえ、素敵に見えますわ」
「あなたもそうお思いになって!? なぜかしら……こう……なんとも言えませんわ……」
聖女たちはうっとりとエアネストを鑑賞していたが、いかつい従士がサロンにやってきたことに気づいて一斉に視線を逸らせた。
エアネストが振り返ると、そこには獰猛な目つきを隠そうともしないウォルフがいた。
「ウォルフ、一体どうし……」
「エアネスト様は、まだ静養が必要ですので。連れて戻ります」
礼儀も何もあったものではない。ウォルフは一応聖女たちに頭を下げてから、ずかずかとエアネストに接近して腕をつかんだ。
「ウォルフ、私なら……」
大丈夫だから、と言葉をつづけようとするが、鋭い眼差しで制される。無礼なふるまいを咎めたいのだが、ウォルフとの約束を破っている手前強く出られない。エアネストは聖女たちに別れを告げ、その場を辞した。
サロンから騎士の宿舎に続く廊下は薄暗く、人の気配はない。
「……待て。待ってくれ、ウォルフ」
弱々しいエアネストの制止を聞き届ける様子は全くない。ウォルフはエアネストの腕を取り、まるで罪人を引っ立てるように強引に私室へと連れ戻そうとしていた。
「茶会にも護衛は必要だ、私が離れるわけには……」
「先日の襲撃以来、警備は厳重になっています。エアネスト様がいないところで問題ないかと」
それはつまり、エアネストは戦力外ということだ。常々気にしている事を率直に指摘されて、かっと頭に血が上る。
「いい加減にしないか! 先ほどの聖女様に対する態度はなんだ、無礼が過ぎるぞ!」
声を荒げながらも、図星を突かれたから苛立っているのだと頭の片隅で自覚する。強引に茶会に割って入った非礼は咎めねばならないが、これでは八つ当たりだ。
「――聖女様に対する態度、ね」
ウォルフは反省するどころか、眉間にしわを寄せてエアネストをにらみつけた。
どん、と肩を押され、壁際に追い詰められる。何をする、と咎める隙もない。ウォルフは華奢なエアネストを自分の体で隠すようにして、片手で尻を揉みしだいた。
「なっ……! こんな場所で、何を……!」
人気がないとはいえ、いつ誰かが通りかかってもおかしくはない。エアネストはウォルフの胸を押したがびくともしない。
「何って、ちゃんとケツに性具を突っ込んでるか確認してんだよ」
「……ッ!」
布越しに、尻の割れ目を指でなぞられる。そこに埋め込まれた性具をぐっと奥に押し込まれて、声にならない悲鳴がこぼれる。
エアネストの耳元で、ウォルフがあざ笑うように息を吐いた。
「こんないやらしいもんをケツに入れたままお茶会に参加する方が、よっぽど聖女様に失礼だろうが」
「……これは、解呪に必要だから、しているだけで……っ、いやらしい事などでは……」
未だ下腹に残る呪いの刻印を消す為に必要な事。治療の為に必要な措置であって、いやらしい事などではない。エアネストは現在の状況をそう捉えていた。
「あんたは、ほんっとにわかってねえな……」
ウォルフは舌打ちをして、再びエアネストの腕を取って強引に足を進めた。
――七日前。舌に刻まれた呪いは口淫によって消えた。これならば下腹の刻印も同じように消えるだろう。エアネストはそう期待していたのだが、下腹に精液を擦り付けられても刻印は消えなかった。
男同士でこれ以上どう交われというのか。やはり死ぬほかないのか、と絶望するエアネストに、ウォルフは男性同士での性交のやりかたを告げた。
世の中には同性同士で睦み合う者も普通にいる。だが、まさか、肛門性交などというものが存在するとは知らなかったのだ。ましてや、それを自分が実践しなくてはならないとは。エアネストは衝撃のあまり熱を出して丸一日寝込んでしまった。
熱が引いた後で、ウォルフに奇妙な形をした道具を差し出された。黒曜石で出来ているように見えるがそれほど重くない。表面は磨き抜かれ、つるりとしている。丸みを帯びた楔のような形をした道具は五つあり、それぞれ大きさが違っていた。親指ほどの太さのものから、剣の握りほどの太さのものまで。その道具の使い方を教えられたエアネストは再び寝込んでしまった。
無抵抗のまま私室に押し込まれる。ウォルフはエアネストを後ろから抱きかかえるようにして、壁に掛けられた姿見の前まで連れて行った。
「ほら、自分の顔をよく見てみろ」
「……? 私の顔が、何かおかしいか……?」
ただ少し顔が赤いだけの、見慣れた自分の顔にしか見えない。なぜ聖女たちが色めき立つのか、ウォルフが苛立つのか、色事に疎いエアネストは気づかなかった。
「わからないか? あんたは聖女様の前で、こんなに淫らな顔を晒してたんだぞ」
「や……そんな事は……ひっ!」
服の上から、肛門に埋まった性具をかりかりと引っかかれる。
「世話なら全部俺がするから、人前に出るなって言っただろうが」
ウォルフに威圧するような声音で咎められ、鏡越しに睨みつけられる。
呪いが消えるまでは騎士の職務を休むようにと総長から指示を受けていた。ウォルフには極端に「部屋から出るな」と言われていたのだが、お茶会に顔を出す程度であれば障りはないだろうと思ったのだ。
聖女たちは治療院の襲撃に動揺していた。その上マレルダという中心的存在を急に失い、どれほど不安であっただろうか。マレルダの還俗は本来であればもっと先の予定で、まともに別れの挨拶すらできなかったと嘆く聖女たちを励ましたかった。
ただ悪戯に約束を破ったわけではないのだが、釈明すればウォルフの怒りに火を注ぐような気がして言い出せない。
「――下を脱いで尻を突き出せ」
「今からするのか!?」
まだ日が高く、部屋の中には暖かな日差しが注いでいる。こんな明るい場所であらぬ箇所を見せるのは気が引けた。
「満月まで時間がないだろ」
ウォルフの言う通り、満月まではあと数日。それも自分が軟弱なせいで熱を出して時間を無駄にしてしまった。
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