目覚めはガングロギャル?!黒歴史は封印!清楚系美少女になって初恋の彼の闇落ちを阻止します!!

むぎてん

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早苗と健斗⑨ side早苗

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   side早苗

買い物の途中で懐かしい人を見かけた。
ゆかりのお兄ちゃんの健斗くんだ。


四年前に一度会ったきり。
あのあとゆかりん家には何度か遊びに行ったけど、健斗くんと会うことはなかった。

実はウチは密かに健斗くんに憧れたけど、すぐにその心に蓋をした。

大人の健斗くんがウチみたいな高校生のガキを相手にするわけがないからね。
て言うか、相手にしたら犯罪だしな。


スーパーの陳列棚の向こう側、声を掛けようか迷った。
どうせ、ウチの事なんか憶えてないだろうしなぁ。
うーん。

あ、目が合っちゃった。
ええい!女は度胸じゃ!いっちゃえ!


「あれ、ゆかりのお兄ちゃんの健斗くんだ。ウチ早苗、憶えてないかもだけど、久しぶり!」

「憶えてるよ。三宅君と、もう一人の友達と来てたよね。久しぶり。」

お、憶えてたんだ、嬉しいな。

そのあと何だか話が弾んで健斗くんはウチのアパートにご飯を食べに来ることになった。

普通に断るだろうと思って、冗談で言ったんだけどな。




昔の憧れの人が今、ウチの部屋にいる。

緊張するじゃんか!
誤魔化すみたいにベラベラしゃべった。
こういうとこがガキなんだよね、恥ずかしいな。

21歳になったウチはあの時の健斗くんと同じ歳だ。
大人になった今なら、ワンチャンあるのか?

なんて思ったりもしたけど、やっぱり健斗くんにとってウチは『妹』なんだろうな。

あれ以降、こんなにしょっちゅうウチに上がり込んで一緒にご飯食べてるのに、ぜーんぜん女として意識してもらえない。

彼女とかいるのかね?
いるとしたら、なんかこういうの悪いかな。


──────────
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