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67 冬馬くんのご両親にご挨拶
しおりを挟む私は今、ものすごく緊張している。
だって冬馬くんのご両親だよ?
卓巳秀行だよ?
ヤバいでしょ!
もう心臓が口から飛び出しちゃうよ?!
「いらっしゃい、あなたがゆかりさんね?可愛らしいお嬢さんで嬉しいわ」
冬馬くんのお母さん!メチャ美人!
元モデルなんだって。手足長っ。
そしてその横に立つのはテレビでお馴染みの卓巳秀行!
テレビの中の、パリッとスーツを着こなす卓巳秀行とは違って、ずいぶんラフな雰囲気だ。
髪は自然な感じで後ろに流し、顎下にちょっとだけのびた髭がこれまた色っぽい。
「ゆかりさん、いらっしゃい。冬馬がいつもありがとう。」
「と、とんでもないです!私こそいつも冬馬くんにお世話になっていて、頭悪くて、迷惑ばっかりかけちゃって、あわわ」
あわわ、ってなんだよ私、恥ずかしすぎて恥ずかしい!
「ゆかり、いらっしゃい。あがって。」
冬馬くんが促してくれた。
冬馬くんも今日は白いパーカーにジーンズとラフな格好をしている。
私の彼氏はどんな格好してもカッコいいな!
冬馬くんちは、おっきいマンションの最上階で、お部屋の中はシンプルにスッキリ纏まっている。
お花とかレースで溢れるウチとは正反対だ。
「ゆかりさん、いや、ゆかりちゃんって呼んだほうがいいかな?」
卓巳秀行が私に笑いかける。まぶしっ!
「馬鹿か、ゆかりさんと呼べ」
・・・・・・冬馬くんはおうちでもやっぱり冬馬くんだね。
そういうところも大好きなんだけど!
「私はゆかりちゃんって呼んでもいいわよね?」
「はい! もも、もちろんです。」
「あはは、緊張しなくても大丈夫だよ? 俺は芸能人だけどそれは単なる仕事だし、家では普通のお父さんだから。」
『お父さん』が優しく気遣ってくれる。
「でも最近は忙しくてね、今日も平日なのに急で悪かったね。」
申し訳なさそうな、少し困ったような顔は冬馬くんとそっくりだ。
「ゆかりちゃん、今日は時間大丈夫? よかったら晩御飯食べてって? なんて、実はもう準備してあるのよ」
「ゆかり、ママに電話してそういえばいい」
わぁぁ、冬馬くんちで夕食会だ!
緊張するけど、やっぱり嬉しいな!
─────────
68~冬馬の彼女 side冬馬の母親 へ
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