目覚めはガングロギャル?!黒歴史は封印!清楚系美少女になって初恋の彼の闇落ちを阻止します!!

むぎてん

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ありさと宮本③ sideもとみや

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    sideもとみや                 

こいつらの行きつけだという居酒屋の個室に通された。

が、いきなり三宅とありさはテーブルの前で言い合いを始めた。

「ちょっと!三宅はあっち行きなよ。ゆかりの隣はあたしが座るから! あんたは本宮君と座って!」

ありさはアイドルのような見た目と違ってかなりパンチが効いた性格らしい。
面白いな。

「もとみやじゃなくて宮本らしいぞ」

「あーそ」

「とにかく俺がゆかりの隣に座るから、ありさはそっちに座れ」

三宅も絶対に譲らないぞ、とばかりにゆかりの腕を掴んでる。

三宅冬馬という人間は面白すぎる。
こんなに面白い人間には数年に一度くらいしか会えない。

にらみ合う二人にゆかりが言う。

「ありさ、もとみや君は冬馬くんの横より絶対ありさの横がいいと思う!」

ゆかりの言葉に
ありさがぽってりとした可愛い唇を尖らせて言った。

「もとみや君、隣いーい?」

鶴の一声か・・・・・・

「うん、いいよ。もう、名前ももとみやでいい・・・・・・ ありさちゃん、こっち座りなよ」

ありさもゆかりには弱いのか。
確かにゆかりはいい子っぽいしな。

でもこの三宅冬馬が惚れるくらいだ。
ありさにも負けないパンチのある女性に違いない。
ゆかりは、きっと俺の好奇心を満たしてくれるはずだ。

「もとみや君は、冬馬くんと仲良しなんですか?」

ゆかりが話しかけてきた。
俺を警戒してるのかな。
いや、三宅を心配してるのか。

「同い年なんだから敬語やめようよ?まあ、せっかくのデートに割り込めるくらいには仲良しかな」

「割り込むだなんて、全然大丈夫だよ! いつでも冬馬くんに声かけてくれたら嬉しいな。みんなでワイワイ食事するの、楽しいもん!」

優しい子だな。
嫌みのないしゃべり方は他人を安心させる。

「そう言ってもらえて安心したよ。『何で知らない人と一緒に行かなきゃいけないの?』って三宅が怒られたりしたら申し訳ないからね」

「ゆかりはそんな事は絶対に言わない」

三宅がキッパリと言い切った

あー、なんとなく分かった。
ゆかりはそういう子か。


──────────
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