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第53話:全ての事実が明らかになりました
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王太子が名指ししたのは、王妃様専属の護衛騎士の男性だ。
「王太子殿下、何をおっしゃっているのですか。私がポレスティレイ王国の人間だって?私は正真正銘、パルメラーネ王国出身者だ!言いがかりはお止めください!」
「そうよ、マシュー。彼は私が若い時からずっと護衛騎士をしてくれている人なのよ。身元調査も行ってから雇っているの。言いがかりはよして!」
明らかに動揺している王妃様。完全に目が泳いでいる。
「マシュー、そこまで言うなら、何か証拠があるのかい?それにさっき、ポレスティレイ王国の元第三王子と言ったな。一体どういう事なんだ?」
陛下が王太子に訪ねた。
「ポレスティレイ王国の王族には、ある身体的特徴があるのです。それは、右肩にある特徴的なほくろです。真ん中に3つ、その3つのほくろを中心に、上下に2つずつほくろがある。これがポレスティレイ王国の王族に現れる身体的特徴なのです。彼にはそのほくろが存在しているのです。ミレニアが母上の命令で彼にマッサージをした時、確かに見ているのです!」
王宮図書館で王族の身体的特徴を見た時、あの護衛騎士の事を思い出したのだ。
「今すぐ護衛騎士の右肩を調べろ!」
陛下の命令で護衛騎士の服が脱がされ、美しい肉体美…失礼!肩が露になった。
「本当だ…肩にほくろがある…という事は、お前が毒を…」
「父上、そしてこのほくろは、俺にもあるのです!」
そう言っておもむろに服を脱ぎ始めた王太子。なぜかクラウド様に目隠しをされてしまったので、王太子の肉体美を拝む事は出来なかった。
「確かにマシューの方にも同じほくろが…これは一体どういう事だ…」
「俺は父上の子供ではなく、この男の子供だという事です!母上とこの男は愛人関係にあったのですよ!」
「何だって!一体どういう事だ!ファレアノ、お前はずっと私を裏切っていたのか?」
「ええ、そうよ…私が愛しているのは、パラレス様だけですわ…パラレス様と私の子供でもあるマシューを、どうしても王にしたかったの。その為に、あなたの本当の子供でもある第二王子が邪魔だったのよ!」
そう言うと、昔の話を始めた王妃様と元第三王子。
今から25年前、ポレスティレイ王国はグレム王国に攻め込まれ、王宮は炎に包まれていた。当時の国王は、せめて王子たちだけでもと、3人の王子を逃がしたそうだ。当時10歳だった第三王子のパラレス殿下は、少ない護衛騎士と共に森の中を必死に走った。でも、グレム王国の兵士に見つかってしまったらしい。
その時、親友で公爵令息の少年が、“自分が身代わりになる、だからポレスティレイ王国の血筋を後世に残せ“そう言って逃がしてくれたらしい。
その後命からがら船に乗り、たどり着いたのがこのパルメラーネ王国だった。何とか街までたどり着いたものの、力尽きた王子を助けたのが、当時侯爵令嬢だった王妃様だ。
王妃様は彼の境遇を知り、自分専属の護衛騎士として雇う事にしたらしい。そんな2人は、いつしか恋に落ちた。でも、既に陛下との婚約が決まっていた王妃様。何とか自分の父親に陛下との婚約解消をお願いしたが、聞き入れられなかったらしい。
結局そのまま陛下と結婚した王妃様。でも、陛下には既に男爵令嬢という愛人がいた。そう、陛下は彼女に夢中だったのだ。その男爵令嬢こそが、クラウド様の母親だ。
自分は愛する人と結ばれずに気持ちを押し殺して輿入れしたのに…そう思った王妃様は、こっそりとパレラス殿下を自分専用の専属騎士として雇い、密かに愛し合っていたらしい。
そんな中、王妃様の懐妊が分かった。でも、王妃様はどちらの子供かわからなかったらしい。そしてその3ヶ月後、男爵令嬢が懐妊している事も分かった。
その後無事王太子を出産した王妃様は、産まれて来た子供の肩を見て確信した。この子は、パレラス殿下の子だと。幸い陛下にはバレていない。このまま陛下の子供として、この子を育てよう。そう思っていた時、男爵令嬢が男の子を出産したのだ。同じ歳の王子2人。陛下は男爵令嬢を愛している。万が一、あの女の子供が国王にでもなったら…
そう思ったら居てもたってもいられず、ポレスティレイ王国に伝わる毒を男爵令嬢に飲ませ、密かに暗殺をしたのだ。そして、この国では珍しいとされる黒髪を、呪われた髪と世間に広めた。
元気だった男爵令嬢の死も、クラウド様の呪いという事にしたのだ。男爵令嬢を心から愛していた陛下はショックを受け、最愛の女性を殺したクラウド様を密かに憎むようになった。
そう、全て王妃様の思う壺だったわけだ。
「まさか、最愛の息子マシューに断罪されるなんてね…」
そう言って悲しそうに笑った王妃様。
それにしても、王妃様も陛下も、パラレス殿下も皆身勝手だ!そのせいで、王太子やクラウド様がどんなに苦しい思いをしたか!そう思ったら、怒りが込み上げて来た。
「王妃様、王太子殿下はあなた様を断罪しなければいけない事、それはそれは悩んでいたのですよ!それもこれも、これ以上大好きな母親が悪事に手を染めるのを、見ていられなかったからではないですか!そんな王太子殿下の気持ちが、あなたにわかりますか?母親なら、少しは王太子殿下の辛さも分かってあげてください!陛下も陛下です。婚約者がいるのに他の女性に熱を上げるなんて!本当に、皆最低です!自分たちの身勝手な行動のせいで、王太子殿下やクラウド様がどれほど傷ついたか、少しは考えたらどうなんですか!本当に、どいつもこいつもバカばっかりですね!」
「コラ、ミレニア!お前は何て事を言うんだ!」
すかさずお父様に怒られた。しまった、言い過ぎた…
「いいんだ公爵、ミレニア嬢の言う通りだ。確かに私たちの愚かな行いのせいで、大切な息子たちを傷つけたのは事実だ。マシュー、クラウド、本当にすまなかった」
そう言って頭を下げた陛下。
「マシュー、私のせいであなたに辛い事をさせてしまってごめんなさい」
王妃様も王太子に頭を下げている。でも、クラウド様にも大概酷い事をしたのに、そこは謝罪しないのね…
「とにかく、王妃とポレスティレイ王国の元第三王子を地下牢に連れていけ!」
陛下の指示で、護衛騎士に連れていかれる2人。きっと極刑になるだろう。でも…寂しそうな王太子の姿を見ていると、なんだか胸が締め付けられる…
「マシュー、お前には辛い決断をさせてしまってすまなかった!どうか許して欲しい。今後の事だが、明日もう一度話し合おう。今日は皆疲れただろう」
「ミレニア、ソフィー王女も公爵家に帰ろうか」
お父様と一緒に部屋を出ようとした時だった。
「公爵様、ミレニア様、私はこのまま王宮に残りますわ。せっかく王宮に来たので、両親にも会いたいですし」
そう言ったソフィー様。
「分かったわ。それじゃあ、また明日ね」
そう言ってソフィー様とも別れた。
「ねえ、お父様、少しだけ王宮の中庭に行ってもいいかしら?」
「ああ、構わないよ」
お父様と一緒に、王宮の中庭へと向かう。そして、奇麗な花が咲き乱れたある一角に足を止めた。
「お父様、この花。何か知っていますか?」
「見た事が無い花だが、とても奇麗な花だね」
「実はこれ、ポレスティレイ王国に伝わる貴重な毒を作る草なのですよ。ミラレス草というそうです」
ミラレス草の絵をグラディス先生に見せてもらった時、どこかで見たような気がしたのだ。そうそう、王宮の中庭だったのよね。それを確認するために、ここに来たのだ。
「ミレニア、それは本当か?どうしてそんな大事な事を、今さらりと言うんだ!とにかくお前はここで待っていなさい!」
急いで走って行くお父様。その後、陛下やまだ王宮にいたグラディス先生もやって来て、この一角は立ち入り禁止になった。多分引っこ抜くのは勿体ないという事で、これからの研究にでも使うのだろう。
やっと全てが終わり、私とお父様も馬車に乗り込んだ。それにしても、これから王太子はどうなるのだろう。それだけが気がかりだ。馬車に揺られながら、王太子の事を思うミレニアであった。
「王太子殿下、何をおっしゃっているのですか。私がポレスティレイ王国の人間だって?私は正真正銘、パルメラーネ王国出身者だ!言いがかりはお止めください!」
「そうよ、マシュー。彼は私が若い時からずっと護衛騎士をしてくれている人なのよ。身元調査も行ってから雇っているの。言いがかりはよして!」
明らかに動揺している王妃様。完全に目が泳いでいる。
「マシュー、そこまで言うなら、何か証拠があるのかい?それにさっき、ポレスティレイ王国の元第三王子と言ったな。一体どういう事なんだ?」
陛下が王太子に訪ねた。
「ポレスティレイ王国の王族には、ある身体的特徴があるのです。それは、右肩にある特徴的なほくろです。真ん中に3つ、その3つのほくろを中心に、上下に2つずつほくろがある。これがポレスティレイ王国の王族に現れる身体的特徴なのです。彼にはそのほくろが存在しているのです。ミレニアが母上の命令で彼にマッサージをした時、確かに見ているのです!」
王宮図書館で王族の身体的特徴を見た時、あの護衛騎士の事を思い出したのだ。
「今すぐ護衛騎士の右肩を調べろ!」
陛下の命令で護衛騎士の服が脱がされ、美しい肉体美…失礼!肩が露になった。
「本当だ…肩にほくろがある…という事は、お前が毒を…」
「父上、そしてこのほくろは、俺にもあるのです!」
そう言っておもむろに服を脱ぎ始めた王太子。なぜかクラウド様に目隠しをされてしまったので、王太子の肉体美を拝む事は出来なかった。
「確かにマシューの方にも同じほくろが…これは一体どういう事だ…」
「俺は父上の子供ではなく、この男の子供だという事です!母上とこの男は愛人関係にあったのですよ!」
「何だって!一体どういう事だ!ファレアノ、お前はずっと私を裏切っていたのか?」
「ええ、そうよ…私が愛しているのは、パラレス様だけですわ…パラレス様と私の子供でもあるマシューを、どうしても王にしたかったの。その為に、あなたの本当の子供でもある第二王子が邪魔だったのよ!」
そう言うと、昔の話を始めた王妃様と元第三王子。
今から25年前、ポレスティレイ王国はグレム王国に攻め込まれ、王宮は炎に包まれていた。当時の国王は、せめて王子たちだけでもと、3人の王子を逃がしたそうだ。当時10歳だった第三王子のパラレス殿下は、少ない護衛騎士と共に森の中を必死に走った。でも、グレム王国の兵士に見つかってしまったらしい。
その時、親友で公爵令息の少年が、“自分が身代わりになる、だからポレスティレイ王国の血筋を後世に残せ“そう言って逃がしてくれたらしい。
その後命からがら船に乗り、たどり着いたのがこのパルメラーネ王国だった。何とか街までたどり着いたものの、力尽きた王子を助けたのが、当時侯爵令嬢だった王妃様だ。
王妃様は彼の境遇を知り、自分専属の護衛騎士として雇う事にしたらしい。そんな2人は、いつしか恋に落ちた。でも、既に陛下との婚約が決まっていた王妃様。何とか自分の父親に陛下との婚約解消をお願いしたが、聞き入れられなかったらしい。
結局そのまま陛下と結婚した王妃様。でも、陛下には既に男爵令嬢という愛人がいた。そう、陛下は彼女に夢中だったのだ。その男爵令嬢こそが、クラウド様の母親だ。
自分は愛する人と結ばれずに気持ちを押し殺して輿入れしたのに…そう思った王妃様は、こっそりとパレラス殿下を自分専用の専属騎士として雇い、密かに愛し合っていたらしい。
そんな中、王妃様の懐妊が分かった。でも、王妃様はどちらの子供かわからなかったらしい。そしてその3ヶ月後、男爵令嬢が懐妊している事も分かった。
その後無事王太子を出産した王妃様は、産まれて来た子供の肩を見て確信した。この子は、パレラス殿下の子だと。幸い陛下にはバレていない。このまま陛下の子供として、この子を育てよう。そう思っていた時、男爵令嬢が男の子を出産したのだ。同じ歳の王子2人。陛下は男爵令嬢を愛している。万が一、あの女の子供が国王にでもなったら…
そう思ったら居てもたってもいられず、ポレスティレイ王国に伝わる毒を男爵令嬢に飲ませ、密かに暗殺をしたのだ。そして、この国では珍しいとされる黒髪を、呪われた髪と世間に広めた。
元気だった男爵令嬢の死も、クラウド様の呪いという事にしたのだ。男爵令嬢を心から愛していた陛下はショックを受け、最愛の女性を殺したクラウド様を密かに憎むようになった。
そう、全て王妃様の思う壺だったわけだ。
「まさか、最愛の息子マシューに断罪されるなんてね…」
そう言って悲しそうに笑った王妃様。
それにしても、王妃様も陛下も、パラレス殿下も皆身勝手だ!そのせいで、王太子やクラウド様がどんなに苦しい思いをしたか!そう思ったら、怒りが込み上げて来た。
「王妃様、王太子殿下はあなた様を断罪しなければいけない事、それはそれは悩んでいたのですよ!それもこれも、これ以上大好きな母親が悪事に手を染めるのを、見ていられなかったからではないですか!そんな王太子殿下の気持ちが、あなたにわかりますか?母親なら、少しは王太子殿下の辛さも分かってあげてください!陛下も陛下です。婚約者がいるのに他の女性に熱を上げるなんて!本当に、皆最低です!自分たちの身勝手な行動のせいで、王太子殿下やクラウド様がどれほど傷ついたか、少しは考えたらどうなんですか!本当に、どいつもこいつもバカばっかりですね!」
「コラ、ミレニア!お前は何て事を言うんだ!」
すかさずお父様に怒られた。しまった、言い過ぎた…
「いいんだ公爵、ミレニア嬢の言う通りだ。確かに私たちの愚かな行いのせいで、大切な息子たちを傷つけたのは事実だ。マシュー、クラウド、本当にすまなかった」
そう言って頭を下げた陛下。
「マシュー、私のせいであなたに辛い事をさせてしまってごめんなさい」
王妃様も王太子に頭を下げている。でも、クラウド様にも大概酷い事をしたのに、そこは謝罪しないのね…
「とにかく、王妃とポレスティレイ王国の元第三王子を地下牢に連れていけ!」
陛下の指示で、護衛騎士に連れていかれる2人。きっと極刑になるだろう。でも…寂しそうな王太子の姿を見ていると、なんだか胸が締め付けられる…
「マシュー、お前には辛い決断をさせてしまってすまなかった!どうか許して欲しい。今後の事だが、明日もう一度話し合おう。今日は皆疲れただろう」
「ミレニア、ソフィー王女も公爵家に帰ろうか」
お父様と一緒に部屋を出ようとした時だった。
「公爵様、ミレニア様、私はこのまま王宮に残りますわ。せっかく王宮に来たので、両親にも会いたいですし」
そう言ったソフィー様。
「分かったわ。それじゃあ、また明日ね」
そう言ってソフィー様とも別れた。
「ねえ、お父様、少しだけ王宮の中庭に行ってもいいかしら?」
「ああ、構わないよ」
お父様と一緒に、王宮の中庭へと向かう。そして、奇麗な花が咲き乱れたある一角に足を止めた。
「お父様、この花。何か知っていますか?」
「見た事が無い花だが、とても奇麗な花だね」
「実はこれ、ポレスティレイ王国に伝わる貴重な毒を作る草なのですよ。ミラレス草というそうです」
ミラレス草の絵をグラディス先生に見せてもらった時、どこかで見たような気がしたのだ。そうそう、王宮の中庭だったのよね。それを確認するために、ここに来たのだ。
「ミレニア、それは本当か?どうしてそんな大事な事を、今さらりと言うんだ!とにかくお前はここで待っていなさい!」
急いで走って行くお父様。その後、陛下やまだ王宮にいたグラディス先生もやって来て、この一角は立ち入り禁止になった。多分引っこ抜くのは勿体ないという事で、これからの研究にでも使うのだろう。
やっと全てが終わり、私とお父様も馬車に乗り込んだ。それにしても、これから王太子はどうなるのだろう。それだけが気がかりだ。馬車に揺られながら、王太子の事を思うミレニアであった。
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