目覚めはガングロギャル?!黒歴史は封印!清楚系美少女になって初恋の彼の闇落ちを阻止します!!

むぎてん

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65 美少女愛好家はカモフラージュ side健斗

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  side健斗

「入学式・・・・・・」
顔を真っ赤にした妹が、ぽそっと言った。
「新入生代表の挨拶してた」

そんなに前からか!


妹のゆかりは最近変わった。

美少女愛好家の天敵であるガングロをやめて、素直なかわいらしい妹に戻った。

俺は(ははーん、これは好きな男ができたな?)
ってすぐピンと来た。
いくら思春期の反抗期だったとはいえ、可愛い妹の事はわかってるつもりだよ。

だから『三宅君』のことを好きになったのは最近の事だと思っていたんだけど、まさか二年以上も前から好きだったとは。

『三宅君』も顔を真っ赤にして、下を向いている。
ああ、高校生は、初々しくて可愛いな。

可愛いって言えば、このありさって子、すげー美少女だな。
アイドルみたいな顔してる。
早苗って子もスラッとスタイルがよくて、綺麗な顔だ。
こっちは女優タイプか。

あ、一応言っとくけど、美少女愛好家ってのは二次元だけ、これはホント。

ここだけの話、俺の好みは母親だ。
絶対誰にも言えないけどね。
美少女好きは冗談のネタになるけど、マザコンは笑えないだろ?

別に、うちの母さんが好きな訳じゃないよ?
ああいう、ほんわかとした雰囲気の人が好きなだけ。
お菓子も美味しいしね。

「だいたい、私の好きそうな顔って何よ!」

恥ずかし過ぎるのか、話をそらしてきた。
可愛い妹よ、ちょっとからかってやろ!

「ゆかり、イケメン俳優の卓巳秀行とか好きだろ?ちょっと似てね?」

四十代のイケオジ俳優だけど、そいつがテレビに映るとガン見してるからな。
ウシシ、ゆかりの慌てた顔が可愛・・・・・・

「ああ、俺は父さん似なんだ」

・・・・・・・

「「「「は?」」」」

「卓巳秀行は俺の父親だ。」

「「「「はああぁぁぁああ?!」」」」

「悪い、言ってなかったな。それより、ゆかりはああいう男が好みのタイプなのか?」

いやいやいや、マジか!芸能人の息子なのか、っていうか、ゆかりも知らなかったのか?
目ん玉飛び出しそうになってるぞ!

「テレビでは格好よく見えるかも知れないが、実際はそうでもないぞ?最近はシワも増えたし、腹が出てきたことを気にしている。クールな振りをしているがお調子者で、いつも母親から怒られている。おまけに水虫だ」

周りの空気も何のその、『三宅君』は淡々とゆかりに説明している。
でもちょっと嫉妬しているのか?
その顔は平静を装っているが、かなり動揺しているとみた。

ドンガラガッシャンと大きな音に驚いて振り向くと、ドアの前で母さんが、お茶とお菓子の乗ったお盆を床に落として固まっていた。

ああ! 俺のお菓子! もったいないな!


──────────
66~冬馬という息子   side冬馬の父親  へ


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