目覚めはガングロギャル?!黒歴史は封印!清楚系美少女になって初恋の彼の闇落ちを阻止します!!

むぎてん

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10 すっぴんの私、学校で

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「ま、間に合った」
「ギリギリー」
「てか、ゆかり走るの遅すぎなーい?」
「間に合ったんだからいーじゃん!」

ギリギリで教室に滑り込んだ私たちは、そんなことを言い合いながら笑った。

一瞬、教室内が静かになった気がして周りを見渡すと、とっくに登校していたクラスメイト達が私をガン見していた。

だよね、そうなるよね。ビックリしたよね。学校の誰にも私のすっぴん(に見えるフルメイク)なんか見せたことなかったもんね。

今朝の姿見に映った自分を思い出す。
早苗もありさも可愛いって言ってくれたし、おかしい所はないはず。
大丈夫。

「おーい、席につけー。ホームルーム始め・・・・・」
出席簿を片手に教室に入ってきた担任の永田先生が、動きを止めて私を見ていた。
私が自分の席に着くと
「か、川上か!」
と小声で叫んだ。
先生もビックリさせてごめんなさい。

一限目は永田先生の国語だっからそのまま授業が始まった。

周りのみんなも先生も、チラチラと私を見てたけどちゃんと集中して授業を受けたよ。もう気にしない。
強くなる。

休み時間になった途端に、みんなが私のところに集まってきた。
「ゆかり、なんで今日すっぴんなの?」
「ガングロやめんの?」
「寝坊しただけっしょ?」
「でも髪も黒くしてるしさー」
口々に質問してくる。

「うん、ガングロやめるよー」
私は意識して軽い口調で答えた。
すると今度は
「なんで?」
「どうして?」
「どういう心境の変化?」
と聞いてくるから、私は
「んー、なんとなく?」
そう言って笑って受け流した。

本当の事を打ち明けるのは大事な親友達だけなのだ。


──────────
11~三宅冬馬という人間
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