目覚めはガングロギャル?!黒歴史は封印!清楚系美少女になって初恋の彼の闇落ちを阻止します!!

むぎてん

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63 傷つけたり傷ついたり

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私は今日一日、本当に辛かった。
話しかけても目を反らされて、何かあったのか聞いても答えてくれない。

冬馬くんが私を嫌いになって、私から離れていく。

寂しかった未来の私が顔を出す。

行かないで、お願い、嫌いにならないで。
怖い、怖い、怖い。

何がいけなかったの?
私はあなたに何かしてしまった?
他に好きな子ができた?

謝るよ、謝るから、だからいつものように笑ってほしい。
お願いだから嫌いにならないで。


土下座をして謝ってくれる冬馬くんの姿に、更に泣いてしまったのは嬉しかったからだ。
冬馬くん、困らせてごめんなさい。


「ちょっと遅くなったけどね、私がガングロやめたご褒美と、テスト頑張ったご褒美と、元気になって退院したお祝いに『何でも好きなもん買ってやる』って言うから、洋服買ってもらって美味しいものご馳走してもらったの。」

「そうだったのか、誤解して悪かった。今度からは、ちゃんとゆかりに直接聞く事にする。」

泣き止んで説明する私に、冬馬くんがホッとした顔でそう言ってくれた。

きっとこれからもこうやって、お互いに傷つけたり、傷ついたりすることがあるんだろう。
その度に話をして解り合っていけばいい。

怖がって逃げてしまえば終わってしまう。
私はそれを知っている。

だから冬馬くん、覚悟して?  私はあなたから離れてあげない。


──────────
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